|
楼主 |
发表于 2003-10-9 23:00:00
|
显示全部楼层
第14回〔1997(平成9)年〕
【新語流行語トップテン】
☆大賞=「失楽園(する)」
受賞者:渡辺淳一(作家)/就ㄅ畠灒‐
日本経済新聞に連載された『失楽園』は連載中から評判となっていたが、映画化されたことにより、日本中の話題をさらった。50代の妻子ある男と40代にさしかかる人妻との悲しくも激しいラブロマンスなのだが、一般的な受け止め方は「私も、不倫をしてみたい」だった。「不倫」を「失楽園する」と言うようになり、まるで不倫がブームのようになった。
☆トップテン=「たまごっち」
受賞者:真板亜紀(バンダイ玩具第一事業部)
1997年最大の話題となったヒット商品「たまごっち」(バンダイ発売)。たまごをニワトリに育てるというゲーム機器だが、操作次第で泣いたり、拗ねたり、死んでしまったりと、とにかく手がかかる。製造が追いつかず品不足となり、プレミアはつくは、偽物は出るはの大狂騒曲を世界中に繰り広げた。
☆トップテン=「時のアセス(assessment)」
受賞者:堀達也(北海道知事)
諌早湾の干拓事業の強行を見るまでもなく、役所による“時代錯誤”の公共事業は、世論の強い批判を浴びながらも相変わらず行われている。そんななか、長期間に及ぶ公共事業を時代の変化に照らして見直そうと、独自の“評価システム”を作り、「時のアセス」と命名。センスに富んだネーミング、“常識”を行う勇気は全国から圧倒的支持を受けた。
☆トップテン=「ガーデニング」
受賞者:八木波奈子(『私の部屋ビズ』編集長)
この年、突如としてブームを巻き起こしたのが「ガーデニング」。言ってみれば、昔からある“庭いじり”なのだが、狭いベランダや、猫の額ほどの庭でも“庭園”気分を味わえるのがみそ。英国風の構図、計算されたインテリア、英語式ネーミングなどで「ガーデニング」ブームを仕掛けた八木が受賞。
☆トップテン=「日本版ビッグバン」
受賞者:松井道夫(松井証券社長)
金融自由化が現実のものとなり、日本の金融、証券業界はグローバルスタンダード(国際標準)の下で国際レースに参加しなければならなくなった。そのためには、従来の“護送船団”方式を抜本的に改革する「日本板ビッグバン」が絶対に必要とされたが、金融業界の改革は遅々として進まなかった。そんな中、株の売買手数料を一挙に50%引き下げ、「日本板ビッグバン」の実質第1号と国内外から高く評価されたのが松井証券である。
☆トップテン=「透明な存在」
受賞者:田島一昌(『フォーカス』編集長)
神戸で起きた小学生連続殺傷「酒鬼薔薇」事件で、犯行声明文の中に書かれていた言葉。逮捕された容疑者が少年であったことから、言葉は一人歩きをし、その解釈を巡ってさまざまな論議が巻き起こった。そんな中、少年の顔写真を掲載したのが写真週間誌『フォーカス』。「少年法」「人権」といったさまざまな問題を提起するきっかけを作った。
☆トップテン=「もののけ(姫)」
受賞者:宮崎駿(アニメ作家)
宮崎原作、脚本、監督によるアニメーション映画「もののけ姫」は、邦画史上最高の配給収入を記録した。「もののけ」とは“妖怪”のことだが、映画では“近代合理主義”に相対する存在として描かれている。宮崎の言う“自然への慈しみや敬いと畏れ”は共感を呼び、大ヒット作となった。
☆トップテン=「パパラッチ」
受賞者:省略
ダイアナ英国皇太子妃の自動車事故死により、その存在がクローズアップされた。そもそも「パパラッチ」とは“蠅みたいに近くを飛び回ってうるさい連中”という意味だそうだが、今ではスキャンダルを追い求める写真ジャーナリストのことを言う。被写対象に“異常接近”しヴェールを剥ぐ「パパラッチ」の仕事に関する論議や、ジャーナリズムの在り方が問われたことは意義があった。
☆トップテン=「マイブーム」
受賞者:みうらじゅん(漫画家)
1997年に突如として“ブーム”になったのが「マイブーム」。漫画家のみうらが仕掛人である。要するに、世の中の流行とは無関係に、自分だけの「ブーム(流行)」を持とうという生き方。その瞬間に興味を持ったものすらその時点で「ブーム」になるのだから、“流行”という概念自体をぶち壊しにする世紀末的言葉である。
☆トップテン=「郵政3事業」
受賞者:小泉純一郎(厚生大臣)
行政改革が遅々として進まぬ中、一石を投じたのが小泉。かねてからの持論である「郵政3事業の民営化」を具体化するように迫った。3事業とは、郵便、貯金、保険のことで、圧倒的な資金力を持つ郵政省が、同じ業種の民間企業の経営を圧迫しているという主張である。公共性と採算性の兼合いもあり、熱い論議を呼んだ。
第15回〔1998(平成10)年〕
【新語流行語トップテン】
☆大賞=「ハマの大魔神」
受賞者:佐々木主浩(横浜ベイスターズ)
マシンガン打線を引っさげて、横浜ベイスターズは38年ぶりのセ・リーグ優勝、余勢を駆って日本一になった。最大の殊勲者がストッパー佐々木で、ついたあだ名が「ハマの大魔神」。マウンドに仁王立ちし、打者をバッタバッタと打ち取る姿は日本国中を熱狂させた。最優秀選手、最優秀投手、最優秀救援投手、ベストナイン、ファイアマン、プレーヤー、オブイヤー、正力松太郎賞などの栄誉を独占したばかりでなく、神社まで“建立”されてしまった。
☆大賞=「だっちゅーの」
受賞者:浅田好未、西本はるか(パイレーツ)
老人から子供まで、日本国中を席巻した久々の流行語「だっちゅーの」。かわいい女性のお笑いコンビが、ひとしきり凡庸なギャグを飛ばしておいて観客のしらけを誘った末、決めのポーズ(両腕で胸をはさみ、谷間を強調するの類)で“落とす”際に発するセリフが「だっちゅーの」である。
☆トップテン=「環境ホルモン」
受賞者:井口泰泉(横浜市立大学理学部教授)
21世紀の世界で、もっとも重要なテーマは“環境問題”である。この年、地球の生態系を狂わす恐るべき化学物質「内分泌撹乱化学物質」を、井口は「環境ホルモン」と名付けた。これにより環境問題は一挙に身近なものとなり、水道水、土壌などの問題を論ずる時にも「環境ホルモン」の語が出ないことはなくなった。
☆トップテン=「貸し渋り」
受賞者:表彰保留(該当者を名仱瓿訾腴v係者皆無のため)
不良債権問題により“金融不安”が続く金融機関に、追い討ちとなったのが自己資本比率「早期是正措置」。内部留保金を増やしたい金融機関は、手っ取り早く「貸し渋り」を始めた。行政の無策、金融機関の手前勝手が招いた「貸し渋り」は、あっという間に日本国に蔓延し、大きな社会問題となった。
☆トップテン=「老人力」
受賞者:赤瀬川原平(作家)
新しい発想で、世の中の老人たちに大いなる勇気を与えた言葉「老人力」。生みの親の赤瀬川によれば、年をとって物忘れをすることは、新しい知識を取り入れるために必要という。だから、忘れっぽくなることは「老人力」がついた証拠だとし、年を取れば取るほどスゴイ「力」がつくんだと主張する。この発想の転換に、世間はタジタジとなるばかり。
☆トップテン=「ショムニ」
受賞者:安田弘之(原作者)/(株)フジテレビジョン/(株)共同テレビジョン
「ショムニ」とは庶務第二課のことで、“役にたたない”社員の島流しのような部署である。シュンとする男性陣に対し、女性陣はとにかく元気。ある意味では、極めて今日的なテーマをマンガチックに描いている。元気な女性が大活躍というストーリーがヒットの理由という。
☆トップテン=「モラルハザード」
受賞者:中坊公平さん(住宅金融債権管理機構社長)
「モラルハザード」とは、本来は保険用語で“道徳的危険”という意味。だが1998年、経営破綻した金融機関の処理や、住宅金融専門会社の財政資金投入をめぐり、経営者の経営倫理欠如が指摘され、「モラルハザード」論議が大きな話題となった。住専処理を行う住宅金融債権管理機構社長に、無報酬で就任した弁護士中坊は、住専に貸付けていた金融機関の「モラルハザード」を厳しく追及し世論の喝采を浴びた。
☆トップテン=「凡人軍人変人」
受賞者:田中真紀子(凶h院議員)
この年一番の切れ味鋭い“論評”で、メディアはいっせいにこの言葉に飛び付いた。自民党総裁選に立候補した三氏に対し、「どうせ在庫一掃、ガレージセール」と切り捨て、返す刀で「小渕は凡人、梶山は軍人、小泉は変人」。あまりにも三氏の本質を言い当てた名文句に、当の三氏も苦笑するばかり。
☆トップテン=「冷めたピザ」
受賞者:ジョンニューファー(三井海上基礎研究所)
首相に就任した小渕を分析した受賞者の言葉で、『ニューヨークタイムズ』紙で紹介され、全世界を駆け巡った。“何をしても食べられない”というのが「冷めたピザ」の意味で、本来ならば一国の首相に対して失礼な論評なのだが、どういうわけか日本人には大受けしてしまった。当の小渕首相も、ピザを持つ姿で米週刊誌に登場するなど、“のんきな父さん”そのものだった。
☆トップテン=「日本列島総不況」
受賞者:堺屋太一(経済企画庁長官)
小渕内閣の経済企画庁長官に就任した堺屋は、日本経済の現状を“停滞”ではなく「低迷」と断言した。さらに全体状況を「日本列島総不況」と、極めて明快な言葉で表現した。小渕内閣の“アクセサリー”と揶揄された堺屋だが、“流行作家”らしい表現力で一矢を報いた。“エコノミスト”としての本領発揮がなるか、世の中の注目を一身に集めた。
☆トップテン=「スマイリングコミュニスト」
受賞者:不破哲三(共産党中央委員長)
国内外での逆風の中、1998年参議院選で比例区で約1000万票という大躍進を遂げた日本共産党。その秘密は「スマイリング・コミュニスト」にあると報じられた。不破委員長の柔和な笑顔が、有権者の中にある“共産党嫌い”を和らげたとの解説である。同時に、路線的な「スマイル」が評価されたのであろうが、この“柔軟さ”が“本物”かどうかは今後を待ちたい。
☆トップテン=「ボキャ貧」
受賞者:小渕恵三(内閣総理大臣)
小渕首相が、記者団の応対の中で自らを卑下して言った言葉。自分には語彙が少ない、ボキャブラリーが貧困、つまり「ボキャ貧」だと言ったのだが、これが反対に小渕首相の造語能力の“優秀さ”を立証することになった。語感といい、語意といい、ヤングの“縮め言葉”と対抗しても勝るとも劣らない。「小渕さんて、もしかしたら“切れ者”かも」などという評価も出始めた。
第16回〔1999(平成11)年〕
【新語流行語トップテン】
☆大賞=「ブッチホン」
受賞者:小渕恵三(内閣総理大臣)
突然、「もしもし、ケイゾーです、オブチです。」と、官邸から電話がある。いたずらだろうと、みな疑ってかかる。が、電話の主は小渕恵三首相その人。それも閣僚や議員、大企業の社長など公人相手ならわかるが、雑誌の書き手やら、首相あてに電子メールを送った一般の人にまで直接電話がゆく。山藤章二は週刊誌の似顔絵特集で首相から感謝の言葉をいただいたという。「冷めたピザ」「真空総理」「人柄の小渕」…この人ほど短期間にあだ名が増えた例も珍しいが、ブッチホンはみずからが命名。
☆大賞=「リベンジ」
受賞者:松坂大輔(西武ライオンズ)
鳴り物入りで西武ライオンズに入団したスーパールーキー松坂。150キロ台の速球と切れのいいスライダーで、16勝5敗、防御率2.60の高卒新人最多勝記録を打ち立てた「平成の怪物」。強気で負けず嫌いの彼が敗戦したゲームのあとに残したのがこの言葉。「復讐、仕返し」の意味で、巷でもさかんに使われた。「リベンジ」は格闘技K-1で以前より使われていた言葉。
☆大賞=「雑草魂」
受賞者:上原浩治(読売ジャイアンツ)
1999年のパリーグが松坂なら、セリーグはもちろんこの人、上原。連日投手記録を更新した大型新人。とは言っても華々しくデビューした松坂に対し、東海大仰星高校時代は控え投手で、チームも甲子園とは無縁だった。マスコミは地道にはいあがってきた新しいヒーローの心意気を「雑草魂」と表現した。
☆トップテン=「学校(級)崩壊」
受賞者:河上亮一(プロ教師の会<埼玉教育塾>主宰)
ショッキングなタイトルで学校教育の危機に一大警鐘をならしたベストセラーがそのまま流行語に。「教師の個人的な努力ではどうにもならない学級の危機的事態は、子どもの自由や人権を主張する人たちによって拍車をかけられた。彼らは教師が必死に何とかしようとしているとき彼らをたたき、教師は身動きがとれなくなった。これが学校の教育力を低下させ、学校そのものを崩していくことになった…」という。
☆トップテン=「カリスマ」
受賞者:中根麗子ほか(ファッションショップ「Egoist」店員)
いまや素人がマスコミにのり、アイドルになる時代だ。情報が氾濫する現代だからこそ、身近なところに手本を求める。その象徴がカリスマ店員とよばれる超人気の売り子=マヌカンたちだ。女子高生の憧れる職業第一位はファッションショップの店員である。彼女らは売上げも高いが、ファッションリーダーの役目を果たし、そのコーディネートやメイクがそのまま若い女性のトレンドになった。「カリスマ」は今年のキーワードで、「カリスマ美容師」「カリスマホスト」などがあらわれた。
☆トップテン=「ミッチー、サッチー」
受賞者:浅香光代(女剣劇女優)
サッチーこと野村沙知代をめぐる騒動は連日、ワイドショーをにぎわせた。火付け役はその後ミッチーの愛称で親しまれることになる浅香。ラジオ番組のレギュラー出演最終回でサッチーの身勝手、無作法を批判した。これを機にサッチーの被害者が次々に登場し、悪行疑惑がぞろぞろ発覚。すさまじいサッチーバッシングとなった。最大の論点は、参院選出馬時における「コロンビア大学卒?」の学歴詐称、および野村監督との結婚日程詐称が公職選挙法違反ではないかとの疑惑。時効を前にミッチーが東京地検に訴えでるも、証拠確認できず不起訴。
☆トップテン=「西暦2000年問題」
受賞者:井谷厚(東急ハンズ新宿店)
英語圏ではY2K(year two kilo)。その昔コンピュータの容量が小さかった時代、プログラマーが、メモリをけちって年度表示を2桁にしたことから2000年になったことを判別できず、誤動作による事故のおそれがあるという問題。いち早く<非常用品>パックを売り出すアイデア商法でコンピュータを用いない「2000年対策」の仕掛け人となったのが受賞者、東急ハンズ。
☆トップテン=「だんご3兄弟」
受賞者:古屋光昭他(NHK「おかあさんといっしょ」)
1999年1月、「おかあさんといっしょ」で歌われたコミックソング(作詞;佐藤雅彦)。突然ブームに火がつき、CDの予約販売に客が殺到し、発売当初は手にいれるのが困難なほどだった。シンプルな歌詞とメロディ、タンゴのきれのよいリズムにのって、幼児から老人まで唱和することのできる国民歌謡。人気にあやかろうと巷ではたくさんの「○○3兄弟」商品が生まれた。
☆トップテン=「癒し」
受賞者:西口勇(和歌山県知事)
バブル華やかなりし10年前、「24時間戦エマスカ」のコピーで大ヒットしたリゲインのCMが、坂本龍一のピアノソロとともに「この曲をすべての疲れている人へ」というのメッセージを送るようになるなど、「癒し」はもはや国民的テーマ。受賞者は「癒し」をテーマに、南紀熊野を会場としてユニークな地方博覧会を企画、実現した。
☆トップテン=「iモード」
受賞者:立川敬二(NTT移動通信網代表取締役)
1999年は小文字の「i」を冠した商品が続々登場した。「i」は「internet(インターネット)」の「i」だが「information(情報)」「interrated(統合)」の「i」ともいう。1998年に発売されたアップル社のiMacが発祥だが、翌年日本ではカメラや本などインターネットとは直接関係ないような商品も巻き込んだ一大「i」ブームとなった。その火付け役となったのが、NTTドコモが始めた、インターネットに接続できる携帯電話新サービス「iモード」のヒット。
|
|