▼中国の四川大地震で、がれきの下から36日ぶりに豚が助け出された。雨水で命をつないだらしく、150キロの巨体は50キロにしぼんでいたという。生き抜かんとする本能に打たれつつ、なんだ、目方の3分の2が消えても命は残るのかと、わが脂身に視線を落とす
在中国四川大地震中,时隔地震36天后一头猪从瓦砾下被救了出来。据说好像是靠雨水勉强维系生命,150公斤的巨大体型缩小到了50公斤。被想要活下去的本能所驱使着,就这样,即便体重减轻了三分之二还是存活下来。视线回落到我自己的那堆肥肉上。
▼豚には申し訳ないが、ハムカツなどを食べ続けたツケが、職場の健康診断で回ってきた。初の腹囲測定である。係の女性が巻き尺を回したところで腹を引っ込めたが、むなしく「メタボ予備軍」と判定された
有点对不起猪,我有持续吃炸火腿猪排之类(食物)的习惯,去了一趟单位的健康检查。最初的是腹围测定。负责测量的女士用卷尺围住的时候(我)把腹部缩了回去,(结果是)徒然的,被判定为【内部脂肪型肥胖预备军】。
▼さる病院の看護師さんが、腹回りの正しい測り方を明かしてくれた。大半の男性は、巻き尺が回ると反射的に腹をすぼめるそうだ。「はい結構です」の声で男たちは呼吸を再開し、腹がぼよんと戻る。そこにすかさず、緩めると見せた巻き尺をあてるのだという
某医院的护士小姐告诉了我测量腹围的正确方法。据说多数的男性,在被卷尺围住的时候会条件反射性地收缩腹部。当听到【好了,可以了】之后,男人们重新打开呼吸,腹部也就又恢复到突起的状态。此时(腹部)立即碰触到刚才看起来还松松的卷尺。
▼いやはや、1秒の時間差攻撃。当然、あとの「正しい腹」が記録される。思えば健診での格好つけは無益である。肥満でも肝機能でも、この体、あるがままを抜き差しならぬ数値で残し、明日への反省材料としたい
啊呀,这是一秒的时间差攻击。当然,之后被记录的是【正确的腹部数据】。其实说起来在诊断时蒙混过关是没有好处的。肥胖也好肝功能也好,记录下这个身体没有出入的真实的现有数据,希望将它作为对日后的反省材料。
▼大阪大などの研究チームが最近、おなかの脂肪にある細胞を肝臓や心臓の治療にいかす動物実験に成功したという。節制して生き永らえれば、ぜい肉が命を救う時代が来るかもしれない
据说大阪大学等的研究团队最近,利用腹部的脂肪来针对肝脏和心脏的治疗的动物试验已经成功了。如果通过节制能够长寿的话,也许赘肉可以拯救性命的时代来临了。
▼奇跡の豚も脂肪の蓄えがあってこそだろう。ハムカツ何枚分か、体重は早くも20キロ戻したそうだ。幸せそうに草をはむ姿を見て、ただ蓄えることを期待された身がうらやましくもある。「生き証人」として博物館で余生を送ると聞けば、なおさらだ。
那生命奇迹的猪也正是因为储蓄了脂肪吧。据说它吃了几块炸火腿猪排,体重也很快会恢复了20公斤。看着它幸福的吃着草的样子,就有人很羡慕它那仅被寄希望于储存(脂肪)的身体。如果听到作为【生存证人】今后将在博物馆中渡过其余生的话,那就更加了。 |