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[其他翻译]  「竜馬がゆく」 五 黒船来 (3)

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发表于 2008-7-1 15:19:29 | 显示全部楼层 |阅读模式
五 黒船来 (3)

 ペリーの艦隊が浦賀に来た真相は、ずっと後になって竜馬がイギリス人グラバーから聞いたものだが、本はといえば鯨が目当てだったらしい。
 そのころまでの英米の捕鯨船団は大西洋を漁場にしていたが、濫獲しすぎたためしだいに漁獲高が減ってきた。
 ために、かれらは新漁場をもとめて冒険的な航海をしたが、やがて太平洋、特にその北部に鯨がおびただしく群棲していることを知った。
 ところが、港がない。母港を遠くはなれ太平洋で活躍するには貯炭所が要る。当時の船は蒸気船とはいえ、積み込んでいる石炭だけでは一週間も走れば空になってしまう。
 結局、寄港地を日本列島に求めた。

 かれらはこの国がかたく鎖国して港を開かないことを知っていたから、艦隊の威容を見せることによって強引に開国を迫ったのである。
 (これはこれは)
 そのときの竜馬は、そんなことは何も知らない。ガケってぷちまで這い進んで、
 (まるで鯨の化け物のようじゃなあ)
 海上に浮かぶ四隻の黒船を見下ろして舌を捲いた。
 (あの船、一隻でもよい。俺のものにならぬものか)
 無邪気なものだ。子供が、玩具をほしがる心境だった。
 (はて、生け捕りの法はないか)

 たった四隻、艦砲八十門で、幕府が震え上がっている出ある。竜馬が黒船の一隻を持ち、内海を遊弋してまわれば、優に百万石の大名以上の武力はあり、船長たる竜馬は、三百諸候の上に君臨できるではないか。
 (一隻で大名じゃ)
 竜馬は、空想した。
 (大名になれば、なにをするか)
 考え抜いてから、奇想天外な案を思いついた。


 (いっそ、みんな大名にしてやればどうじゃ。侍はおろか天下の百姓、商人、職人、すべてを大名にする。みな一人一人でふんぞり返らせのじゃ。あっははは、これはおもしろい。源おんちゃなどは、びっくり仰天しよるぞ。乙女姉上は、さしずめ女大名じゃ。いばるだろうな)
 そのとき、不意に草をする音がきこえて十人ばかりの武士が竜馬を取り巻いた。
 「もし。ここでなにをなされておる」
 竜馬は寝返りを打ち、夢からさめたような眼で、にやっ、と笑った。
 「黒船を見ている」
 といった。

 「ここからよう見えるぞ。あなたがたも、見に来られたか」
 「だまらっしゃい。われわれは彦根井伊家の者で、この台場を警備している。貴殿の藩名、お名前をうかがいたい」
 竜馬はだまっている。
 「この男、不審である。番所へひっ立てい」
 「待って」
 何か一工夫思いついたらしく、立ち上がって一同の顔を見回した。

 「君たち、考えてみろ」
 竜馬は、井伊侍の一人一人の眼に柔らかい視線をあてがいながら言った。一同、つい、このえたいの知れぬ青年の微笑に誘われて沈黙してしまった。
 「井伊家といえば、御譜代の旗頭で、三河以来武勇で知られた家だ。戦国このかた戦えば必ず勝ってきた。こうして一人一人の顔を見ても、君たちはなかなかの武辺者ぞろいだということがわかる」
 「ふむ?」
 みな、妙な顔をしている。


 「そうだろう、君」
 と、竜馬は、この中で一番身分の高そうな色の白い若侍に問いかけた。
 「どうだ」
 「まあ、そうだ」
 「遠慮することはない。人は、誇るべきこてはうんと誇るほうがいいのだ。物の本で読むと、井伊家は、藩祖直孝以来、全軍朱具足で朱の旗をかかげるという。井伊の赤備えといえば、戦国乱世のころは、赤武者の姿を見ただけで敵は震え上がったと聞いている」
 「ちょっと待ってくれ。君は、何者だ」
 「まあ、いい」
 手でおさえ、
 「俺の名などはどうでもいいのだ。おれはいま井伊家のことを言っている。浦賀の警備にわざわざ井伊家が選ばれたのを見ても、おれは井伊の赤備えの武勇が今日尚生きていると思って、肌の毛がそくそくと粟立つほどに感動したのだ。ところがどうだ、君たちには、実に困る」
 「な、なぜだ」
 「おンしらは、敵を間違うちょる」
 つい、土佐言葉が出た。
 「敵はどこにいる。あの黒船ではないか。黒船を見物していた俺ではない。おれをひっとらえて番所にひったてたところで、黒船は沈まん。幸い、君たちは武勇の家の子である。どうだ、ここで俺と会うたのを幸い、みんなであの四隻に黒船に内一隻でも奪い取りに行かんか。勝算はある」 
 (こいつ、狂人か)
 みんな、あきれた。
 竜馬は、真剣である。十一人が夜を待ち、岬の陰から小船を繰り出して黒船に漕ぎ寄せるのだ。
 「船べりに近づくと、このうちから剣術達者五人を選んで素裸になり、刀一本を担いで海に入り、反対側の船べりにまわる。黒船の連中が小船に気を取られている間に、裸組は縄をなげて舷側をよじ登るのだ。あとは西洋のサーベルなどは、日本刀の前に敵ではない。ましてわれわれは井伊家の赤備えだ」
 (われわれ、ときたな)
 一同、顔を見合わせたが、そのうちの一人で先ほどから首をひねっていた男が、
 「あっ、先夜、藤堂の陣屋を騒がした男というのは、こいつではないか」
 「なるほど、通牒通り土佐なまりだな」
 「不審な」
 鯉口を切った。
 「ひっとらえろ」
 竜馬の努力は無駄だった。やむなくガケを飛び降りて逃げ出そうとしたとき、海を見て棒立ちになった。
 黒船が動いてる。江戸湾の内浦に向かって突進しはじめているのである。
 「おい、見ろ、戦だ」

 四隻の黒船はにわかに浦賀沖で抜錨し江戸に向かって突進しはじめたのは、あとでわかったことが、測量のためだった。
幕閣をはじめ、沿岸の諸藩の警備陣、さらに江戸市民は肝のつぶれるほどに驚き、非難騒ぎが起こった。
 しかし黒船どもの真意は、たんに測量だけでもなかった。品川の見えるあたりまで近づき、日本人を脅すために轟然と艦載砲をうち放ったのである。もはや、外交ではない。恫喝であった。ペリーはよほど日本人をなめていたのだろう。
 この品川沖の数発の砲声ほど、日本歴史を変えたものではない。
 幕閣が震え上がって開国へ徐々に踏み切る決意をしたのはこの時だし、全国に、猛然と志士が立ち上がって、開国反対、外国人打ち払うべし、の攘夷論が、黒煙りのごとく天下を覆い始めたのは、この時からであった。同時に、近代日本の出発も、この艦載砲が、火を吐いた瞬間からであるといっていい。

 泰平のねむりをさますじやうきせん
   たった四はいで夜もねられず。

 当時こういう落書きが、何人の手によるものか、江戸の市中に張り出された。上喜選というのは上質の銘茶で、これを蒸気船にかけ、たった四はい飲んだだけで上も下も夜も眠れずに昂奮していることを皮肉った。
 おそらくこの黒船の様子に一番驚いたのは、つい眼と鼻の浦賀村小原台にガケの上にいた竜馬と十人の井伊侍だろう。
 「いかん、戦じゃ」
 井伊侍は、竜馬の存在などはすっかり忘れて、自分たちの持ち場へ帰るためにちりぢりになって山を駆け下りた。 
 竜馬も走った。
 (あの船の様子でな、品川を襲うぞ)
 品川には、土佐藩の陣地がある。そこを抜け出して、こんな半島の先端にまで黒船見物にやってきた自分が、いまさら後悔される。戦に出遅れるのは、武士としてこれほどの恥はない。
 (いかん、おれはどうかしちょる)
 道のないところを駆け下りるものだから、何度も転んだ。起き上がっては走るのだが、また転ぶ。しまいには、わざとコロコロ転がってやった。このほうが早い。
 街道へ飛び降りると、うまいぐあいに鞍まで置いた馬がつないである。さきほどの井伊侍のうちの組頭の持ち物らしい。
 (えい。馬泥棒じゃ)
 脇差で熊笹を刈り取ってムチ代わりにし、馬上に飛び乗るや、一散に駆け出した。
 背後で騒ぐ声が聞こえたが、振り向きもしない。
 竜馬は、品川陣屋へ飛ぶように駈けた。坂本竜馬は、この時から、自分の人生に向かって飛ぶように駈け始めたといったほうが当たっているだろう。


 竜馬は、品川付近まで来ると馬から飛び降り、折りよく通りかかった宿場の馬子を呼び寄せて金をにぎらせ、
 「すまぬが、この馬を浦賀の井伊陣屋の近くまで引いて行って、街道脇の松にでもつなぎ捨ててくれ。もし見つかっても、これこれの人相の男に頼まれた、などといったあ、いかん」
 無事、品川に戻った。
 藩邸に帰ると、武市半平太が出てきて、
 「黒船は捕まえたか」
 「つかまらん」
 「お前の不在のことは、組頭どんに上手に言い繕うちょいたゆえ、黙って隊務にはげんじょればええ」
 「ありがたい。組頭どんは、えたい怒っちょったろう」
 「怒っちょらん」
 「それはまたなぜじゃ」
 「意外なことじゃったが、藩邸では、もともと坂本竜馬ちゅう名前が名簿から抜けちょったわい。組頭どんは、そンな名の奴、いるのか、とあらためて驚いちょった次第じゃ」
 「馬鹿(べこのかあ)にしちょる」
 これですんだ。
 ところで竜馬が数日藩邸を留守にしている間に、軽格の連中の空気がひどく変わっているのに驚いた。
 殺気だったいる。
 黒船の人もなげな恫喝ぶりを見聞きして、すっかり激昂してしまったらしい。
 「夷狄攘(いてきう)つべし」
 「公儀は、なんと弱腰か」
 「一戦して日本刀の切れ味をみせておかねば世界中の夷狄が日本を馬鹿にし折るぞ」
 竜馬も、すっかり攘夷論になった。後年かれはある時期から一変して開国論者になった男だが、かといってこの当時、武士にして攘夷論を持たない者があるとすれば、それは、男ではない、とさいえる。
 当時の日本人は、極めてまれな例外を除いて、たれも海外知識をもっていない。むろん、三百年の鎖国という社会の環境がさせたことで、日本人の無知によるものではなかった。
 攘夷論が起こるのは、当然であった。個人の場合に置き換えて考えてみればわかる。
 突然玄関のカギをこじ開けられて見知らぬ者がやってきて、交際を強い、しかも凶器を見せながら恫喝をもってしたのである。ぺこぺこしてその要求にたやすく屈するほうが、人間としてどうかしている。
 まあ、いい。
 われわれは、そろそろ竜馬をこの黒船騒ぎから解放させよう。
 事実、この黒船騒ぎは、ほどなく、静まった。竜馬が品川藩邸に戻った二日のちに、黒船そのものが錨を抜いて日本を去ってしまったからである。
 諸藩の警備態勢も解かれた。
 竜間は久しぶりに江戸に戻って、再び二剣術に熱中しはじめた。
 とことが八月も暮れようとするある日、鍛冶橋の藩邸に、思いもかけぬ人物が尋ねてきた。
 盗賊寝待ノ藤兵衛である。竜馬が、
 「これァ、なつかしい」
 と長屋の一室に招じ入れると、藤兵衛は他に人がいないのを確かめてから、急に声を潜め、
 「旦那、頼みがあるんだ。藪から棒にこういうのは何だが、旦那は人が斬れますかね」
 と言った。
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 楼主| 发表于 2008-7-1 15:20:53 | 显示全部楼层

訳文

五 黑船来航 (3)

很久以后,龙马才从英国人格拉巴那里了解到了佩里的舰队来浦贺的真相,原来,他们是冲着鲸鱼来的。
  在那之前,英美的捕鲸船队一直以大西洋作为他们的渔场,因滥捕滥杀过甚,捕获量已大为减少。
  于是,他们为寻求新渔场而展开了冒险性的航海活动,没多久,就得知在太平洋,特别是其北部栖息着大量的鲸鱼群。
  可是没有港口。要远离母港到太平洋上去作业就要有煤炭储藏地。因为,当时的蒸汽船所载的煤炭只够用一个星期。
  结果,他们就到日本列岛来寻求靠港地了。

当他们知道这个国家采取锁国政策不开港时,就来显摆战舰威仪强迫其开国了。
  (哇,真不得了)
  可那时的龙马却不知道这些。他爬到悬崖边,俯瞰着海上那四艘黑船,不禁连连咋舌。
  (简直是鲸鱼怪。那些船能是俺的吗?哪怕一只也好啊)
  想法天真无邪,就像小孩子想要玩具一般。
  (难道就没有将其生擒的法了吗)
  就这么四艘船,八十门炮,就把幕府给吓破了胆。如果自己拥有这么一艘游弋于内海,不就有了百万石大名以上的武力了吗?船长龙马不就能君临三百诸侯之上了吗?
  (有一艘便为大名)
  龙马胡思乱想着,
  (当了大名,做些什么呢?)
  想来想去,他想到了一个异想天开的念头。
(干脆,让所有的人都当上大名吧。武士自不用说,商人、匠人等全都让他们当上大名。大家一个个全都挺胸腆肚的。啊,哈哈哈,这下可有意思了。源老爹他们,该大惊失色了吧。结果,乙女姐不也是女大名了吗?她肯定神气得不得了)
  就在这时,突然草丛里发出一阵响声,十来名武士将龙马围了起来。
  “喂,干什么呢?”
  龙马翻了个身,睁着一双睡梦方醒的眼睛,咧嘴一笑,道:
“看黑船呢。从这儿看得可清楚了。你们也是来看黑船的吗?”
  “少废话。我们是彦根井伊○1家的,是守卫台场这儿的。报上藩名、姓名来”
  龙马一声不吭。
  “这家伙很可疑,把他带到藩所去”
  “且慢!”
  龙马像是想到了什么好主意,他站起身来挨个看着那一伙人的脸。

“诸位,请想一下”
龙马用柔和的眼神将井伊武士们的眼睛,一个个地看过来。不知不觉地,大家都在这个来历不明的青年的微笑下,沉默了。
“要说起井伊家,那可是御谱代的旗头,自三河以来便以武勇扬名天下了。从战国时代起就是战无不胜的。俺端详过诸位的尊容,便知道个个都是好汉”
“哦?”
大家都是一脸的茫然,摸不着头脑。
“是吧,这位兄台”
龙马问其中一个穿白裙裤的,似乎是地位最高的年轻武士。
“如何?”
“嗯,不错”
“不必过谦。该夸的就要好好地夸上一夸。书上说,井伊家自藩祖直孝以来,全军都戴红具足,扯红旗。井伊的‘一团红’在战国的乱世里赫赫有名,敌人只要一看到红武士的雄姿就吓得腿直打颤”
“慢着,你到底什么来路?”
“行了,行了”
龙马举手拦住了话头,接着说道:
“俺的名字无所谓。俺是在讲井伊家的事。只要看特意挑井伊家来守卫浦贺,俺就知道,即便是在今天,井伊家‘一团红’的武勇依然不减当年,不胜钦佩之至。不过话说回来,诸位,你们大错特错了”
“怎么了?”
“你们把敌人认错喽”
一不小心,龙马露出了土佐方言。
“敌人在哪里?不就是那黑船吗?可不是来看黑船的俺啊。把俺带到藩所去,那黑船也沉不了啊。幸好诸位都出自勇武之家,幸好在此又遇上了俺,怎么样?那四艘船中俺们一起去夺他一艘来如何?俺有胜算的”
(这家伙,是个疯子吧)
大家听了个目瞪口呆。
龙马是当真的。他认为:十一个人等到夜幕降临,然后从岬角处坐小船靠近黑船。
“靠近船舷时,我们这里挑五个剑术好的,脱光了身子,携一把刀下海,游到对面的船舷。乘黑船上的家伙光注意小船的当儿,光身子的就抛绳爬上船舷。接下来,他们的西洋剑自然不是日本刀的对手了更何况是咱们井伊家的‘一团红’了”
(呵,都咱们咱们的了)
大家面面相觑。其中有一个打刚才就歪着脖子的家伙说道:
“啊,前些天晚上,大闹藤堂大帐的,就是这家伙吧”
“怪不得呢。一口通告上所说的土佐腔”
“形迹可疑”
大家都将刀松开了鞘口。
“逮住他”
龙马的嘴皮子功夫都泡了汤,看来只好跳崖逃走了。他望了一眼海面,不由得愣住了。
黑船动了。开始冲向江户湾的内浦了。
“喂,看哪,要开战了”

四搜黑船在浦贺洋面上起了锚,突然朝江户方向急速推进,后来才知道,那是出于测量的目的。
可在当时是不知道的。
从幕府到沿岸诸藩的防卫大帐直至江户市民,全都吓了个半死,竟然出现了逃难的骚乱。
然而,黑船的本意也不仅仅在于测量。它们一直开到看得见品川的地方,为了吓唬日本人还公然开了舰炮。已经不是外交,而是恐吓了。佩里根本没把日本人放在眼里。

没有什么像品川洋面上的这几声炮声,能如此改变日本的历史了。
幕府哆哆嗦嗦地决定打开国门就在此刻,而全国范围内的志士奋起,反对开国,要驱逐夷狄的攘夷论如一阵黑烟,开始笼罩天下,也在此时。可以说近代日本的启动,就始于这舰炮喷火的瞬间。

“惊醒太平梦的上喜选(蒸汽船)
只须四杯便夜难眠”
当时,江户市井上出现这样一则不知出与何人之手的涂鸦之作。上等的名茶“上喜选”在日文中蒸汽船相同,以此为调侃,说只须四杯下肚,就兴奋得上上下下都睡不着觉了。

要说对黑船的这种架势最感震惊的,恐怕还要数与它近在咫尺的浦贺村小原台崖上的龙马和十个井伊武士了吧。
“不好!开战了”
井伊武士完全忘了眼前的龙马,四散开来跑下山岗,回自己的岗位去了。
龙马也跑了。
(看那船的样子,是要攻击品川)
品川那里有土佐藩的阵地。他现在对自己脱离了阵地跑到了这里来看黑船感到非常后悔。因为,作为武士赶不上作战是莫大的耻辱。
(不行,俺一定要赶回去)
他跑的地方是没有路的,摔倒了爬起来,爬起来了又摔倒。最后,他干脆就地滚了下去,这样最快。
到了街上,很凑巧,有一匹备好了鞍的马拴在那儿。好像是刚才那队井伊武士的小头目的坐骑。
(顾不得许多了,偷骑了再说喽)
他拔出腰刀砍了根竹枝权当马鞭,跳上了马背就飞驰而去。
背后传来了阵阵喊声,他连头也不回。
龙马飞也似地直奔品川大帐。或者更确切地点说,是坂本龙马从此刻开始,朝着自己的人生飞奔而去。
龙马来到品川附近便翻身下了马。正好有客栈的马夫走过,龙马将叫住,往他手里塞了点钱,道:
“劳驾,你将这马牵到浦贺的井伊大帐去,路边有松树的话拴上就行了。如果被人发现了,可不能说是长这个模样的人叫你牵来的啊”
就这么着龙马平安回到了品川。一回了藩邸,武市半平太出来问道:
“抓到黑船了吗?”
“没抓到”
“你不在的时候,我在头儿跟前帮你支吾过去了,你不要多言多语的,好好干吧”
“多谢!头儿发火了吗?”
“没火”
“为啥不发火?”
“谁都没想到,藩邸根本就把你坂本龙马这个名字给漏了。头儿听说了你反而很惊讶,说有这样一个家伙吗?”
“一塌糊涂”
事情就这样结束了。
可就在龙马脱离藩邸的这几天里,下级年轻武士中的气氛却发生了很大的变化,让他大为惊讶。
那是杀气。
听到看到了黑船那气焰嚣张的恐吓手段,武士们群情激昂。
“夷狄必攘”
“幕府太软弱了”
“不让他们尝尝日本刀的味道,全世界的夷狄都要来日本胡作非为了”
龙马也是个激烈的攘夷论者。后来他在某一个时期起转变成了开国论者,可在当时,一个武士若不是攘夷论者,简直就不是男人了。
除了极少数以外,当时的日本人谁都不了解海外的情况。当然,这是锁国三百年的社会环境所至,并非日本人的愚昧无知。
所以,攘夷论者的出现是顺理成章的事。这要是换成个人生活中的情形,就容易理解了。
突然间大门被人撬开,陌生人闯进来硬要和你交往,并且还手持凶器进行恫吓。如果你立刻就会低三下四地接受他的要求,那么你做人就些问题了。
这且按下不表。
我们也来将龙马从这黑船风波中解放出来吧。
事实上这黑船风波没过多久也就平息了。就在龙马回到品川藩邸的两天后,黑船也就起锚离开日本了。
龙马又回到了小别后的江户,重新埋头于剑术修炼之中。
各藩的防卫布置也随之纷纷解除了。

到了八月底的某一天,锻冶桥的藩邸里却来了一位意想不到的访客。
来者不是别人,乃是梁上君子夜猫子藤兵卫。
龙马招呼道:
“哎呀,稀客啊”
将他让到长屋中的一间房间里。藤兵卫看清了四周没人后,急忙低声对龙马说:
“少爷,有一事相求。说来有些没头脑,我先问一声,少爷您砍得人吗?”
                     ——译自司马辽太郎的名著《坂本龙马》
注:
○1彦根井伊:彦根藩,井伊家族。彦根藩,地处京都附近。井伊家族是江沪时代的谱代大名(出自德川家的亲戚,可参与幕府的管理)。井伊直政曾随德川家康征战,其子井伊直胜在彦根筑城,后将家督让给弟弟井伊直孝。
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发表于 2008-7-1 21:35:36 | 显示全部楼层
前辈真是厉害啊~~~

最近在看<笃姬>,想看看里面的坂本龙马和前辈的翻译的这个有什么区别.
现在龙马还没出来.期待中.
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 楼主| 发表于 2008-7-2 09:29:40 | 显示全部楼层
笃姬
(1835年12月19日-1882年11月20日、あつひめ。本名:岛津於一)
综述

      笃姬出生于萨摩·岛津家的分家,是江户幕府第13代将军·德川家定的正室。可是,体弱多病的家定在婚后1年半后就死了,年仅23岁的笃姬随后落发为尼,称号「天璋院」。
      围绕将军的继承人,幕府内部明争暗斗,甚至引起以笃姬的故乡---萨摩作为中心的反幕府运动的激化......。笃姬作为统领大奥的总帅,在明治维新的骚乱中为了德川宗家以及整个日本倾尽了自己的全力。
同时,笃姬还与迫近江户城的萨摩藩西乡隆盛等人带头的新政府军进行斡旋,在江户和平开城这一重大事件中也起到了很大的作用。
      明治维新后,她又专心致志地教导继承德川宗家的家达等人,为培养支撑日本未来的人材倾注了自己的心血。
                                                ——百度百科
        可见和坂本龙马是同时代的人。
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发表于 2008-7-2 11:51:12 | 显示全部楼层
是的,据说龙马后面会出来的。而且,从演员表来看,是偶喜欢的玉木宏来演的,好期待啊~~
推荐前辈有空的时候,也看看这本大河剧。
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