あいさつ 1 【▼挨▼拶】
(名)スル
[一]
(1)人と人とが出会ったときや、別れるときに交わす儀礼的な動作や言葉。また、その言葉を述べること。相手に敬意・親愛の意を示す行為で、対人関係を円満にし、社会生活を円滑にする。
「初対面の人と―する」「時候の―」「―を返す」
(2)公の席や舞台などで、大勢の人に向かって祝いやお礼などの気持ちを述べる言葉。
「披露宴で―する」「就任の―」
(3)受け答え。応対。返答。
「手紙をやったのに何の―もない」「あのようにけんもほろろでは―のしようもない」
(4)儀礼的な通知。
「―状」
(5)(「御挨拶」の形で)あきれた言いざま。
→ごあいさつ
(6)「仕返し」をいう不良仲間の隠語。
「あとで―に行くからな」
[二]
(1)禅宗で、門下の僧と問答をして悟りの程度を知ること。
(2)二人の仲。交際。関係。
「二郎兵衛殿とおきさ殿―見ればうら山しうて堪らぬ/浄瑠璃・今宮心中(中)」
(3)仲介。仲裁。調停。また、その人。
「さう見受ましたから―に這入りました/歌舞伎・お染久松色読販」
〔「挨」も「拶」も押すことで、押し合う意から。もと禅宗用語で、[二](1)が原義〕
――切・る
関係を絶つ。縁が切れる。
「今は―・れた上/浄瑠璃・重井筒(中)」
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