天声人语（3，21）

asfog

　昨日、東京の都心部の墓地を通ると、前日の嵐で吹き飛ばされた花が幾つも墓の間に落ちていた。彼岸に入ってから供えられたような新しい花もあった。    昨天，笔者经过东京都心的墓地时，看到几朵花被前些日子的风雨吹散，飘落在墓地间。还有像是春分后才供奉上的新花。 　「今日と言ふ日。彼岸中日、春分の空が、朝から晴れて、雲雀（ひばり）は天に翔（かけ）り過ぎて、帰ることの出来ぬほど、青雲が深々とたなびいて居た」。国文学者で歌人でもあった折口信夫の小説『死者の書』（中公文庫）は、彼岸が物語の節目になっている。    “今日正值春分，从一大清早起，便是天空晴朗。云雀掠过天际，像是一去不复返一般，身后的青云拉得老长。”国文学者兼和歌诗人折口信夫的小说《死者之书》（中公文库）中，春（秋）分正是故事中的关键情节。 　舞台は奈良の都だ。貴族の姫・郎女（いらつめ）が、春の彼岸の中日に念願の千部の写経をなしとげる。その夜、神隠しに遭ったように屋敷から姿を消す。そして郎女と、以前に刑死して山に葬られた皇子（みこ）の魂の交感がつづられてゆく。    该故事以奈良都为舞台。贵族的女儿·郎女在春分时节如愿以偿地完成了千部经书的抄写。当天夜里，她从房中突然消失了。之后郎女感觉到自己与已被处刑，葬身于山中的皇子的灵魂能够相互感应了。 　この幻想的な小説を原作にして、人形美術家の川本喜八郎さんが監督した人形アニメーション映画「死者の書」が、東京・神田の岩波ホールで公開されている。ＮＨＫの「三国志」の人形制作でも知られる川本監督は、生身の人間が演ずる時につきまとうにおいのない、澄明な世界をつくりあげた。    人偶美术家川本喜八郎以这篇幻想小说为蓝本导演的人偶动画电影《死者之书》，在东京·神田的岩波大厅公开上映了。以NHK的“三国志”中人偶制作而闻名于世的川本导演，创造了一个没有真人演出时的纠缠繁乱感的澄静世界。 　郎女は、皇子の魂を鎮めようとして一心に機を織る。義務や理屈ではなく、何かにつかれたようにして持てる力を尽くし、完成させる。ひたむきな表情に、やがてやすらぎも宿った。    郎女为了让皇子灵魂平息下来埋头地织布。并非出于义务和道义，她像是鬼迷心窍一般，用尽全力完成了这一心愿。很快，她专心的表情上，更添了一份安详。 　現実の世界ではまぶしすぎるような営為が、人形の細やかなしぐさや表情によって真実味を帯びる。川本監督は、「過去の戦争や現在のテロが生み出す、すべてのやすまらぬ魂のことを思って作った」と述べている。郎女は、ひたむきさが秘める可能性を静かに示しているようだった。    在现实世界的话，这一举动实在过于耀眼了。然而凭借人偶细腻的动作和表情，故事也显得很具真实性。川本导演说：“我是想到过去的战争和现在的恐怖活动，那些所有不安份的灵魂，而制作出这一作品的。”郎女像在静静地表示出执著中隐藏的可能性。

hao1211

如果不看翻译. 我都看不懂的. 好....

狂语者

　舞台は奈良の都だ。貴族の姫・郎女（いらつめ）が、春の彼岸の中日に念願の千部の写経をなしとげる。その夜、神隠しに遭ったように屋敷から姿を消す。そして郎女と、以前に刑死して山に葬られた皇子（みこ）の魂の交感がつづられてゆく。   该故事以奈良都为舞台。贵族的女儿·郎女在春分时节如愿以偿地完成了千部经书的抄写。当天夜里，她从房中突然消失了。之后郎女感觉到自己与已被处刑，葬身于山中的皇子的灵魂能够相互感应了。 故事背景是日本古代首都奈良。贵族千金郎女在春分这天完成了抄写千部经书的夙愿。当晚她便从房中消失了，就如仙化了一般。之后小说讲述了郎女与以前受刑而死葬于山上的皇子灵魂之间进行的交流共鸣。

reiuka2

【天声人語】 2006年03月21日（火曜日）付 昨日、東京の都心部の墓地を通ると、前日の嵐で吹き飛ばされた花が幾つも墓の間に落ちていた。彼岸に入ってから供えられたような新しい花もあった。 昨天，我经过东京市中心的墓地时，看到墓与墓之间躺有好些被前一天的狂风吹散了的花。有些花还很新鲜，显然是进入彼岸（注：春分前后一周内）后才供上的。 　「今日と言ふ日。彼岸中日、春分の空が、朝から晴れて、雲雀（ひばり）は天に翔（かけ）り過ぎて、帰ることの出来ぬほど、青雲が深々とたなびいて居た」。国文学者で歌人でもあった折口信夫の小説『死者の書』（中公文庫）は、彼岸が物語の節目になっている。 “今天恰好是是彼岸正中间那一天。春分的天空，从早上起就分外晴朗，云雀在空中滑翔而过，仿佛再也无法飞回，白云在空中深深划出一道长长的线。”由国文学家同时也是诗人的折口信夫所写的小说《死者之书》（中公文库）里，彼岸成了故事发展的转折点。 　舞台は奈良の都だ。貴族の姫・郎女（いらつめ）が、春の彼岸の中日に念願の千部の写経をなしとげる。その夜、神隠しに遭ったように屋敷から姿を消す。そして郎女と、以前に刑死して山に葬られた皇子（みこ）の魂の交感がつづられてゆく。 小说的背景是古都奈良。一名叫郎女的贵族的女儿在彼岸正中间那一天完成了一千部经书的抄写的宏愿。就在那天晚上，她从家里神秘地失踪了。然后，郎女与以前被处死后葬在山上的皇子的灵魂相遇、交流，故事就此展开。 　この幻想的な小説を原作にして、人形美術家の川本喜八郎さんが監督した人形アニメーション映画「死者の書」が、東京・神田の岩波ホールで公開されている。ＮＨＫの「三国志」の人形制作でも知られる川本監督は、生身の人間が演ずる時につきまとうにおいのない、澄明な世界をつくりあげた。 以该奇幻小说为原作，由木偶美术家川本喜八郎导演的木偶动画片《死者之书》，现在在東京神田的岩波大厅上映。因制作NHK的《三国志》中的木偶而广为观众熟知的川本导演，营造出一个用真人表演无法表现出来的纯净的世界。 　郎女は、皇子の魂を鎮めようとして一心に機を織る。義務や理屈ではなく、何かにつかれたようにして持てる力を尽くし、完成させる。ひたむきな表情に、やがてやすらぎも宿った。 郎女为了让皇子的灵魂安息，拼了命地织布。没有义务或理由，她象着了魔似的用尽所有力气去完成。而在她那执著的表情里，却又包含了一种沉稳。 　現実の世界ではまぶしすぎるような営為が、人形の細やかなしぐさや表情によって真実味を帯びる。川本監督は、「過去の戦争や現在のテロが生み出す、すべてのやすまらぬ魂のことを思って作った」と述べている。郎女は、ひたむきさが秘める可能性を静かに示しているようだった。 这个对于现实世界来说太过眩目的行为，却由于木偶那细致的动作和表情而带出一种真实的味道来。川本导演讲道：“我是想着所有那些在过去的战争和现在的恐怖活动中死去后不得安息的灵魂而创作出这部作品的。” 郎女似乎是在将隐藏执著的可能性静静地表现出来。

reiuka2

今天的文章实在难。 ASFOG翻得很不错，感心中—— PS：好久没见狂语先生出没了，今天这么难的文章，能不能再多评点评点啊？

华南虎

060321天声人語 　昨日、東京の都心部の墓地を通ると、前日の嵐で吹き飛ばされた花が幾つも墓の間に落ちていた。彼岸に入ってから供えられたような新しい花もあった。 昨天路过东京市中心的墓地时,发现坟墓之间散落着几朵被前几天的狂风吹落的花朵。另外，也有一些是春分以来人们上供的鲜花。 　「今日と言ふ日。彼岸中日(なかび)、春分の空が、朝から晴れて、雲雀（ひばり）は天に翔（かけ）り過ぎて、帰ることの出来ぬほど、青雲(せいうん)が深々とたなびいて居た」。国文学者で歌人でもあった折口信夫(おりくちしのぶ)の小説『死者の書』（中公文庫）は、彼岸が物語の節目になっている。 “今日是春分正中之日,清晨起便是天朗气清,云雀飞掠天空,似不得归。青云,深远叆叇”。春分在古典文学家、诗人折口信夫的小说《死者之书》中正是情节发展的紧要时节。 　舞台は奈良の都だ。貴族の姫・郎女（いらつめ）が、春の彼岸の中日に念願の千部(せんぶ)の写経をなしとげる。その夜、神隠(かみかく)しに遭ったように屋敷から姿を消す。そして郎女と、以前に刑死して山に葬られた皇子（みこ）の魂の交感(こうかん)がつづられてゆく。 小说以奈良古都为舞台。贵族千金郎女在春分的中日完成了她抄经千部的夙愿。是夜,她神秘地消失了。之后她与被判处死刑而葬于山野的皇子的灵魂心意相通。 　この幻想的な小説を原作にして、人形美術家の川本喜八郎(かわもときはちろう)さんが監督した人形アニメーション映画「死者の書」が、東京・神田の岩波ホールで公開されている。ＮＨＫの「三国志」の人形制作でも知られる川本監督は、生身の人間が演ずる時につきまとうにおいのない、澄明(ちょうめい)な世界をつくりあげた。 木偶艺术家川本喜八郎以此幻想性的小说为蓝本创作了木偶剧电影《死者之书》,并已在东京•神田的岩波会堂公开放映。以NHK 的木偶剧《三国志》等作品而闻名的川本导演，创造了一个没有了真人演出在所难免之俗气的清丽澄明的世界。 　郎女は、皇子の魂を鎮めようとして一心に機(はた)を織(お)る。義務や理屈ではなく、何かにつかれたようにして持てる力を尽くし、完成させる。ひたむきな表情に、やがてやすらぎも宿った。 郎女为了安抚皇子的灵魂，专心致志地织着布。既非义务也没甚道理，只是一个劲地、着了魔似地要完成工作。她那专心致志的神情中蕴藏着一片安详。 　現実の世界ではまぶしすぎるような営為(えいい)が、人形の細(こま)やかなしぐさや表情によって真実味(しんじつみ)を帯びる。川本監督は、「過去の戦争や現在のテロが生み出す、すべてのやすまらぬ魂のことを思って作った」と述べている。郎女は、ひたむきさが秘める可能性を静かに示しているようだった。 那些在现实世界中看来过于华美眩目的剧情,通过木偶那细致的动作和神情呈现出了某种真实性。川本导演说：“我是想到了过去的战争以及现在的恐怖事件所造成的不得安宁得灵魂才创作出来的”。郎女专心致志的神情静静地显示了某种内在的可能性。 相关链接: 一、折口信夫 　　古典文学研究家、民俗学研究家、歌人。 　　1887-1953，大阪府人。毕业于国学院大学。从师于著名民俗学研究家柳田国男。他以民俗学研究的视点从事日本古典文学的研究。他的代表小说是《死者之书》，代表论文有《古代研究》、《日本文学的产生序说》等。 二、川本喜八郎 川本喜八郎是日本最负盛名的木偶制作大师，曾自费到木偶王国捷克深造，他和冈本忠成几乎囊括了上世纪七十年代各大动画奖。他的作品结合了传统木偶的精致设计和优美造型，并将日本传统文化宛如天成般地揉合进自己的作品里，产生一种独特的美感，加之影片题材大多取自佛教故事，更让他的作品意境高远。除了木偶制作上的水准，川本喜八郎对镜头语言的运用也炉火纯青，创造了新的动画语言，这些都奠定了他日本动画宗师的地位。他为NHK制作的木偶动画剧集《三国演义》也是广受好评，他曾与手冢治虫等人合力于1985年创办了两年一度的广岛动画电影节，还曾与四川成都木偶剧团在中国儿童剧场合作演出大型木偶剧《三国志》。

tinmei

昨日、東京の都心部の墓地を通ると、前日の嵐で吹き飛ばされた花が幾つも墓の間に落ちていた。彼岸に入ってから供えられたような新しい花もあった。 昨天，笔者经过东京市中心的墓地时，看到墓地间散落着前一天被暴风雨吹得四处零散的花朵。里面似乎也有一些是彼岸这段时间供奉的新花。 　「今日と言ふ日。彼岸中日、春分の空が、朝から晴れて、雲雀（ひばり）は天に翔（かけ）り過ぎて、帰ることの出来ぬほど、青雲が深々とたなびいて居た」。国文学者で歌人でもあった折口信夫の小説『死者の書』（中公文庫）は、彼岸が物語の節目になっている。 “今天这个日子，是春分，春分的天空，从一早便放晴，云雀掠过天空，好似不得归来，只留下身后那被拖得长长的轻烟。”。在日本文学家兼和歌作家折口信夫的小说《死者之书》(中公文库)中，就是以彼岸作为故事情节的转折。 　舞台は奈良の都だ。貴族の姫・郎女（いらつめ）が、春の彼岸の中日に念願の千部の写経をなしとげる。その夜、神隠しに遭ったように屋敷から姿を消す。そして郎女と、以前に刑死して山に葬られた皇子（みこ）の魂の交感がつづられてゆく。 小说是以奈良这座都城作为背景的。贵族之女•郎女，在春分这天完成了千部佛经手抄本的心愿。那个夜晚，她突然失踪似地从房间消失。而且书中还描绘了郎女，与之前被处死刑而埋葬于山间的王子魂魄交流之事。 　この幻想的な小説を原作にして、人形美術家の川本喜八郎さんが監督した人形アニメーション映画「死者の書」が、東京・神田の岩波ホールで公開されている。ＮＨＫの「三国志」の人形制作でも知られる川本監督は、生身の人間が演ずる時につきまとうにおいのない、澄明な世界をつくりあげた。 偶人美术家川本喜八郎先生以此此科幻小说为原形，导演改编的动漫电影《死者之书》，在东京•神田岩波大厅公映。以NHK《三国志》的偶人制作而知名的川本导演，向人们展现了一部不带有真人演出时纷繁的那种电影，而带给人们一个纯净自然的世界。 　郎女は、皇子の魂を鎮めようとして一心に機を織る。義務や理屈ではなく、何かにつかれたようにして持てる力を尽くし、完成させる。ひたむきな表情に、やがてやすらぎも宿った。 郎女，为了平息皇子的魂魄，而一心织布。不是出于义务也没有任何理由。只是埋头苦做竭力完成。在其专注的表情里，让人感觉到了丝丝的平静。 　現実の世界ではまぶしすぎるような営為が、人形の細やかなしぐさや表情によって真実味を帯びる。川本監督は、「過去の戦争や現在のテロが生み出す、すべてのやすまらぬ魂のことを思って作った」と述べている。郎女は、ひたむきさが秘める可能性を静かに示しているようだった。 在现实世界中，看似过于耀眼的行为，通过偶人细致的举止及表情反倒富有真实的韵味。川本导演说到“电影主要是考虑到在过去战争，及现在恐怖活动中产生、无法得到慰藉的魂魄而制作的”。郎女，似乎在静静地向人们展示着执着中所蕴涵着的可能性。