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11月3日付 編集手帳
北極圏に接する世界最北の小さな島国がアイスランドだ。氷河があり、火山活動も活発で、「氷と火の島」とも呼ばれる。景観が月に似た自然が魅力だろう
与北极圈接壤的世界最北的小岛国是冰岛。那有冰川,火山活动也频繁爆发,因此得名‘冰与火之岛’。景观类似于月球的自然环境也是其魅力所在吧。
首都のレイキャビクは「煙たなびく湾」の意味という。かつてアイスランドへの移住民が、火山近くの温泉から噴き出る湯煙をみたことに由来する。しかし、今、アイスランドから立ち上るのは、米国発の金融危機が真っ先に飛び火して燃えさかる炎だ
据说其首都雷克雅未克意为‘烟雾萦绕之湾’。过去迁往冰岛的移民,看到从火山附近的温泉喷出热气
而得名。但是现如今冰岛上空燃起的却是始于美国的金融危机最先溅起的火花而引燃的火焰。
もともとは漁業が中心だったのに、ここ数年、金融立国を目指して失敗した。リード役だった銀行部門が、国内総生産(GDP)の数倍にのぼる巨額の負債を抱え、国の財政が破たん寸前だ。非常事態宣言が出され、国際的な支援を仰いでいる
原本是以水产业为中心,但是近年来却以‘金融立国’为目标并且失败了。作为主导力量的银行部门
负债额达到GDP数倍,国家财政濒临崩溃边缘。政府宣布紧急情况宣言,希望得到国际社会的援助。
国家の懐が火の車となり、国民が凍える「氷と火の島」への転落は、皮肉な結末だろう。素朴な漁業国が背伸びして、ハイリスクなマネーゲームに火傷(やけど)したツケは大きい
国家财政成为火海,国民跌落冰冷的‘冰与火之国’,真是讽刺的结局。朴素的渔业国自不量力玩火(高风险金钱游戏)自焚带来的账单很大。
オーロラの季節を迎えたアイスランドでは、緑や赤の幻想的な光の帯を「ノーズル・リョス」(北極の光)と呼んで親しむ。危機を脱する光明を探りながら、オーロラを見上げる日が続く。
在迎来极光季节的冰岛,人们亲切的称红色绿色的充满幻想色彩的光带为‘北极之光’。一边探寻摆脱危机的光明一边仰头观看极光的日子还在继续。
(2008年11月3日03時04分 読売新聞) |
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