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发表于 2005-10-14 13:17:37
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Trados とは?
最近 Trados が、ローカライズ翻訳分野で業界標準のツールになったという話をよく聞きます。そして、ローカライズ翻訳に携わっている多くの翻訳者が Trados を使用しています。しかし、実際に Trados を効果的に使っている翻訳者は少ないようです。Trados は、翻訳者の方々がよく秋葉原で購入されるような汎用のパッケージソフトではなく、Trados 社、およびその代理店からしか買うことのできない専門ソフトで、価格も高く、かつ使いにくいため、多くの翻訳者が必要性に迫られるまで使用せず、翻訳会社から強制されて使用しても、十分な指導を受ける機会がないため、効果的に利用している翻訳者は多くありません。
その結果、「高くて使いにくい」というウワサだけがひとり歩きし、そのメリットを高く評価する話はあまり聞きません。では、Trados とはどのような機能を持ったソフトで、それを使うことでどのようなメリットが得られるのでしょうか。
Trados の機能
まず翻訳のためのソフトには、翻訳ソフトと翻訳支援ツールがありますが、Trados は後者に属します。Trados は、翻訳者のために翻訳をすることを目的として開発されたソフトではなく、翻訳者がその実力を120%発揮できるように開発されたツールなのです。
Trados スイートには数種類のツールが含まれていますが、その中で中核的な役割を果たすツールは Workbench と MultiTerm ですから、この 2 つのツールについて説明しましょう(宮代翻訳工房のコースでは、WinAlign や ExtraTerm の使い方も指導します)。
まず実際の翻訳作業で使用する画面を見たほうがわかりやすいでしょう。下記の画面は、Windows 2000 で、MS Word 、Workbench、および MultiTerm を開いたところです。D は Word 上で翻訳対象センテンスを開いたところで、青い枠に翻訳対象原文が示されています。E は、D の訳文を打ち込んだところです。A は、原文を示す Trados の窓です。B は通常はブランクですが、A の窓の原文と同一、または類似した英文が過去訳のメモリに格納されていれば、その文とそれに対応する過去に入力した訳が示されます。C は、A の原文の中に MultiTerm に格納されている指定された用語があれば、その用語と指定訳語が示されます。
これで漠然とした概念がつかめましたか。そうです。要するに、Trados とは Word 上で翻訳を進めると、原文と訳文が対になってデータベースに格納され、次にその原文と同じ英文、または類似する英文が出てくると、過去の訳文を自動的に示してくれるのです。さらに、通常は用語集を紙で渡されてもデータで渡されても、それを参照するためには翻訳者が検索する必要があります。翻訳者が意識的に検索しなくては、用語集は役割を果たさないのです。ところが、用語集を MultiTerm に入れておくと、指定された用語が含まれた原文が出てくると、MultiTerm の窓(C)に自動的に訳語が表示されるのです。
10 ページ、20 ページの翻訳であれば、誰でもどこでどう訳したか、どのような訳語を使ったかを覚えていますが、では100 ページ、500 ページの翻訳を行うときにはどうでしょうか。25 ページ目に出てきた原文と類似の原文が125 ページ目に出てきたとき、それに類似した文を訳した記憶があっても、それがどこであったかを検索するのは大変です。また、複数の訳語を当てられる専門用語を、記憶のみに頼って300 ページにわたって統一することは可能でしょうか。あるいは、指定されたすべての用語に指定訳語を使ったと自信を持って言えるでしょうか。
そうです。Trados は、強制されて使うものではありません。大きなジョブをスタイルから指定用語まで統一を取って翻訳しようとすれば(それは翻訳者の義務です)、絶対に必要なツールなのです。
Trados のメリット
よく自分は IT 分野の大きなジョブをしないので Trados は不要だと言う方もいます。それでも、同じ顧客から20~30 ページのジョブが年に何回か来るということもあります。そのような場合にも、訳文を Trados の翻訳メモリ(TM)に入れておけば、次回そのジョブを受けたときに、前の翻訳を引っ張り出さなくても、その TM を使って翻訳すれば、指定用語も、指定されていないが複数の訳語を持つ用語も、訳を統一できるのです。
さらに、大きなジョブを友人と分けて訳す場合にも Trados が威力を発揮します。1 日に1 回、友人と TM を結合すれば、各自が自宅で翻訳していても、訳文の統一を図れるのです。
Trados の機能は理解できたが、高すぎるという考えの方もいます。しかし、大きなジョブ、頻繁に受けるジョブの統一を取ることは翻訳者の義務であり、Trados なしでその義務を果たそうとすると大変な労力が必要です。指定用語を漏れなく使うことも翻訳者の義務ですが、MultiTerm なしにどのようにしてその義務を果たせるのでしょうか。
さらに、上記のように原文と訳文が1 対1 で TM に保存されるので、最後のチェックが非常に楽に、そしてより完璧に行えます。このように統一を取るための時間とチェックの時間を大幅に短縮してくれて、しかも同一、あるいは類似の文が出てくればほぼ自動的に翻訳してくれることによる翻訳作業の効率が上がります。その結果、翻訳の品質が上がり、翻訳会社にも感謝され、リピートの仕事を受けることができます。
Trados を使いこなしている翻訳者の中には、このような効果を考えると、3つか4つの仕事をすれば元が取れる、1 年では百万円を超える効果が得られる、だから Trados は高くないという翻訳者もいます。個人翻訳者は、個人事業主であり、このように収入増に結びつく効果を考えて、投資することも必要なのです。
Trados の学習
Trados の機能は理解できたが、使いにくいソフトだと聞いていると言う方もいるでしょう。しかし、実際にソフトを使ってみれば、MS Word を使える翻訳者であれば決して学習に苦しむことはありません。Trados Japan でも、その代理店の翻訳会社でも、Trados の講習を実施していますが、そこでは実際に Trados を使って翻訳をしたことのないエンジニアが一方的に Trados の機能を説明します。それでは、このくせのあるソフトを効果的に使うことはできません。Trados を習得する最良の方法は、Trados に慣れている人といっしょに数日間実際に Trados を使って翻訳してみることです。この Trados 講習コースでは、Trados を Windows、MS Word とともに重要な翻訳環境の 1 部として捉え、そのような環境を使って実際の翻訳を行います。その結果、受講者は、自宅で、指導されたような効果的な翻訳環境を構築し、効率的な翻訳を行えるようになります。 |
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