政府は24日、将来の年金の見込み額などを、20歳以上の公的年金の加入者全員に年1回通知する「ねんきん定期便」の概要を固めた。
50歳以上には最終的に受け取れる毎月の年金の見込み額を、20~49歳は通知時点までに支払った保険料に応じた途中段階の毎月の年金額を知らせる。
制度は2008年度から本格スタートするが、年金支給開始年齢が60歳となる、おおむね男性54歳以上、女性49歳以上の世代に限り、07年度中にも通知を開始する予定だ。
安倍首相は24日、柳沢厚生労働相と首相官邸で会い、定期便の概要を了承した。定期便が始まれば、「年金がどのくらいもらえるのかわからない」という不安が緩和され、年金の重要性に対する実感が薄い若い世代の年金制度への信頼回復につながると期待されている。
(読売新聞) |