咖啡日语论坛

 找回密码
 注~册
搜索
查看: 1371|回复: 2

《龙马奔走》之《千叶道场(2)》

[复制链接]
发表于 2007-11-17 00:18:59 | 显示全部楼层 |阅读模式
千叶道场(2)
  桶町的北辰一刀流千叶贞吉的道场有一个规矩,凡是其他流派的,并已取得切纸○1资格而想要入此门者,须经少师傅重太郎的考较,然后视其本领的高低再确定其待遇。
  这一天,重太郎与小栗流目录的坂本龙马的交手,便是为了履行这一程序。
  “三击两胜”
  裁判千叶贞吉的话音未落,以剑术轻灵著称的重太郎便摆出中段○2架式,紧逼龙马。龙马一惊正要变招的瞬间,竹剑就像被缠住了一般,“啪”地一下,护腕上轻轻地着了一下。到底是江户的剑术,就是透着一种精巧。龙马茫然若失。
  重太郎觉得已经探出了对方的底细。
  (说是目录的手段,到底还是乡下剑法)
  就在他松气的一刹那,龙马抓住机会,猛地窜到近前。
  简直是突击。
  龙马的竹剑较大,却劈得很猛,眼看就要砍到头上了。重太郎心想,这家伙怎么像变了个人似的。他急忙迈右脚,剑尖划圆反击,堪堪错过并欲击龙马胸部时,不料龙马变招比他略快一点,剑尖下沉,直刺重太郎的喉部,差点把他的护颈给刺穿。
  “刺剑胜”
  贞吉朝龙马扬起手来。
  如此,则成一胜一败的平手。
  (大意不得)
  “呀——”
  重太郎大喝一声,摆了个左上段○3的架式。
  龙马持中段架式。重太郎为诱对方进招,不住地发声喊叫,可龙马不为所动。其实,龙马也无法进招,因为毕竟是重太郎技高一筹。
  重太郎逼近,龙马便后退。
  汗如雨下。
  重太郎的竹剑再击龙马的护腕,龙马握竹剑的手往下一沉,重太郎抓住这一破绽,轻快地敲了一下龙马的面罩。
  “到此为止”
  龙马输了。
  接下来,贞吉破例将龙马让到自己的居室,在茶碗里倒上冷酒,摆上鱿鱼干作酒菜,鼓励龙马道:
  “你的剑略滞重了些,但这样的底子好。只消一年,或许便能胜过重太郎了。
  少师傅重太郎也不愧是个爽快的江户子弟,从比试的第二天起,就称龙马为:
“阿龙了”
  因为龙马这个名字不多见,叫阿龙显得亲热些。比试结束后,重太郎和龙马一起在井台边“哗嚓哗嚓”地擦洗着身子,说道:
  “管用啊,你那两下子,就算到阿沙利河岸的桃井去,到麴町的齐藤那儿去,不,哪怕是到神田玉池的大千叶那边,座次也差不了哪儿去啊”
  “……”
  “刚见面时,看你那贴着脸的卷毛鬓脚,就觉得不可大意,果真如此啊”
  龙马在江户的日子过得很快,一个月,一眨眼就过去了。
  龙马在千叶在道场,剑术长进很快,除了少师傅重太郎已是无人可及了,甚至已有传言,说是恐怕再过半年便可授予皆传,当上教头之职了。
  
  小千叶家有个女儿,名唤做佐奈子。
  是贞吉的长女,重太郎的妹妹,小他两岁。从小就得到乃父的剑术传授,据说虽未授予凭证,却已经是免许皆传的本领了。
  她肤色微黑,单眼皮大眼睛,身材小巧,是个表情活泼的姑娘。这样的女孩子似乎只有江户才有。
  在土佐有一个传说,说是这姑娘在上野看樱花时遭到流氓的纠缠,被正好路过的龙马救了。也有说不对,被救的那个女孩子不是佐奈子应该是千叶周作的女儿,佐奈子的表妹。
  佐奈子的剑术绝招是逆胴(反手击腹)。
  当对手仗着身高来击面的时候,佐奈子便用剑的外侧轻撩对方的竹剑,并撤左脚斜退,一翻手便“啪”地来一个逆胴。姿势优美,如同舞蹈一般。
  她每天都去道场。
  佐奈子喜欢紫色。护具的扎带全是资色,练功服是白色的。裙裤又是紫色的,下摆高高地扎起。那身装扮活脱一个美少年。佐奈子是不随便和门人弟子过招的,每次都由重太郎点名叫人与她过招。
  “权藤,你陪佐奈子走两招吧”
  重太郎总是以这样的口气托人陪佐奈子练剑。因为妹妹是女孩子,重太郎尽量不让她张狂。
  “是嘞”
  被点到名的,应一声,站起身来。可一交手几乎都是一败涂地。不过,重太郎会给人家留面子,决不肯照直了称赞佐奈子。
  “那一剑太轻,若换了真剑,权藤,你也没事的。不可能被一挥两段的,也就是半死半活地过完下半辈子吧”
  “哎呀呀”
  庄谐杂出,对谁都不伤面子,重太郎很拿手这样的点评。
  然而,小千叶道场的弟子,都觉得有一件事情很奇怪。那就是不论是大师傅贞吉,还是少师傅重太郎,都决不让龙马与佐奈子过招。
  “怎么会这样呢?”
  种种猜测渐渐地固定成一个谣传:
“看来千叶家是想让龙马做佐奈子的小官人了吧”
  这也确有可能。
  千叶贞吉早就放出口风了,要在道场中挑一个本领最好的,让他娶佐奈子为妻。可是,老没有合适的。
  要说本领,龙马是没得说的,在家里也不是老大,不用回家继承家业。
“怪不得不让他们过招呢”
如果这两人现在过招,难保龙马在三合中不输一招。千叶家大概是在等龙马的本领远远超过佐奈子的那一天吧。
佐奈子对龙马也暗自怀有好感。她生长在剑客之家,小伙子出入多了,自然要比武士家的小姐认识的年轻人多。可她也没见过像龙马这样的年轻人。刚开始时,还有点儿纳闷呢。
  (这人怎么这样?)
佐奈子记得第一次看到龙马,是他来道场拜客的时候。哥哥重太郎陪着他从道场出来,穿过庭中的白砂地去父亲的房间。佐奈子在门缝里偷看。
(哦!)
她不由地倒吸一口冷气。只见他穿着花哨,像个大旗本○4的少爷。
(好讨厌哦)
他头上倒不像是搽过油的样子,发髻蓬松,简直是一头乱发。
(到底是乡巴佬)
他裙裤上的花纹很怪。粗一看,还像是宽文○5时代的纨绔子弟。在江户来说,穿着讲究的都是些大藩的留守役,即便如此,如今也没哪个傻瓜会穿那样的裙裤。
(是个乡下纨绔儿吧)
佐奈子很看不惯。
过了一会儿,父亲叫她和重太郎一起与龙马相见。
“这是我的女儿佐奈子,多少学了点剑术,虽说是女流之辈,可在道场上尽管拿她当男孩子看待好了”
贞吉对龙马说完,微笑着转向佐奈子,道:
“佐奈子,快见礼”
佐奈子按规矩叙了礼,又对父亲说道:
“父亲,小女可以请教一下坂本少爷吗?”
“佐奈子,你总是话多”
重太郎一旁教训道。可贞吉的心情很好,同意了。佐奈子便瞪起大眼睛看着龙马。
一般向人请教都是,
“坂本少爷”
“有何见教?”
这样开头,可佐奈子却不这么说。她习惯性地偏着头,说道:
“佐奈子是女子,所以想打听一下穿着,可以吗?”
“啊?”
龙马有点发慌,马上又点了点头。
“您这裙裤在江户少见,在您家乡可是很流行吗?”
“哦,您说这个”
龙马看了一下自己穿着的裙裤,答道:
“普通的仙台平○6而已啊”
“可在江户,有这种花纹的不叫仙台平”
“哎呀,这倒难为情了”
龙马一急,土佐方言冲口而出,连自己也觉得不对了,
“这上面满是墨迹啊”
听他一解释,大家哄堂大笑。
原来龙马写字有个毛病,写完后要将笔在裙裤上用力抹一下。
龙马辩解道,昨晚信写得太多了,所以墨迹也多,竟涂成了花纹。他给父亲八平、兄长权平、姐姐乙女,连奶妈阿倍阿婆那里都写了信,报告自己已平安抵达江户。用土佐话来说,便是“墨花朵朵开,难为裙裤哉”
佐奈子心想:这真是个怪人。(待续)


注释:
○1切纸:日本古代剑道的初级段位,因最初的证书是由师傅写在裁开的纸(日语为“切纸”)上的。其后有“目录”、“免许”、“皆传”等段位。
○2中段:见下图。


○3上段:见下图。

○4旗本:俸禄不满一万石,但可直接见将军的武士。
○5宽文:江戸初期、后西・灵元天皇时的年号。
1661年4月25日~1673年9月21日。
○6仙台平:出产于仙台的手工绢织物,文中是指用仙台平做的裙裤。
           见下图。
   
回复

使用道具 举报

 楼主| 发表于 2007-11-17 00:19:21 | 显示全部楼层
原文:

千葉道場(2)

 桶町の北辰一刀流千葉貞吉の道場では、他流で切紙以上を得た者が入門するとき、その処遇を決めるために若先生の重太郎が自ら立ち会って技倆を試すしきたりになっている。
 この日、重太郎が立ち会った小栗流目録の坂本竜馬との試合は、それだった。
 「勝負三本」
 審判千葉貞吉の声が終わるか終わらぬうちに、軽捷な剣技で知られた重太郎は、中段のまま、ツツと間合を盗んでいた。竜馬がはっと構えを変えようとした瞬間、竹刀を絡むようにあしらい、捲き籠手でポンと軽くを一本とてしまった。さすがに江戸の剣術は、どこか巧緻である。打たれた竜馬は、茫然としている。
 重太郎は、手の内を見た、と思った。
 (目録の腕とはいえ、やはり田舎剣法だな)
 瞬間、肩から息が抜けたのだろう、逃さず、竜馬の長身が、だっと間合を詰めてきた。猛襲といっていい。
 竜馬の大振りな竹刀が、意外な太刀行きの早さで頭上に落ちてきた。この男、人が変わったのか、と思った。重太郎はとっさに右足を踏み出し、切先が円を描くようにして返しつつ、かろうじてすれ違いざまに竜馬の胴を打とうとしたとき、」竜馬の変化がわずかに早く、切先を沈めざま、重太郎ののど輪を貫くほどに突き上げた。
 「突きあり」
 貞吉が、竜馬に手を上げた。
 これで一勝一敗である。
 (油断がならぬ)
 重太郎は、
 「やあ」
 と恫喝して、左上段に構えた。竜馬は、中段であった。重太郎は、相手を動きに誘うために、しきりと奇声を上げたが、竜馬は応じない。というより、打ち込みようがなかった。技倆はやはり、重太郎のほうが、一枚は上といってゆく。
 汗が仕切りと噴き出た。
 再び丈太郎の竹刀が籠手へ落ちようとしたが、竜馬はとっさにコブシをさげた。重太郎はその崩れを逃さず、機敏に面を取った。
 「それまで」
 竜馬の負けである。
 このあと貞吉は、道場としては異例のことが、竜馬を自室に招き、冷酒を湯呑みに注ぎ、肴にするめを与えて、
 「少し業が重たいが、それだけに筋がいい。一年もすれば、精進によっては重太郎を越すことになるかもしれない」
 と、激励してくれた。
 若先生の重太郎も、いかにも江戸前の気さくな若者で、試合が終わったその日から、
 「竜さん」
 と呼んだ。珍しい名前だから、そう呼ぶほうが親しみが増すらしい。試合の後、井戸端で竜馬といっしょにざぶざざぶと体を洗いながら、
 「使えるねえ、あんたは。その腕なら、アサリ河岸の桃井へ行っても、麹町の斉藤へ行っても、いや神田お玉ヶ池の大千葉でさえ、席は悪くあるまいよ
「……」
 「最初あんたを見たとき、その面擦でちぢれあがった小ビンを見て、こいつは甘くねえと思ったが案の定だった」

 江戸の月日は早い。竜馬のひと月は、瞬く間に立ってしまった。
 小千葉での竜馬の技倆はいよいよ冴え、若先生の千葉重太郎のほかにたれも及ぶ者がなくなり、おそらく半年もたてば皆伝を与えられ、塾頭に上げられるのではないか、といううわささえ出るようになった。
 小千葉家は、さな子という娘がいる。
 貞吉の長女で、重太郎には二つ違いの妹であり、幼小(ようしょう)のことから貞吉が剣を仕込み、伝書こそ与えられなかったが、免許皆伝の腕がある、といわれた。
 色が浅黒く、一重の眼が大きく、体が小ぶりで、表情の機敏にう額娘だった。いかにもこういう娘は、江戸にしかいない。
 この娘が、花見どきの上野で暴漢に襲われかけているところを折りよく通りかかった竜馬が助けた、という伝説が土佐にある。いや、当の娘はさな子ではなく、彼女の従姉妹に当たる千葉周作の娘光子ではなかったかという異説もあるが、どういうものだろう。
 さな子は、逆胴の名手だった。
 相手が上背を利用して面を撃ってくるとき、さな子は相手の竹刀を自分の竹刀の表で軽く摺りあげつつ左足から体を左斜めに退き、すばやく手を返して、パンと逆胴撃つ。舞踊に似た美しさがあった。
 毎日、道場に出ている。
 紫が、好きらしい。防具の紐はすべて紫を用い、稽古着は白、袴は紫染めのものを裾短に結んでいた。その姿が少年のように可愛い。さな子は門人のたれかれなしには、稽古をしなかった。いちいち、兄の重太郎が指名するのである。
 「権藤さん、さな子の相手になってやってくれないか」
 そういう調子で相手に頼む。女だから、さな子のほうはあくまでも控えめにさせている。
 そのくせ、相手が、
 「はっ」
 と立ち会うと、ほとんどが負ける。しかし重太郎は、相手の屈辱を考えてやって、決してさな子を手放しでは褒めない。
 「あれは撃ちが、浅いよ。真剣なら権藤さん、あんたは大丈夫だ。半死半生ながら両断されずに生きている」
 どちらにもたっぷり皮肉を利かせているくせに、どちらにも傷のつかないような講評をするのが、重太郎がうまかった。
 ところが、小千葉道場の門人たちがたれしも不審に思うことがある。大先生の貞吉も、若先生の重太郎も、竜馬に対してだけは、さな子と立ち会え、とは決して言わないのである。
 「どういうわけだろう」
 噂にも、近頃定説が出来て、
 「どうやら千葉家では、坂本竜馬をさな子殿の婿にしょうと考えているのではないか」
 考えられることである。
 千葉貞吉はかねがね、道場でもっとも出来る者とさな子を娶わせたい、ともらしていたが、かねて思わしいものはいなかった。腕の点では竜馬ならうってつけだし、それに次男坊である。
 「だから、容易にたち合わせないのだ」
 今立ち会えば、竜馬は三本のうち一本取られるかもしれない。竜馬がさな子を圧倒すR実力をつけるまで千葉家では待っているのだろうというのである。

 さな子は、竜馬にひそかに好意を持っていた。若者出入りの多い剣客の家に生まれた彼女は、他の武家娘よりも、はるかに多くの若者を知っていたが、しかし、竜馬のような型の若者は、まったく見たことがない。初めは、
 (なんという男だろう)
 と、戸惑う思いがした。
 さな子が始めて竜馬を見たとき、彼が道場に挨拶に来たときだったと記憶している。兄の重太郎にともなわれて、父の居室にゆくべく、道場から白洲を竜馬は横切ろうとしていた。さな子は、障子の隙間から見て、
 (まあ)
 と、息を呑んだ。よほどのおしゃれらしく、大旗本の御曹司のような服装をしている。
 (いやなやつ)
 ところが、髪を見ると油っ気がなく、曲げがゆるみ、まったくの蓬髪だった。
 (やはり田舎者なんだわ)
 しかし、不思議な模様の入った袴をはいていた。一見、寛文のころの伊達者のようにも見える。江戸でしゃれ者といえば大藩の留守居役と決まったものだが、それでも今時ああいう袴を穿いている馬鹿はない。
 (田舎の大通かしら)
 さな子は、おかしくなった。
 その後父に呼ばれ、重太郎と同席して竜馬に引き合わされた。
 「これは、娘のさな子じゃ。剣を少々学ばせてある。女ではあるが、道場では男のつもりであしらってもらいたい」
 と竜馬にいってから、
「さな子、ごあいさつなさい」
 と、父の貞吉は微笑をむけた。さな子は型どおりのあいさつをしてから、父に、
 {あの、お父様。坂本様にものを尋ねてもよろしゅうございましょうか}
 「さな子、相変わらず、差し出たやつだ」
 重太郎が横からたしなめたが、貞吉が機嫌よく許したために、彼女は大きな眼で竜馬を見た。
 「あの、坂本様」
 「なんです」
 とは、いわない。癖で、小首を傾げただけである。
 「さな子は女でございますから、お召し物のことをうかがいというございます。よろしゅうございましょうか」
 「は?」
 と竜馬は慌てたが、すぐ、こっくりうなずいた。
 「江戸では珍しいお袴と存じます。お国もとで、はやっているのでございましょうか」
 「えっ、これですか」
 「ただの仙台平です」
 「でも、江戸では左様な模様のついた袴を仙台平とは申しませぬ」
 「ははあ、これは難儀じゃ。いかん」
 竜馬は自分でも気づいたらしく土佐言葉で咳き込んで、
 「墨がいっぱいついちょるわい」
 わけを聴いて、一同、大笑いした。竜馬は筆を使った後、筆をぐいっと袴でぬぐうのが癖だそうである。
 竜馬の弁解では、昨夜は手紙を書きすぎたらしい。父の八平、兄の権平、姉の乙女、乳母のおやべにまで一人ずつ、江戸着府早々の消息を書き送ったものだから、土佐ことばでいうと、「袴もタマルカ。とうとう墨の花盛りになってしもうた」のであろう。
 まったく、変な男だ、とさな子は思った。
回复 支持 反对

使用道具 举报

发表于 2007-11-25 16:36:47 | 显示全部楼层
拜读中~~~~~~~~~~~~
回复 支持 反对

使用道具 举报

您需要登录后才可以回帖 登录 | 注~册

本版积分规则

小黑屋|手机版|咖啡日语

GMT+8, 2025-8-24 05:36

Powered by Discuz! X3.4

© 2001-2017 Comsenz Inc.

快速回复 返回顶部 返回列表