小心な私は、外国のホテルに泊まると、必ず入口の電灯だけつけて眠る。緊急の脱出の時慌てなく済むだろう、という計算と、これで眠っている間に泥棒に入らなくて済むからである。恐らくホテルの従業員の仕事だと思われる忍び込みは、入口の電灯がついていると、中の宿泊人はひょっとして起きているかもしれないと思うだけで気持ちが悪いらしく、私の同行者が軒並み枕探し「注1」の被害者に遭った時も、私の部屋だけは無事だった。
(曽野綾子「透明な歳月の光」2004年5月28日付産経新聞朝刊による)
「注1」:枕探し:乘旅客睡觉时偷窃财物(的人)
【問い】「気持ちが悪い」のは、だれか。
1. 筆者
2. 筆者の同行者
3. ホテルの従業者
4. 忍び込む人
[ 本帖最后由 龙猫 于 2008-10-25 11:40 编辑 ] |