料理用語 や
焼き網<やきあみ>
魚焼き用の網は現在殆ど使われない。
使用は家庭料理が多くなる。
焼き魚が網に張り付き身が崩れるのを避ける
方法としてよく言われるのが、
網を熱しておくこと
網にサラダ油を塗っておくこと。
他に昔は板前の秘伝とされた、
「魚に酢を塗っておく」などがある。
焼き芋<やきいも>
さつま芋を焼いたもの。
1 包丁した芋に塩して鉄板で焼く
2 石を焼き、埋めて焼く
3 灰に埋めて焼く
4 薪の下の地面に埋める
5 壷の中に吊るして蒸し焼き
昔は5の壷焼きが多く、今は2の石焼が主。
レンジやオーブン焼きは省略。
焼き塩<やきしお>
精製塩を指した言葉。
から煎りして使う場合が多い。
焼き板<やきいた>
焼きかまぼこの事。
焼き霜作り<やきしもずくり>
刺身の皮霜作りの一種。
皮付きで引いた刺身の皮目に焼きを入れる。
これにより香ばしさが出て皮の旨味も生きる。
焼き生姜<やきしょうが>
谷中の根茎を二つに割き、
味噌を挟んで焼いたみそ焼きしょうが。
焼き栗<やきぐり>
蜜煮した栗を蜜切り(湯にくぐらせる)し、
焼き目を入れ、八寸などに使う。
市販の天津甘栗は鬼皮ごと荒砂で味醂焼き。
焼き物<やきもの>
焼き肴。
引き菜、引き物とも言う。
素焼き、塩焼き、照り焼き、蒸し焼き等色々。
直火では串打ち焼きや網焼き、
間接焼きは天火、焙烙、ホイル、鉄板等各種。
焼き白玉<やきしらたま>
椀種に使う。白玉団子を焼いたもの。
焼き付け<やきつけ>
出来上がった料理にさらに焼き目を入れる。
天火や味醂塗り等があるが、
現在はバーナーをよく使う。
【焼き目】をつけるには金串を焼いて
イカなどの表面に焼き筋を入れたりもする。
焼き松<やきまつ>
焼きまつたけの略。
串と網の直火、焙烙、紙やホイルで包んで蒸し焼き、
フライパンでいり焼きなど。
石づきを落とし、焼いた後笠に包丁目を入れ
そこから手で割いて食べる。
鑢目<やすりめ>
包丁技法。鱧の骨切りが代表。
弥助鮨<やすけずし>
和歌山なれ鮨の異名。
柳箸<やなぎばし>
祝い箸のひとつで柳製。
山<やま>
1 刺身の角。ここを鋭角にするのが板前の腕。
2 商品の在庫が切れたことを意味する店内言葉。
ちなみに残り物を「ちゃん」と言うが、
兄貴の略であり、新しい物を「弟」
山吹<やまぶき>
主に卵黄を使い「黄金色」にみたてる料理。
山吹和えや山吹蒸しなどがある。
鮎などの卵巣を使い子がらみにする酢の物は
山吹膾。
山鯨<やまくじら>
いのししの事。
山ふく<やまふく>
昆布出汁で煮た蒟蒻を刺身にして
酢味噌で食べる精進。
「ふく」とはフグのことだがこの料理ではこんにゃく。
八幡巻き<やわたまき>
1 新牛蒡を四割りにして調味
それ芯に穴子や鰻を巻きつけタレ焼き。
他に鶏肉で巻いたり、セロリに豚肉など。
調味した材料を芯に生の材料を巻いて焼く手法。