料理用語 ら~ろ
ら
ライス
米又は炊いた米。ライス物。
チキンライス、オムライス、カレーライス等。
いずれも明治以降に外国から移入した料理。
字面はともかくもはや和食の範疇である。
少なくとも西洋料理では無い。
革めて明治後の日本文化の激変振りを想起する。
落雁<らくがん>
和菓子のひとつ。
香煎(こうせん)
穀物の粉{米類、小麦、大麦、栗、大豆、小豆等}
を煎ったもの(麦焦がし、微塵粉等)
に砂糖を加え型に入れて打ち出した干菓子。
乱菊作り<らんぎくづくり>
刺身刀法のひとつ。
赤貝やイカなどを細い斜め切りにし、
回し並べて菊花様にする。
螺旋切り<らせんぎり>
斜めに回しながら切る刀法。
ネジ溝の様な線を入れたり、
雷干しを切り放つときなど。
乱切り<らんぎり>
長野菜の斜目切りのひとつ。
「廻り切り」とも言う。
材料を回しながら斜めに包丁を入れる。
そのさい断面の中途で切り
形を一定させない。
形は不正規になるがサイズは同じにする。
目的は切断面を多くし味を浸透させる為。
卵切り<らんぎり>
卵を多く使用しためん。「卵麺」とも言う。
乱盛り<らんもり>
煮物、刺身、膾などを無造作に盛る。
量を盛りたい時に適した盛り方。
大きな器に山高になる様に盛るのが普通。
り
利休<りきゅう>
茶道の祖千の利休が好んだ
又は考案したと思われる料理に冠する。
「休」は忌み言葉なので
「利久」と書かなければいけない。
利久揚げ
胡麻まぶしゴマ油揚げ。
利久蒸し
切り胡麻を振って蒸す。
利久切り
角を少し落とした「くし型切り」
このようなものを使い仕上げた料理を
「利久仕立て」と言う。
「利久箸」は両端が細くなった懐石箸。
両褄折り<りょうづまおり>
魚やイカなどの串の打ち方。
両側の端を下に折り曲げ串を打つ。
片方(魚は尾)だけ曲げるのを「片褄折り」
竜眼<りゅうがん>
例えば「竜眼卵」
卵を中心に周りを生身などで包んだ料理。
中心に丸い目が入る料理に「竜眼」をつける。
龍眼<りゅがん>
龍眼肉とは【無患樹・木患子(ムクロジ)】
の果実を指す。乾果にして甘みがある。
る
ルイベ
アイヌ語で溶けた食物。
鮭・鱒を凍らせ溶かして刺身にする。
瑠璃<るり>
和食で瑠璃色はナスの色を指す。
瑠璃煮は茄子の色光沢を失わない様に煮る。
れ
茘枝<れいし>
ムクロジ科の常緑樹。
種皮(ライチー)を食用にする。
苦瓜<れいし>
蔓茘枝、にがうり(ゴーヤ)である。
蓮木<れんぼく>
すりこぎのこと。
摺る事を「当たる」と言うが、
「する」は損するの意で嫌われ、
反対語をあてたもの
従って蓮木・スリコギを「当り棒」と言う。
材質は桂、ほうの木、ねむの木、桐の木など
さんしょうの木が良い。
ろ
緑青<ろくしょう>
銅製調理器具は熱伝動率が良く
高価だが好んで使われる。
しかし手入れを怠ると青緑色のサビが出る。
これが「緑青」で有毒である。
銅八銭<ろうはっせん>
「どうはっせん」が正しい。
落花生の事を指している。
六条豆腐<ろくじょうとうふ>
薄切りの木綿豆腐に塩して乾燥させたもの。
戻して汁の実や和え物などに。