朝日社论080523 宇宙开发

一心一译

宇宙開発―無駄を省いて透明に
太空开发—减少浪费、公开计划
　
日本の宇宙開発を「非軍事」から転換させ、名実ともに軍事利用に道を開いた宇宙基本法について、昨日の社説で、軍事利用の原則を関連法制などの中で明確にするよう求めた。
宇宙基本法为日本太空开发由“非军事”转变为名副其实的军事利用打开了方便之门。昨天，本报社论要求在相关法规中明确规定军事利用太空的原则。
　
だが、この法律はさらに幅広く、官民の宇宙開発の進め方全体にかかわるものでもある。
但宇宙基本法也是关乎在更广阔的范围内整体推动政府与民间太空开发的法律。
　
基本法は、首相を本部長とする宇宙開発戦略本部を置いて宇宙開発を総合的、計画的に進めるなど、政府の責任や態勢づくりを定めている。宇宙開発の組織の面でも大きな変化になる。
基本法规定，设置以首相为本部长的太空开发战略本部，综合地、有计划地推动太空开发，明确政府的责任与态度。太空开发的组织方面也将有较大的变化。
　
これまで宇宙行政にも、各省の縦割りがつきものだった。宇宙開発が体系的、効率的に進められるようになるのなら、歓迎すべきことだ。
到目前为止，在太空行政管理方面，各省相关部门一直都是附属部门。如果能系统地、有效地推动太空开发计划，那我们应该要欢迎宇宙基本法。
　
しかし、そうなるかどうかは、基本法に基づいてこれから始める具体的な組織や態勢作りにかかっている。
但是，是否能实现上述愿望，还要如何按照基本法具体建立相应组织、明确相应姿态。
　
宇宙技術がいよいよ重要性を増していることは間違いない。衛星を使った天気予報からカーナビまで、生活になくてはならないものだ。
毫无疑问，太空技术已变得越来越重要了。从使用卫星的天气预报到汽车导航，这些都是我们生活中必不可少的东西。
　
一方、インドや中国をはじめ、韓国なども宇宙開発に力を入れ始め、世界の宇宙地図は様変わりしようとしている。日本はこの１０年ほど、ロケットの打ち上げ失敗や衛星の故障が続き、相対的な地盤沈下は否めない。
而另一方面，以印度、中国为首，韩国等国也开始投入太空开发，世界太空蓝图即将有很大的变化。近10年来，日本火箭升空屡次失败，卫星也经常发生故障，我们不能否认与他国相比，日本的技术水平正在下降。
　
日本の宇宙技術を鍛え直し、国民生活に役立てるだけでなく、国際的にも貢献したい。
我们希望日本好好磨练太空开发技术，不仅要为国民生活服务，也要为国际社会做出贡献。
　
宇宙機関のお手本である米航空宇宙局の最大の目的の一つは、宇宙科学の研究だ。日本も、小惑星探査機「はやぶさ」に代表される科学研究で世界をリードしよう。
作为日本太空机构的榜样，美国航空太空局的最大目的之一便是研究太空科学。希望日本也能在以小行星探测器为代表的科学研究领域内，跻身世界尖端之列。
　
だからといって、財政難の時代に、あれもこれもやるわけにいかない。
但是，在财政困难时期，并不是什么工作都可以做。
　
基本法を後押しした中心は産業界だった。宇宙産業を育てることは必要だが、産業界の都合に引きずられて、道路やダムのような無駄の多い公共事業にしてはいけない。
推动基本法的中心是产业界。我们必须发展太空产业，但这却被产业界所拖累。道路、水库等浪费巨大的公共事业不能成为阻力。
　
日本独自の技術をどこまで持つべきか、政府は費用対効果を冷静に見極めなければならない。
日本应持有怎样的独有技术，政府必须冷静思考其费用与产出比。
　
自民党の一部が後押しする中型ロケットＧＸは、開発の遅れと予算の大幅な超過が問題になっている。これをどうするか。新しい態勢にとって最初の試金石になるかもしれない。
由部分自民党支持的中型机器人GX遇到了开发时间拖延、预算大增的问题。要怎么解决这个问题？作为一个新的尝试，这或许是一块试金石。
　
もっと気がかりなのは、軍事の分野が広がることで、透明性がますます失われるのではないかということだ。現在の情報収集衛星は多目的とうたわれているのに、利用の実態は一切明らかにされていない。納税者に対する説明責任が果たされていないのだ。
更令人忧心的是，军事利用领域一旦扩大，其透明性是否会逐渐消失。虽总有称赞说现有的情报收集卫星用处多，但对它们的实际使用情况却无人知晓。相关部门没有对纳税人尽到说明解释的义务。　

無駄をなくし、身の丈にあった計画を立て、柔軟に見直し、情報はそのつど可能な限り公開していく。
希望日本消灭浪费，制定适合日本国情的计划，灵活地调整计划，在尽可能的范围内公开相关信息。
　
巨費を要する宇宙開発だからこそ、そうした厳しい姿勢が政府にいっそう求められる。
正因为太空开发需要巨额费用，才希望政府以更严肃的态度来看这个问题。


[ 本帖最后由 一心一译 于 2008-5-29 10:23 编辑 ]