▼昭和の初め、黄熱病の研究のためにアフリカに赴いた野口英世は、自らが黄熱病にかかって51歳の生涯を終えた。自分の作ったワクチンが効かなかったからだという。「私には分からない」と、最期につぶやいたそうだ。時代は流れたが、その言葉に、感染症の怖さを見る思いがする
昭和之初,为了研究黄热病而远赴非洲的野口英世,因自己也患上了黄热病51岁就过世了。据说是因为他自己做的疫苗没有效果。最后还嘟囔着说【我自己也搞不太清楚了】。虽然时光流逝,但是还是能从这句话中感受到传染病的恐怖。
▼英世の功績を記念した「野口英世アフリカ賞」を、政府が創設した。アフリカに関する医学や医療を対象にする賞だ。その第1回が、きのう、横浜でのアフリカ開発会議に合わせて贈られた
为了纪念英世的功绩,政府创立了【野口英世非洲奖】。这是以和非洲相关的医学和医疗为对象的奖。昨天,这个奖首次,在横滨的非洲开发会议中一并颁授了。
▼受賞者のひとり、ブライアン・グリーンウッド博士は、英国のマラリア研究者である。長くアフリカに住んで、現地での人材の育成にも力を注いできた。きびしい地域で地道な成果を上げているそうだ
受奖者中的一位,布莱恩•格林伍德(Brian Greenwood)博士是英国的疟疾研究者。长期住在非洲,致力于当地人才的培养。在严酷的地域取得了坚实的成果。
▼しかし、道は遠い。蚊が媒介するこの病気で、アフリカでは毎日3千人の子が命を落とすという。サハラ砂漠より南では、子どもは6人に1人が5歳を迎えられない。その大きな原因にもなっている
但是,道路还很长。据说以蚊子为媒介的这个病,在非洲每天要夺去了3千个孩子的生命。在沙哈拉沙漠以南地区,孩童,6个人中有1个人不能活过5岁。疟疾是(导致这种情况)一大原因。
▼「貧困の病」とも言われる。予防や治療に、なけなしの収入が消える。病が貧困を招き、貧困が病をはびこらせる。マラリアだけではない。英世の死から80年をへて、エイズなど様々な感染症が今もアフリカを脅かす
这个病被称为【贫困的疾病】,为了预防和治疗它,仅有的微薄收入也花光了。疾病导致了贫困,贫困使疾病更加泛滥。英世死后又过了80年,艾滋之类的各种各样的的传染病现在还在威胁着非洲。
▼アフリカに渡った英世を、当時の米紙は「宿敵である黄熱病との戦いを開始した」と報じている。そこまでの貢献はできなくても、今は、ささやかな協力でアフリカを支援する手だてが結構ある。鳴り物入りの会議を機に、「遠くて遠い」と言われる国々に一歩でも近づけないだろうか。
当时的美国报纸曾经对远渡非洲的英世做了题为【开始和宿敌黄热病作战】的报道。如今,虽说不能(象他那样)做出巨大的贡献,但是以微薄之力来帮助的非洲的方法还是很多的。借大肆宣传的会议的契机,是不是可以和那些被称为【遥远】的国度距离更近一些呢? |