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砂漠へ
もういいよ
もう平和はいいよ
みてくれよ、この俺の有様
ぎりぎりなんだよもう
あんただってそう思ってるだろう
床下の白蟻みたいに
平和が自分を蝕んでゆくって
耳と鼻と口の穴に真綿を押し込まれて
筵で巻かれたみたいだって
お願いだから正直に言ってくれよ
そうすればきっと
ほんの少し風が吹き込む
黙ってたら いつかみんなで群れをなして
見境なく走りはじめるだろう
一人一人の心のなかに
しずまりかえった砂漠がかくれている
派遣してくれよたったひとりで
戦わせてくれ 俺を
俺だけの空と
素手で
致沙漠
住手吧
和平,住手吧
看看我的这个样子
已经体无完肤
想必你也有同感
就像地板下的白蚁,
和平正在腐蚀我的躯体
白花花的棉团被捅进耳朵、鼻子和嘴巴
就像由席子裹着
既然是你的愿望,就坦率地说出
那样,肯定会吹进些许微风
如果闭口不言 也许什么时候
大家会成群地没头四散
寂静的沙漠
藏在每个人的心里
派士兵来吧 只是把战斗
锁定在我的身上
在只有我的天空
挥起拳头
原诗取自《朝日新闻》“文化·艺能”栏目的《声之曲马团》 |
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