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その日、ひまわり祭りにいきました。海のようなひまわりの畑を見つめて、心の奥から何かが踊り始めました。それから、次の文句を書いたのです。
ひまわりが海
ゆらゆらと風に揺れてひまわり まるで海がごとき
浮かびつ沈めつる人々 さながら海魚なり
ひまわりの海の金色 大空の青さにともない
天地一体 あたかも創世の混沌の続き
堂々たる天の外は 茫々たる地たり
茫々たる地の上には 見果てざるひまわりが海なり
海波がゆれ 風が吹き 静謐なり 平和なり
その画面を見つめてわたくし、感動は心の奥からおこるべし
やさしさとかなしさも忘れにして 自然との調和のみ心に残し
さながら 自然の音楽おんぷのひとひら
自然と一緒 最高の交響楽を奏でていた
ああ この感覚 よく知りけり
まるで 我が母親の腹に眠りけり
暖かる 穏やかる
深く深く沈める私 しばらく茫然たり |
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