料理用語 の
鋸包丁<のこぎりぼうちょう>
氷ノコとは別種で特殊包丁の一種である。
最近あまり見なくなった。
剥き物道具にも入っていない事が多い。
小型大型があり固い芋や長い物を切る包丁。
野沢菜<のざわな>
宝暦年間(1760年頃)長野野沢温泉村に移植
村の健命寺の住職が京都から持ち帰った天王寺カブ。
アブラナ科のツケナ、その中のカブナ群に属する。
かぶ菜、信州菜、三沢菜など異名も多い。
全国的になった野沢菜漬けはもちろんこれで作る。
伸し<のし>
1 材料をまっすぐにすること
のし串、のし梅、のしいか、のしもち、のしどり
2 そのまっすぐにした材料の呼び名
のしえび
3 切ったり成型したりしてのし形にしたもの
熨斗<のし>
紅白の紙を長手六角に折った祝儀の添え。
元来はアワビを干したものを指す。
「あわびのし」は婚礼の引き出物や祝宴に使った。
伸し板<のしいた>
伸し棒と対の板。
そばやうどんに使用する主に檜製の板。
能代揚げ<のしろあげ>
生身(魚のすり身)に卵黄を付けて揚げる。
濃餅<のっぺい>
濃い味の煮しめ。両味(砂糖・醤油)
山陽の郷土料理。
濃餅汁<のっぺいじる>
これは山陰から東北にかけての郷土料理。
山鳥、猪、野菜、豆腐等具沢山が特徴の汁。
うすい餡を張るときもある。
のっぺ汁<のっぺじる>
島根の正月料理。
野菜や貝のあんかけ汁。
濃餅蕎麦<のっぺいそば>
薄葛仕立てのあんかけそば。
昇り串<のぼりぐし>
別名「波打ち」
主に川魚が川を登る姿を模して打つ
串の打ち方のひとつ。
海苔和え<のりあえ>
乾燥のりをもどして調味したもので和える。
海苔酢<のりず>
戻した焼き海苔を三杯酢で。
当り漉して吉野酢を加える場合もある。
海苔煎<のりせん>
1 岩石のり
生や戻しのりを調味し、天板に並べて焼く。
2 蛤の汁で海苔を接着し炙る。
3 焼き煎餅。
海苔巻き<のりまき>
狭義では寿司飯で具を巻いたもの。
広義では海苔で巻いた料理全般。
寿司用語ではカンピョウ巻きを指す。