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原文:
見渡せば山もとかすむ水無瀬川(みなせがは)夕(ゆふ)べは秋となに思ひけむ。
――後鳥羽院(ごとばいん) 巻一.春上.三六
现代口语译文:
(この離宮から)はるか遠くを見渡すと、山の麓あたりはぼうっと霞み、そこを流れている水無瀬川(の春景色は実にすばらしい)。(今まで)夕方は秋景色にかぎるなどとどうして思っていたのでろうか。(春の夕べの景色のほうがこんなにもすばらしいではないか。)
试译:水无濑川绕山麓,极目遥望紫烟浮;无尽春色夕晖下,何须冷眼偏慕秋
原文:
昔思ふ草の庵(いほり)の夜の雨に涙な添へそ山ほととぎす。
――藤原俊成(ふじわらのとしなり) 巻三.夏.二○一
现代口语译文:
(この山の中の)草庵(そうあん)にひとりいて、夜の五月雨(さみだれ)の音をききながら、昔のはなやかであった時のことを思って、しきりに涙をこぼしている。(折から、ほととぎすが悲しげな声で鳴いて通るが、)ほととぎすよ、そう悲しげに鳴いて自分にこれ以上涙をこぼさせないでくれ
试译:独坐草庵听夜雨, 一桩往事一行泪; 山中杜鹃且止息, 不叫涕泗更伤悲。 |
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