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你会用筷子吗?
2011年1月8日(土)付
地域の小学生との食事会に出たご高齢が、箸使いのお粗末を嘆いていた。持ち方が定まらず上手に挟めない。だから突き刺したり、口元まで運べず食器に顔を寄せたりする。気になりだすと色々あって、「どうにもねえ」と案じ顔だった。
一位曾经参加跟地方小学的小学生们共同餐会的老人家对如今小孩子使用筷子之拙劣大为慨叹。拿筷子没有固定的方式,没办法自如地夹菜,所以拿筷子戳啊,菜没法送到嘴里只好把脸伸向菜盘等情形屡屡发生。一旦在意起来发现问题可真是太多了,“得想想办法啊。”老人家一付忧心忡忡的样子。
箸使いへの苦言や意見は古くて新しい。ずいぶん前にも永六輔さんが、料理番組に出るタレントがきちんと箸を使えないと叱っていた。「親が教えていない。先生も注意しない。結局、いい年をして満足に箸が使えない」。
对使用筷子的抱怨和意见是个历久常新的话题。很久以前,永六辅就曾因菜肴节目上出镜的艺员无法自如使用筷子而大为光火。“父母也不教,老师也不提醒。结果长这么大了还不会好好用筷子!”
最近の内閣府の調査も、お粗末を裏付けている。18歳以上を対象に調べたら、持ち方を正しく答えられたのは54%だったそうだ。2本のうち下の1本は動かさず、上のを親指と人さし指、中指で動かす。そうした基本も、持ち方を知らねば始まらない。
最近内阁府的一项调查也证实了如今人们使用筷子的不讲究。据报道,在这个以18岁以上人士为对象的调查中,对拿筷子的方式能正确作答的人只占54%。拿筷子的正确方式是两根筷子下面一根不动,而上面一根则用拇指、食指和中指来拨动。如果这个方式也不懂拿筷子也就无从说起。
正しく持ってなお、箸には禁じ手が多い。刺し箸、寄せ箸、迷い箸。嫌いなものをのける「撥(は)ね箸」、食べながら人や物を指し示す「指し箸」など、手元の作法書によれば30を超す。昔のお嬢様は、箸先を1センチ以上ぬらさぬようしつけられたそうだ。
懂得拿筷子的正确方式后,还要了解使用筷子的诸多禁忌。如用筷子戳菜、用筷子把菜盘拖到自己面前、拿着筷子犹豫不决,还有用筷子把自己不喜欢的菜拨开、边吃饭边用筷子指着人或某样东西等,我手头的这本礼仪指引中记载的禁忌不下30种。据说,以前的大小姐使用筷子还得要求筷子放入口中的长度不能超过1厘米。
そんな箸に欧米人は神秘を見たらしい。フランスの思想家ロラン・バルトは「箸をあやつる動作のなかには、配慮のゆきわたった抑制がある」と言った。それに引きかえ西洋のナイフとフォークは、槍(やり)と刀で武装した狩猟の動作である、と。
欧美人似乎在筷子中看到了某些神秘的东西。法国思想家罗兰・巴特曾经说过“在操纵筷子的动作中,有一种深思熟虑的抑制。”与此相对“西洋使用餐刀和叉,则是以抢和刀为武装的狩猎的动作。”
バルトはまた、箸に母性や、鳥のくちばしの動作も見た。こんな川柳がある。〈栗飯の栗母さんの箸が呉(く)れ〉森紫苑荘(もりしおんそう)。うまく操れぬ大人が増え続ければ、優しい光景も消えかねない。
巴特还在筷子中看到了母性及鸟喙的动作。有这样一首川柳诗:“饭中栗子香,母亲细细挑。筷子翻飞间,颗颗入儿口。”(森紫苑荘)。如果越来越多的大人无法自如地驾驭筷子,这等温馨的画面就很可能再也看不见了。 |
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