権爺:泣き寝入りに眠っちまったぜ。ええ(座り込む)こいつも撙螑櫎い浃膜坤琛E郡ⅳ螭蓼陝e嬪すぎたんだ、博嗣に手出して丑寅にこっそりやられたのが間違いのもとだが、なあに女房がお多福なら借金のカタに家を取られただけで済んでらあな。それをよ、徳右衛門がよだれ垂れらしてた女だから一溜まりもねえ。徳右衛門を担ごうとしてた丑寅にゃこいつから女房ごと家を取り上げて徳右衛門も目の前にぶら下げた。今じゃこいつ、自分のうちのそばに小屋を建ってて、毎日女房のとこへ通ってくる徳右衛門を指を銜えて見てるっつわけさ。
小平:俺はあいつに未練なんかねえ。きっぱりくれてやったんだ。
三十郎:それにしちゃ、しょんぼりした面してるぜ。
権爺:(立ち上がる小平)けえるのか。なられやしねえか。おめえ、女房に面見せるなって言われてんだろう。
小平:何ともねえ
権爺:(三十郎へ)丑寅の奴、あいつのうちを子分に見張りさせて、あの子にも会わせねえ。
小平:じゃ
三十郎:ああいう奴はすかねえ。反吐が出そうだ。
三十郎:腹決めた。おめえの用心棒になるぜ。
丑寅:そいつあ、ありがてえ
三十郎:前金三十両」。
卯之助:いい値だな。俺なら断るぜ。
亥之吉:だってよ、とっても強えんだぜ。
卯之助:こいつはどうだ。
丑寅:まあ、そう言うな、卯之。こっちで断りやこいつは清兵衛んとこへ行くぜ。
亥之吉:そいつはまずいや
卯之助:ふん、じゃ、買っときな。
丑寅:じゃ三十両。
三十郎:喧嘩に勝ったら、後三十両だぜ。
丑寅:間違いない、男の約束だ。
亥之吉:話が決まったら一杯やろうぜ、固めの盃だ。 |