抜き勾配とは、金属鋳造品を作る場合などに、木型や金型に砂を塗して鋳型を成型しますが、成型した鋳型から木型等を抜き取る時に、真っ直ぐ引き抜くと抵抗が大きかったり型が崩れたりする事があります。
例えば、直径5cm長さ15cmの円柱形の鋳物を作る場合などは、そのままでは抜きにくいので、木型等のサイズを下は直径5cmで上は直径5.5cm位にしたりします。
こうすると、上に少し引き揚げただけで型と鋳型がほとんど離れて楽に綺麗に仕上がります。
物によっては抜き勾配のために余分に付いた肉をそのままにする事もありますが、必要に応じて機械加工などで切削削除したりします。
このように抜きやすくするためにつける勾配の事を、抜き勾配といいます。
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