乙一(おついち、男性、1978年10月21日 - )は、日本の小説家。本名安達 寛高(あだち ひろたか)。福岡県出身。血液型はA型
『夏と花火と私の死体』(なつとはなびとわたしのしたい)は、乙一のホラー小説。
本作は、乙一のデビュー作。執筆当時、作者は久留米工業高等専門学校に在籍し、16歳であった。第6回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞(集英社)を受賞
九歳の夏休み「わたし」は友達である弥生ちゃんにあっけなく殺される。弥生ちゃんは自分が殺したことを隠し、兄の健くんに相談する。そこで健くんは「わたし」を隠してその時頻発していた誘拐事件に偽装することを提案する。大人たちの追及から逃れながら死体を隠そうとする幼い兄妹を、死体の「わたし」の視点で書いたホラー小説。
『失踪HOLIDAY』(しっそうホリデイ)は、乙一のライトノベルである。短編2作を収録し、角川スニーカー文庫から刊行されている
ストーリー
物語の主人公菅原ナオは幼いころ母と二人きりの家庭で育った。その後母は菅原國光と結婚するも、二年後に母が亡くなる。ナオは血のつながりがない菅原家を追い出されるのではないかと不安に思ったが、そのようなことはなかった。14歳の4月、父國光はキョウコと再婚したが、ナオとキョウコは衝突することが多かった。
14歳の冬休み、ナオはキョウコとの些細なけんかがきっかけとなり家出をし、家の離れに住む使用人楠木クニコの部屋に住み込みはじめる。
ナオは一度は家に戻ろうかとも思ったが家族達が幸せそうにしているのを見て、疎外感を抱き思いとどまる。不愉快なナオは悪戯心から狂言誘拐を考える。脅迫状を家に届けさせ満足するナオだが警察が動き始め、自分を嫌っていると思っていたキョウコまで落ち込んでいる様子を見て後悔を覚える。
『きみにしか聞こえない CALLING YOU』(きみにしかきこえない こーりんぐ・ゆー)は、乙一のライトノベルである。3作あらすじ
クラスで孤立している女子高生のリョウは、自分だけが携帯電話を持っていないことに劣等感を抱き、同時に憧れを募らせる。そんな彼女はある日、公園で拾ったおもちゃの携帯電話に突然着信がかかってくる。 原作は、頭の中の携帯電話が突然鳴り出すことから始まっている。
『死にぞこないの青』(しにぞこないのあお)は、乙一の長編小説、及びこれを原作とした漫画作品、日本映画である。
『暗いところで待ち合わせ』(くらいところでまちあわせ)は、乙一の長編小説である。
ストーリー
目の見えないミチルの家に、殺人容疑で警察に追われたアキヒロという男が逃げ込み、気付かれないように潜み始める。数日後、ミチルは誰かがいることを確信するが、「もし悪い人で、襲われるようなことがあったら、舌を噛み切って死ねばいい」と思い、気付かないふりを続ける。しかし、アキヒロは物音を立てないよう静かにしているだけで、危害を加えるどころか、むしろミチルが大怪我をしそうになるところを助けてくれたりする。そんな二人の奇妙な共同生活。
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