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秋の夕陽に映える「赤」と言えばやっぱり紅葉(モミジ)。真夏には絵の具で塗ったような緑を見せていた山々が、さーっと紅く染まって来ると「秋」を感じます。モミジの花言葉を知っていますか?「遠慮、謹慎、保存、引退…」なるほど、緑の時期の全盛を無事果たし、そろそろゆっくり休みましょうかという気持ちの花言葉です。赤く色づく葉はコハウチワカエデ、イロハモミジ、オオモミジなどがあります。「あれ?モミジとカエデは違う木なの?」と思う方もいらっしゃるでしょう。
モミジはカエデ科の仲間です。カエデは古くは「蛙手」と書かれていました。葉の形が蛙の手に似ているからです。イロハモミジなどよく目にするカエデ類の葉は、葉の付け根から数本の脈が放射状に広がって、手のひらの形に見えます。蛙より「モミジのような赤ちゃんの手」と表現する方が詩的で、しっくりきますね。そんな事を考えながら、赤いモミジを眺めて、秋を感じましょう。 |
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