かつて好きな子がいた。
あれは小学校であったことだ。初恋とはいえない、たったの片思いであった。あのこのことを4年間か5年間か恋していた。
今から顧ればあの子にほれてたほどのことが無かった。なぜだろう。私にも分からない。
私は3年生の上期からあの子にほれ始めたのだ。ある日あの子のうちへ遊びにいって勿論ほかの女子生徒と男子生徒と一緒に行ったのだ。4人でとても楽しい午後を過ごした。
今は後ろ覚えしかなかったが。あのごろは確実に楽しくてあの日から惚れ始めたのだ。ひとりで幸せに思ってた。
私の気持ちはあの子には分からなかったのだ。私が臆病で自信の無い子だった。
まもなくほかの学校から女子生徒が転校してきた。あの子が来てから私の片思いの相手が彼女に好意を持ち始めた。それから全クラスまで彼らのことを知り渡った。
私には悲しいこと、でも仕方ないこと。あの二人が似合うのだと自分でもこう思われた。
彼女は成績よいし、美人だし、女性らしいし、いろいろ自分が彼女に比べられないと思った。彼女をあこがれてた。そして何かのきっかけで友達になった。彼女はよく私が好きな子についていろいろ相談してくれた。ちょっと悔しいながら彼女の気持ちを聞かないわけには行かないと思った。
だが私の目にはあの子しかいなかった。あの子ばかり注目していた。学校にも家にも食事にも眠りにも夢までもあふれていた。
こう言う気持ちを抱えてずっと中学校一年生まで、ほかの子にほれはじめるまで。
でもまもなくほれた気持ちが消えてしまった。何かのゆえにほれ易し冷め易しようになった。いくらなんでも相手にすぐほれてまもなく冷めることだ。どうしてだろうか。
今まで付き合ってきた彼氏もあんなに長くは無かった。熱情は一年間ぐらいしか維持してなかった。あれから壊れただろうか。真の愛は存在してるかな。それとも人間の愛は弱いものだろう、一度全身全意に愛した以上二度とこのように愛せない仕組みになってるだろう。
近頃ちょっと不思議現象が現れてる。よく夢であの子そして彼女のことをみた。夢の中で昔彼のことをどんなに好きだったのを告白しようと途端に夢のシーンが変わってしまう。或いは夢から覚めてくる。
今の私にはたったそれを伝えたいだけなのに、以前の気持ちを彼に伝えたくて堪らなかった。どうしても伝えてあげたいという気持ちが強烈になりつつ、押さえ切れないでいる。べつに昔の情熱が燃え上がってくるわけじゃないけど、なぜそれだけなのに、夢さえも叶えてくれなかった。
小学校のクラスメートの話から二人が10年間も付き合ったのに最後までやはり分かれたようになったそうだ。
これを聞いたと惜しいねって、彼女に不平だという気持ちも生み出した。そしてなんとなく空しい感じがでた。なんでだろう、あんなに付き合ったのに最後の最後、一緒にいられなかった。
とにかく私の気持ちをだれかに伝えないと私が壊れそうになるから、一応真実な感想を書いてしまうのだ。 |