温泉地の旅館で、海の幸山の幸を取り揃えた夕食を食べながら、近頃の宿の食事について嘆く人々の言葉を思い出した。日本全国どこへ行っても同じような食事しか出ないのは残念だと言うのである。
...人間の生活は自然の環境条件に左右されており、食べ物にも当然地域の特性が表れるはずだと考えれば、いちおう正当な批評のようにも聞こえる。
何が、ほんの少し前までは想像も付かなかったほど激変している今日の食料品の生産、加工技術や流通システムの実態を知るにつれて、gはこれがかなり的外れなものであることが、私には次第にはっきり分かってきた. (加藤秀俊「日本人の食生活」)
* 想像が付く:想像できる。 的外れ:当たっていない。正しくない。
問1:何が「想像もつかなかった」のか。
1. 旅館でこんなにいろいろな種類のごちそうが出るということ。
2. 全国どこへ行っても同じような食事が出るということ。
3. 食べ物には、それぞれの地域の特徴が出るはずだということ。
4. 現在のような食品の生産?加工?流通システムができるということ。
問2:何が「はっきり分かってきた」のか。
1. 今日では旅館が海の幸山の幸を取り揃えるのは簡単だということ。
2. 今日では食べ物に地域の特性表れにくいということ。
3. 食料品を扱う会社システムが昔と今とでは全く違うということ。
4. 現在の食料品の生産?加工?流通システムは良くないということ。 |