森博嗣(もり ひろし、1957年12月7日 - )は日本の小説家、推理作家、研究者。ローマ字表記はMORI Hiroshi。愛知県生まれ。
Gシリーズは森博嗣による推理小説の一シリーズである。シリーズの名前は各作品タイトルの頭にそれぞれギリシャ文字が入っているので、「Greek」の頭文字「G」を採ったことに由来する
先のS&Mシリーズ、Vシリーズの後の物語である。共通して登場する人物もそれぞれ進級や進学、就職と時間が経過しているため、後日談のような捕らえ方も出来る。
従来のノベルス版では二段組だったものが、今回は一段組となっている。各作品とも300ページ程で文量としては少ない。
物語の流れとしては加部谷から聞いた事件を海月が説明の意を込めて解くというもの、そして一連の事件の黒幕・核心に徐々に迫るというものである。
シリーズ作品
φ(ファイ)は壊れたね PATH CONNECTED φ BROKE
旧友のマンションを訪ねた山吹はそこで奇妙な事件に遭遇した。まるでおもちゃ箱のように、過剰なまでに彩られた部屋の中で、背中に羽を生やした男の死体が宙吊りにされていたのだ。現場は密室、そしてその密室には一部始終を捉えた『φは壊れたね』と銘打たれたビデオテープが残されていた。
θ(シータ)は遊んでくれたよ ANOTHER PLAYMATE θ
那古野で起こった転落事件。死体の額には口紅でギリシャ文字の「θ」が描かれていた。最初は飛び降り自殺とされたその事件だが、その後も相次いで「θ」の描かれた転落事件が発生した。一人目の自殺者のパソコンには、『θ』という名の、人工知能と会話の出来るサイトへのアクセス履歴があった。
τ(タウ)になるまで待って PLEASE STAY UNTIL τ
超能力者・神居静哉の別荘である伽羅離館(がらりかん)。山吹、海月、加部谷の三人は、赤柳探偵に誘われて、森の中に佇むその洋館へと訪れる。その後嵐に見舞われた館で起こった密室殺人の被害者は、死の直前に『τになるまで待って』というラジオドラマを聞いていた。
ε(イプシロン)に誓って SWEARING ON SOLEMN ε
偶然同時期に上京していた山吹と加部谷は、東京から那古野への帰路で同じバスに乗ることになった。しかし、二人が乗ったバスは発車して程なく一人の男にジャックされてしまった。バスの乗客名簿には『εに誓って』という名の宗教団体の名が記されていた。
λ(ラムダ)に歯がない λ HAS NO TEETH
実験のためにT建設を訪れていた国枝研究室の面々は、そこの研究所で奇妙な事件に遭遇した。密室状態の部屋の中で、歯を全て抜かれた四人の男が銃殺されていたのだ。被害者のポケットには『λに歯がない』と書かれたメモが入っていた。
η(イータ)なのに夢のよう Dreamily in spite of η
通常では考えられない、地上12メートルの松の枝で発見された首吊り死体。現場近くの神社では『ηなのに夢のよう』と書かれた絵馬が発見された。その後も奇妙な場所での首吊り自殺が立て続けに発生していく中、西之園は反町愛の恋人である金子から両親の飛行機事故の真相を知らされる。
目薬α(アルファ)で殺菌します Disinfectant α for the eyes
神戸で見つかった劇薬入りの目薬、『α』。時を同じくして那古野では、『α』を握り締めた男の変死体を加部谷が発見した。事件の裏で見え隠れする真賀田四季の存在。『φ』から始まる一連のギリシャ文字の事件は果たして繋がっているのか。
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