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「ハンゲショウ(半夏生)」が咲き、梅雨も明ける頃と言われる時期で、田植えを終える目安となる日です。夏至から11日目をいいます。
この日を「農上がりの日」と定め、いばらまんじゅうを先祖に供えたり、農作業を休んで骨休めをする風習がある地域や、この日の天候で稲作の豊凶を占う風習のある所もあります。
「ハンゲショウ」はドクダミ科で、「半夏生」の時季に花を付けるのでその名が付いたといわれます。緑色の葉が白く化粧をしたようになることから、別名「半化粧(はんげしょう)」「片白草(かたしろぐさ)」とも。
暦の上の「半夏生」は、「カラスビシャク(烏柄杓)」という植物が育ち花を咲かせるころという意味です。「カラスビシャク(烏柄杓)」は、サトイモ科の植物で、地下にある指の頭ほどの球茎が夏至のころに良く育つので、漢名・生薬名で「半夏(はんげ)」といわれます。すなわち、「半夏生」は「半夏」が育ち花を咲かせるころという意味です。漢方処方に「半夏厚朴湯」「半夏白朮天麻湯」などがあります。
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