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【天声人語】
2006年02月17日(金曜日)付
2万2千人というのは、どのくらいの人数か。大相撲の両国国技館なら、満員にして2日分になる。
两万两千人是怎样一个人数呢?那是相当于举行大相扑比赛的两国国技馆两天场场爆满的观众总人数。
中央省庁から外郭団体の役職員として天下り・出向している国家公務員は、約2万2千人だという。民主党の要請を受けた衆議院の調べで分かった。これは昨年4月の時点での数字だが、人は順次入れ替わっている。過去の累積で考えるなら、何十万という数になるのかも知れない。
据报道,从中央的省厅退职、挂职到外联团体(在政府体制外,辅助政府工作的团体)任职的国家公务员有两万两千人。这是众议院按照民主党的要求所作的调查的结果。这只是去年4月份的数字,而人是不断进进出出的,如果按过去的累积计算,人数有可能达数十万。
4千近い天下り先の団体への補助金の合計額は、5兆円を超えた。05年分だけでこれだから、十数年続いたとするならば、最近の国の一般会計予算の総額にも相当する。金は人に付いてくるとばかり、天下りを繰り返しながら、国民の税金を食い続けてきたのか。
发放给近四千个外联团体的补助金的合计额超过5兆日元。这只是05年的数字,按十多年的累计的话,已相当于近年来国家一年的普通财政预算总额了。因为钱总是跟着人一起来的,所以这种退休后到外联团体任职的行为反复发生,不就等于不停地吞吃国民的税金吗?
天下りには、外郭団体にとどまらず、民間企業にまで行く例が後を絶たない。「迂回(うかい)」して、天下りを目立たなくするためのようだ。そして、行き着いた先の民間から献金を受けているのは政界だ。
而这退下后任职并不止于外联团体,而是最终到民间企业去任职的例子也是屡见不鲜。到外联团体只是“迂回战术”,目的是使到企业任职不那么显眼而已。然后,政界就从其任职的民间企业收取政治献金。
「食税」の構造を放置したまま、未来の世代に途方もない大赤字をかぶせかねない事態を招いた政治の責任は重い。中でも、約半世紀にわたってほぼ政権を握り続けてきた自民党の責任は重大だ。昔から指摘されてきた弊害を、まともにただそうとしなかった。
将这种“吞税”的结构置之不理,从而导致让下几代人有可能蒙受无法招架的巨大赤字的事态,这个政治责任是巨大的。而其中,约半个世纪几乎一直政权在握的自民党的责任是巨大的。对这个长久以来一直为人所诟病的顽疾,自民党完全没有去医治的打算。
この政官業の癒着の温床を、いつまで温存するのか。国家公務員法が「迂回」する手口を許しているのなら、速やかに法を改めるべきだろう。無用の税金がどれだけ食われてきたか、それをどう改めてゆくのか。そこをきちんと国民に説明しない限り、「増税」など口にする道理はない。
对这个培育政官腐败的温床,到底到姑息到什么时候呢?如果是国家公务员法是允许这种“迂回战术”手法的,就应该马上修改这个法令。目前为止有多少税金是被这样吞吃掉的,这个情况又准备如何改进呢?要是不把这个向全体国民说清楚,就没道理口口声声说“加税”。 |
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