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发表于 2012-7-17 22:29:53
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か・ける【掛ける/懸ける】
[動カ下一][文]か・く[カ下二]
1
高い所からぶらさげる。上から下にさげる。垂らす。「すだれを―・ける」「バッグを肩に―・ける」
目につくように高い所に掲げる。「看板を―・ける」「獄門に―・ける」
高く上げて張る。「帆を―・ける」
2
火に当てるために鍋などをつるしさげる。また、火の上にのせ置く。「ストーブにやかんを―・ける」
《竿秤(さおばかり)の鉤(かぎ)につるして重さをはかるところから》目方を量る。「はかりに―・ける」
3 物を一方から他方へ渡す。
(「架ける」とも書く)またぐように渡す。かけわたす。「歩道橋を―・ける」
細長いものを他の物のまわりに渡す。巻きつけて結ぶ。「たすきを―・ける」「リボンを―・けた箱」
張り巡らすようにして組み、つくる。一時的に設営する。「クモが巣を―・ける」「小屋を―・ける」
《仮小屋を作って行ったところから》芝居・見世物などを興行する。上演する。「母物を舞台に―・ける」
4
他の物の上にかぶせるようにして物をのせ置く。全体におおう。「布団を―・ける」「テーブルクロスを―・ける」
水や粉などを、物の上に注いだり物に打ち当たるようにしたりする。「こしょうを―・ける」「ホースで水を―・ける」
建物などに火をつける。燃やす。「館(やかた)に火を―・ける」
矢を放つ。「敵陣に矢を―・ける」
5 曲がった物など、ある仕掛けで他の物を捕らえる。ひっかけて留める。「針に―・けて釣り上げる」「ボタンを―・ける」
6 たくらんで陥れる。謀(はかりごと)を用いてだます。「罠(わな)に―・ける」「ぺてんに―・ける」
7
自分で直接そのことをする。自分でそのことを扱う。「今まで手に―・けた仕事の数々」「手塩に―・けて育てる」
(多く「手にかける」「人手にかける」の形で)みずから実行して始末する。殺す。「わが子を手に―・けてしまった」
8 目や耳などの感覚や心の働きにとめる。
(多く「目にかける」「目をかける」の形で)目に触れさせる。目にとめる。見せる。また、面倒を見る。人の世話をする。「作品をお目に―・ける」「今後とも目を―・けてやってください」
(「耳にかける」の形で)聞く。「いくら懇願しても耳に―・けてもくれない」
(「心にかける」などの形で)心にとめておく。心配する。「気に―・ける」
9 からだのある部分で受けとめる。「教養を鼻に―・ける」「歯牙にも―・けない」
10
ある働き・作用を仕向ける。また、こちらの気持ちなどを相手へ向ける。「催眠術を―・ける」「暗示に―・ける」「なぞを―・ける」「情けを―・ける」
送って相手に届かせる。「電話を―・ける」「言葉を―・ける」
取り付けてある仕掛けを働かせて、本体が動かないように固定する。「鍵(かぎ)を―・ける」
操作を加えて機械・装置などを作動させる。「目覚ましを―・ける」「レコードを―・ける」「ブレーキを―・ける」
道具を用いて他に作用を及ぼす。「アイロンを―・ける」「雑巾を―・けた廊下」
11
望ましくないこと、不都合なことなどを他に与える。こうむらせる。負わせる。「苦労を―・ける」「疑いを―・ける」「迷惑を―・ける」
負担すべきものとして押しつける。課する。「税金を―・ける」
12 時間・費用・労力などをそのために使う。費やす。つぎ込む。「内装に金を―・ける」「手間暇―・けて」
13
(多く「…から…にかけて」の形で)ある地域・時間から他の地域・時間までずっと続く。「ただ今東海地方から関東地方に―・けて地震を感じました」「今夜半から明朝に―・けて断水します」
(多く「…にかけては」の形で)そのことに関する。「外交手腕に―・けては定評がある」
14 力・重みなどを一方に加えのせる。力などを仕向ける。「体重を―・けて浴びせ倒す」「もみけしの圧力を―・ける」
15 手などを他の物に当て添える。あてがう。「引き戸に手を―・ける」
16
物のある部分を他の物の上に置いて支える。「いすにお―・けください」「肩に手を―・ける」
物の上端を他の物に支えさせるようにして立てる。「屋根にはしごを―・ける」
17 それに頼る。ゆだねる。また、頼って処置・世話を受けさせる。「願(がん)を―・ける」「期待を―・ける」「病人を医者に―・ける」
18 議案などを取り上げるために公の場に持ち出す。「公聴会に―・ける」「裁判に―・ける」
19 そこで受け止めて処理する。そこに持ち込んで取り扱う。「篩(ふるい)に―・ける」「印刷機に―・ける」「取り立ての野菜を朝市に―・ける」
20
(多く「…にかけて」の形で)きわめて大切なものを証拠としてあげて、あることを約束する。「神に―・けて誓う」「面目に―・けてもあとへ引けない」
保証の契約をして掛け金を払う。「保険を―・ける」
21 二つ以上のものを同時に併せ持つ。兼ねる。「二股(ふたまた)を―・ける」
22 同音を利用して一つの語句に二つの意味を持たせる。掛け詞にする。「和歌では多く『海松布(みるめ)』に『見る目』を―・けて用いられる」
23
さらに増し加える。「馬力を―・ける」「磨きを―・ける」
定まった値段にさらに加えのせる。掛け値をする。「原価に五割を―・けた値段で売る」
掛け算をする。「二に三を―・けると六になる」
24 交配をする。「ラバは、雌の馬に雄のロバを―・けてできた雑種である」
25 ものにある性質・傾向を与える。「サーブに回転を―・ける」「シュートを―・けた内角球」
26 芸妓などをよぶ。
「その芸者を―・けろ」〈荷風・つゆのあとさき〉
27 測って比べる。
「筒井つの井筒に―・けしまろが丈(たけ)過ぎにけらしな妹(いも)見ざる間に」〈伊勢・二三〉
28 たとえる。かこつける。
「細石(さざれいし)にたとへ、筑波山に―・けて君を願ひ」〈古今・仮名序〉
29 目標にする。
「眉のごと雲居に見ゆる阿波の山―・けて漕ぐ舟泊り知らずも」〈万・九九八〉
30 船を停泊させる。係留する。
「港ニ船ヲ―・クル」〈日葡〉
31 掛け売りにする。
「―・くるとは二文や五文のこと候ふよ」〈咄・醒睡笑・四〉
32 他の動詞の連用形のあとに付いて用いる。
…しはじめる、途中まで…する、今にも…しそうになるの意を表す。「言い―・けてやめる」「死に―・ける」
他へ働きを仕向ける意を表す。「仲間に呼び―・ける」「押し―・ける」
[下接句] 後足で砂をかける・命を懸ける・腕に縒(よ)りを掛ける・御土砂(おどしゃ)を掛ける・御目(おめ)に掛ける・思いを掛ける・鎌(かま)を掛ける・口に掛ける・口を掛ける・口の端(は)に掛ける・財布の紐(ひも)を頸(くび)に懸けるよりは心に懸けよ・歯牙(しが)にもかけない・尻(しり)に帆を掛ける・後目(しりめ)に懸ける・之繞(しんにゅう)を掛ける・手に掛ける・手を掛ける・手塩に掛ける・天秤(てんびん)に掛ける・謎(なぞ)を掛ける・縄を掛ける・秤(はかり)に掛ける・拍車を掛ける・橋を掛ける・発破を掛ける・鼻に掛ける・馬力を掛ける・篩(ふるい)に掛ける・股(また)に掛ける・磨きを掛ける・水を掛ける・目に掛ける・目を掛ける・モーションを掛ける・山を掛ける・輪に輪を掛ける・輪を掛ける |
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