料理用語 せ
赤飯<せきはん>
祝儀に使用。不祝儀には小豆を黒豆に代える。
もち米とその1割程度の小豆を使用。
先に小豆を煮て、煮汁にもち米を浸け、蒸籠で蒸す。
焚く場合もある。
清涼殿蒲鉾<せいりょうでんかまぼこ>
色彩豊かなな腰高かまぼこ。
関東ではあまり見かけない。
背越し<せごし>
若い鮎や鮒をヒレ下から切り、
箸で内臓を除き、5mm厚さで小口切り。
冷水で洗い生のまま酢醤油や酢味噌で食べる造り。
節句蕎麦<せっくそば>
桃の節句の行事。五色そばを食べる。
雪花和え<せっかあえ>
うの花あえの事。
節句<せっく>
神々に料理を供える五節句は以下の通り。
1月7日 人日(じんじつ)
3月3日 上巳(じょうし)
5月5日 端午(たんご)
7月7日 七夕(たなばた)
9月9日 重陽(ちょうよう)
銭形切り<ぜにがたぎり>
六文銭、銭切りともいう。
野菜の芯を抜き、銭形なる様にする。
膳<ぜん>
足の無いものを折敷(おしき)または折り敷、懐石膳。
足のあるのは形によって、
胡桃足
亀足
三方
蝶足
猫足
宗和足
棒足
表の形は円形、角形、楕円形、半月など様々。
昔は各家庭にあった箱膳は中に食器が納まる。
膳置き<ぜんおき>
膳組みとも言う。
手前左側に飯椀、右側に汁椀、奥にお向こうが基本。
それ以外は流儀により違う。
前菜<ぜんさい>
料理の前に酒に添えて出す、3品ほどの小さくまとめた
少量の料理。冷めても美味しく、なおかつ、食欲をそそり
見た目に美しくなければいけない。
仙台味噌<せんだいみそ>
昔関東では塩の強い赤の仙台味噌が多かった。
現在は信州味噌が目立つ。
船場汁<せんばじる>
サバを使った潮椀で骨も頭も使い大根等を入れる。
大阪の問屋街、船場に由来。
野菜を多めにした『船場煮』もある。
善哉<ぜんざい>
関東ではお汁粉。
小豆を煮崩して砂糖を加えた汁。
餅、粟、蕎麦、栗、白玉等を入れる。
千本揚げ<せんぼんあげ>
毬栗揚げや松葉揚げと同じく、
衣に素麺を纏わせて揚げる。
素麺は白の他、茶や黄などもある。
千枚漬け<せんまいづけ>
冬の京都の名物漬け物。
聖護院蕪を薄切りにして、
昆布、みりん、砂糖、塩、赤唐辛子で漬ける。
保存はきかない。時期は春先まで。
扇面切り<せんめんぎり>
末広、おおぎ、地紙と同じ切り方。
千六本<せんろっぽん>
四条流の刀法のひとつ。
千切りの中国名「センロポウ」が訛った名称。
千切り<せんぎり>
荒い方から、
荒せん
中せん
極せん
針せん
煎茶<せんちゃ>
広義には紅茶に対して緑茶全般。
狭義には玉露と番茶の中間に位置する茶。
番茶を除く普通の飲用茶。
千松<せんまつ>
米飯の事。