(1)彼の勇気ある(試み)は失敗に終わった。 / こころ‐み【試み】(名)
(2)新しいファックスを買ったので、(試し)に友人に送ってみた。 / ためし‐に【試しに】(副)
以下明鏡国語辞典の解釈:
※こころ・みる【試みる】「他上一」 ⇒ こころ・み【試み】「名詞」
どんな結果になるか分からないが、(いい結果をめざして)とにかくやってみる。試しにやってみる。
「脱出を試みる」 「いろいろな方法で実験を試みる」 ◇「心を見る(こころをみる)」の意。
「実力を試す/盗塁(とうるい)を試みる」のように、
「試す」は結果を知ることに、
「試みる」は実際にやってみることに重点がある。
※ため・す【試す】「他五」 ⇒ ため・し【試し】「名詞」
ある手段を用いて実際はどうであるかを調べる。
「試験をして実力を試す」 「真価[可能性・新車の乗り心地]を試す」
「試す」は何らかの手段によって対象を調べてみる意であるが、
「試みる」は動作の遂行そのものによって結果のなりゆきを確かめてみる意(「検定試験で能力を試す/脱走を試みる」)。 |