料理用語く
具<ぐ>
五目寿司や炊き込みご飯汁物等に入れる材料。
ご飯に入れる材料を「加薬」(かやく)。
付き添い、伴、連れを指す語。
食い味<くいあじ>
出来上がった料理の味。
喰い合わせ<くいあわせ>
異なる食品を同時に食べると食あたりする事。
伝承が多く根拠が薄弱なものがあるが、
経験からの言い伝えなので無視すべきではない。
有名なものは
①カニと柿
②ウナギと梅干
③カニと氷水
④スイカと天ぷら
⑤そばとタニシ
⑥生梅と黒砂糖
喰い切り<くいきり>
その場で食べ終わる形式の料理。
会席ではこれが多い。季節感が大切。
西洋料理もこの形が伝統。
喰い初め<くいぞめ>
生まれて120日目、一人前(一汁三菜が基本)
の膳を揃え、赤ん坊に食べさせる真似をする。
祝い膳の一種。
箸ぞろえ、箸ぞめともいう。
喰い焼き<くいやき>
喰い切り料理の焼き物。またその代用品。
喰積み<くいづみ>
新年の重箱料理。おせちも含む。
空也蒸し<くうやむし>
豆腐を入れた卵豆腐。
空也上人が創作したらしい。
上人の名を冠したものは他に、
空也餅
空也最中
釘入り<くぎいり>
釘煮は淡路島の名産でイカナゴを煮た物。
徳島では釘入り。
飴煮にした姿が折れ釘の形に似てる事から。
串打ち<くしうち>
串を打つ事で調理の効率は上がり、
仕上がりも美しくなる。
おどり串、扇打ち、波打ち、並べ打ち
たすき打ち、一本打ち、つま折、わらび串
格子打ち、反り打ちなど。
櫛形切り<くしがたきり>
円形を1/2で半月。
半月の両端を切り落とすと櫛形。
葛<くず>
別名、「吉野」 「九助」とも呼ぶ。
奈良の吉野、三重の伊勢、福岡の筑前
福井の若狭、静岡の掛川が有名産地。
野生の葛(豆科の蔓草植物)
の根からとった澱粉である。
時間がたっても粘着力が低下しない。
葛打ち(吉野打ち)
葛切り
葛溜まり
葛引き
葛餅
葛湯
葛鯛
葛取り
葛葡萄 等の料理がある。
葛餡<くずあん>
粘着力の低下はあるが、葛の様に高価では
ないので、代用として片栗粉を使う。
①金あん
卵黄を入れる
②銀あん
卵白を入れる
③醤油あん
しょう油を入れる
具雑煮<ぐぞうに>
山海の材料にモチを加える雑煮。
島原の発祥であると云う。
具足煮<ぐそくに>
特に伊勢えびが代表的。
エビ、カニを鬼殻ごと煮、鎧(具足)に見立てる。
具足焼き<ぐそくやき>
鬼殻焼きの事。
主にエビの姿を活かした焼き方。
口<くち>
吸い口の事。
吸い物の香気付け。柚子や三つ葉等。
口取り<くちとり>
きんとん、蒲鉾、羊羹、伊達巻の四種が基本。
他に山海の季節物を加え5品か7品にする、
「口取り肴」をこう呼ぶ。
会席料理であるが、折詰めにして持ち帰る物。
口代わり<くちがわり>
口替りとも書く。
会席料理の中盤で酒の肴に出す。
3品から5品を1皿に盛る。
口取りの代わりという意味。
鞍掛け<くらかけ>
乗馬用の鞍の形にする事。
包丁で切るもの
串で整形するもの