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11月27日付・読売社説6 m9 o7 A9 V+ {# L5 _4 q' k# ]( S3 }
[敬語の指針]「『5分類』も理解の助けになる」
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文化審議会国語分科会が「敬語の指針」についての報告案をまとめた。
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# Q. {& s9 f7 @, W& E6 i' A- l 文化庁の国語に関する世論調査によると、68%の人が敬語は難しいと答えている。指針の作成に関心を持つ人も、多いだろう。
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注目されるのは、最近の専門家の間での議論の大勢を踏まえ、敬語を五つに分類したことだ。! J0 n- ~7 {4 B# y
. O/ {/ E( _2 ~ これまで敬語は、人を高めて言う尊敬語、自分の側をへりくだった言い方で表現する謙譲語、相手に敬意を示す丁寧語の3種類に分類されてきた。
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& v+ b; g% m* ~/ L ] これに対して指針案は、「お酒」「お料理」などは、これらのいずれにも該当しない「美化語」とした。
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謙譲語も二つに分けた。「伺う」や「申し上げる」のように、自分の行動が向かう先の人物を立てる言葉は、謙譲語1として扱われている。「参る」のように自分の行為を聞き手に丁重に述べる言葉は、謙譲語2とされた。9 J% m f+ w6 ]" Y1 I
P" _. L* D" n; P$ q( R& H 例えば、「弟の所に参ります」とは言うが、「弟の所に伺います」とは表現しない。( N- d) Z5 {5 g% f
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こうした分類は、複雑な敬語についての理解を助けるものと言えるだろう。, ?, Q8 M- c* y& m) P4 P" w
; O m, |8 S8 M( ~5 e' T( F0 G9 y 児童生徒に学校で教える際には、5分類では難し過ぎるとの理由から、指針案に批判的な議論も一部にある。
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現在使われている中学の国語教科書は3分類を基本としている。もっとも、全5社のうちの2社の教科書が、美化語について、補足的に説明を加えている。: I3 j# |% H# n( T+ S& F
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高校の国語表現の教科書の中には、指針案が示した謙譲語1と謙譲語2の違いを、簡略に説明しているものもある。) z& W- e/ y+ R
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学校教育での取り扱いについて、指針案は「児童生徒の発達段階等に十分配慮した、別途の教育上の適切な措置にゆだねたい」としている。$ V- [8 }+ h/ \
% W# z9 R5 N; g 企業や家庭、社会教育の現場などで役に立つ、社会常識としての敬語の指針と考えれば、よいのではないか。
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指針案は、敬語の具体的な使い方についても、36項目にわたって詳細に解説している。例えば、「させていただく」という言葉は最近乱用されがちだが、許可を受けて行う場合で、かつ恩恵を受けるのでなければ、不適切だとしている。4 |- S2 Y, l. \9 y/ `1 m* ~
/ f C" p3 ?4 H: u* X 敬語には地域差もあり、関東では「おっしゃる」、近畿地方をはじめとする西日本全域では「言われる」を使う傾向が強いとも指摘している。
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文化審議会は、指針案について一般から意見を募集した上で、来年2月に文科相に答申する予定だ。( o S8 K9 D( ?* o3 x
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国民の幅広い声に耳を傾けて、実用的な「指針」をまとめてほしい。 |
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