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日本相撲協会は25日、大相撲名古屋場所(7月10日初日・愛知県体育館)の番付編成会議を開き、新十両2人を含む十両昇進力士4人を発表した。
新十両は大西改め嘉風(23)=よしかぜ、本名・大西雅継、大分県佐伯市出身、尾車部屋=と、旭南海(きょくなんかい)(27)=本名・健博一(けん・ひろかず)、鹿児島県天城町出身、大島部屋。嘉風は、年6場所制となった1958年以降初土俵としては大関栃東、琴欧州と並ぶ史上4位の所要9場所でのスピード新十両。日体大3年の02年にアマ横綱のタイトルを獲得したが、大学卒業を待って1年遅れでプロ入りしたため付け出し資格を失効。アマ横綱では初めて前相撲からスタートした。
再十両は夏場所東幕下4枚目で優勝(7戦全勝)した潮丸(27)=本名・佐野元泰、静岡市出身、東関部屋=と、千代白鵬(22)=本名・柿内大樹、熊本県山鹿市出身、九重部屋。その他の番付は6月27日に発表される。【上鵜瀬浄】
○…初土俵から12年余り、74場所かかって関取となった旭南海は、西幕下2枚目で6勝を挙げて昇進。「もうそろそろいいだろうって自分に言い聞かせた」という旭南海は、「ほっとしているが、実感がわかない」と話した。師匠の大島親方(元大関旭国)が育てた弟子として96年春場所の旭天鵬以来8人目の関取。横綱旭富士(現安治川親方)をはじめ過去7人は全員幕内に昇進している。大島親方は「長かったが、食い下がる自分の型を確立できれば、3~4場所で入幕できる」。これには旭南海も「先輩に続けるよう頑張ります」と神妙にしていた。 |
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