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课税夫野田
2012-1-26
国や民族によらず、増税が喜ばれることはまずない。こんな笑話がある。ある国の果物店で筋骨隆々の若者がレモンをぎゅっと握り、見事にジュースをしぼって見せた。若者はジムで体を鍛えていると自慢した。
无论是哪个国家或民族,应该没有哪里是喜欢增税的。有这么一个笑话:一个肌肉发达的年轻人在一个水果店里手拿柠檬使劲一握,柠檬汁喷涌而出。年轻人洋洋得意地夸耀说自己正在健身房锻炼。
そこへ痩せたご老体が現れて、若者がつぶしたレモンをチョイと握った。すると残った汁が滴(したた)り、最後の一滴までしぼり切ってしまった。驚く面々に老人いわく。「なに、むかし税の役人だったので」。万国共通で笑いを取れるネタらしい。
就在这时,一名瘦弱的老者走上来把年轻人榨过的柠檬紧紧一握,结果柠檬汁又滴滴答答地往下流,直到最后一滴被榨干。面对众人惊愕万分的脸,老者若无其事地说道:“本人以前是税务局的。”这笑话大概放在哪个国家都会博得一笑。
むろん税吏が悪者ではない。税制は政治が決める。きのうの川柳欄が、人気ドラマをもじって野田首相を「課税夫(かぜいふ)のノダ」と一刺(ひとさ)ししていた。その乾坤一擲(けんこんいってき)の消費増税は、ここにきて、不人気がいっそう高じている。
当然税收官并不是坏人。税制是由政治决定的。在昨天的川柳诗栏目,有人借去年大热的连续剧《家政妇三田》来讽刺野田首相,称他为“课税夫野田”(译者注:家政妇与课税夫日语谐音)。野田政府推出的这个成败在此一举的提高消费税政策如今是越发不受待见。
このままでは国が危ないと誰もが考えている。なのに世論調査では賛成より反対が多い。つまり土壌はあるのに支持が育たない。政治への信頼が薄いためだろう。新たな負担は真実「安心」の保証になるのだろうか、と。
谁都知道,不加税的话日本的经济就得崩溃了。然而民意调查结果显示还是反对加税比赞成的多。也就是说有了土壤但支持加税的苗却长不起来。这大概是由于国民对政治的信任度太低的缘故。大家担心,新的负担能成为真正“放心”的保证吗?
税率を10%にしても足りないと多くが感じている。将来さらに税負担が増えて、レモンのようにしぼられる。その可能性をリーダーの胸三寸に隠されては信頼からは遠い。
很多人都觉得即使税率增加到10%也还是不够的。将来税收负担还会加重,会像柠檬那样被榨干。如果领导人总是把这种可能性藏在心中秘而不宣,那他是得不到民众的信任的。
おとといに続いて元英首相チャーチルに登場願えば、第2次大戦の苦闘の時にこう演説している。「英国民は事態がいかに悪いかを知らされることの好きな唯一の国民である」。むろんユーモアだが、国民に事実を説明する政治家の勇気を垣間見る。ない物ねだりと思いたくない。
这里再次搬出前天提及的元英国首相丘吉尔。他在二战战事正酣之时发表演讲时说道:“我是唯一一个喜欢让英国民众知道事态如何严重的国民”。当然他这是幽默,但也能从中可看到一个政治家向国民坦白真相的勇气。我不认为这是个无理的要求。 |
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