▼〈宇宙飛行士の訓練に応募したい〉。そんな手紙を米航空宇宙局(NASA)に出したのは14歳の時だ。「女はだめ」という返信を、ヒラリー・クリントン氏(60)はこう振り返る。「生まれて初めて、勤勉と決意をもってしても克服できない障害があるとわかった」(自伝『リビング・ヒストリー』)
希拉里克林顿女士(60岁)回忆说,在她14岁的时候,曾经向美国宇航局(NASA)发出过【希望应征宇航员的训练】这样的信件。得到的答复是【女性不行】。【出生以后初次明白,即便抱有勤奋和决心也会有难以克服的障碍。】(自传《Living History》)
▼勤勉と決意が足りなかったか、しょせん克服できない壁なのか。米大統領選の民主党候補者選びで、バラク・オバマ氏(46)が指名を確定し、ヒラリー氏は届かなかった
是勤奋和决心不足吗?还是始终无法克服的障碍呢?在美国总统选举的民主党候选人竞选中,巴拉克•奥巴马氏(46岁)确切获得提名。希拉里没有达到(需要的票数)。
▼指名争いが長く白熱した分、党内の亀裂は深い。11月に共和党のジョン・マケイン氏(71)に勝つには、ヒラリー支持層をつなぎとめるしかない。オバマ氏の副大統領候補になるのかどうか、彼女の「降り方」に関心が集まる
提名之争的白热化已经持续很久,(导致)党内的隔阂已深。11月份要战胜共和党的约翰•麦凯恩(71岁)的话,只有维系希拉里的支持者才行。是否将成为奥巴马的副总统候选人,大家都关注着她的【退路】。
▼「女はだめ」の返事から半世紀、米国からは何人もの女性が宇宙に飛んだ。だが、政治の頂を踏んだ者はいない。手をかけた者もなし。ヒラリー氏は空前の健闘ながら、さしあたり「準決勝敗退」が歴史に刻まれる
收到【女性不行】这个回信以后已经过去了半个世纪,也有女性从美国出发飞向了宇宙。但是,却还没有女性踏上过政治的顶峰。连触及过(政治的顶峰)的人都没有。希拉里的这次空前绝后的顽斗中,到了最后关头【半决赛中退败】,(这件事情)一定会记刻于历史。
▼仏ジャーナリスト、C・オックラン氏は、彼女は男なら求められないことを求められていると書いた。「知的であると同時にセクシーに、母親であると同時に自立して、美しく、安心でき、モラルがあって、現代的で、つねに若くと」(『ヒラリーという生き方』)
法国记者,C.Ockrent女士这样写到,她要追求的是男性都难以追求的事情。【知性的同时还很性感,是母亲同时也很自立,美丽,可信赖,有涵养,现代,而且,保持年轻】(《希拉里的生活方式》)
▼こうした要求をそこそこ満たし、かつ、能力と野心を備えた人物はそうは出ない。たぐいまれな一人からの「求職」の手紙に、米社会の返事は甘くなかった。さて4年後、もう一通したためる決意はありや。
向这样的要求大体都满足了,而且,还具备了能力和野心的人物却没有成功。对于绝世珍品般人物发出的【求职】信,美国社会的回应却不那么尽如人意。那么4年后,(她)会不会积聚决心再发一封呢? |