尖閣で日中関係「緊迫」 胡主席が立場表明、国有化に「断固反対」
2012.9.10 10:09 [日中関係]
9日、APEC首脳会議の全体会合開始前、中国の胡錦濤国家主席(左)と話をする野田首相=ロシアのウラジオストク(AP)
中国外務省は9日夜、胡錦濤国家主席がロシア・ウラジオストクでの同日の野田佳彦首相との非公式会談で、沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)の日本による国有化に「断固反対する」「日中関係は緊迫している」と述べたと発表した。
胡主席は「日本による釣魚島国有化の動きは不法、無効で、中国政府は断固反対する」と表明。さらに「(中国政府の)領土主権を守る立場は揺るがない」と強調し、野田首相に「日中関係の大局に立ち、誤った決定をしないよう」要求したという。
外務省は新華社を通じて胡主席の具体的な発言内容を発表した。発言内容はいったん削除されたが、その後復活した。対日政策をめぐり、胡指導部内で混乱している可能性もある。(共同)

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