~んばかりだ/~んばかりに/~んばかりの
動詞:[ない]形 + んばかりに
んばかりの + 名詞
んばかりだ
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♪ 会話 ♪
百恵:真理さん、今にも泣かんばかりの顔してたわよ。何かひどいこと、言ったんじゃないの?
佐藤:押さえて注意したつもりなんだがねえ。やはり女性は苦手だよ。あ~あ、結婚に自信をなくしちゃったな。
李 :「雨降って地固まる」さ。本音が出し合えなくなったら、夫婦はおしまいさ。佐藤、いいから謝って来なよ。
♯ 解説 ♭
「~んばかりだ」は動詞の否定形(「ない」形)と接続して、「今にも~しそうだ」と同じ意味を表します。様子や程度を形容するために使われることがほとんどです。口語として使われることは少ないので知識として持っていればいいでしょう。
泣き出さんばかりの顔 =今にも泣き出しそうな顔
椅子が今にも壊れんばかりだ =椅子が今にも壊れそうだ
なお、「~と言わんばかり<=「~とばかり」>」という文型も、この「~んばかり」から作られたものです。→例題1)2)
§ 例文 §
1.「黙れ」と言わんばかりに、教師は私をにらみつけた。
2.その犬は私を見ると、噛みつかんばかりに吠え立てた。
3.10年ぶりに中国の友人宅を訪ねると、家中の人が私に抱きつかんばかりに歓迎してくれた。
4.米軍によるイラクへのミサイル攻撃をテレビで見ながら、僕は怒りで胸も張り裂けんばかりだった。
5.その知らせを聞いたときの彼は、まるで跳び上がらんばかりの驚きようだった。
★ 例題 ★
1) その男は今にも(殴りかかる/殴りかから)(とばかり/んばかり)の形相で、私に詰め寄っ(てきた/ていった)。
2) 彼女の家に行くと、彼女から「今すぐ帰れ」と(言う→ )んばかり( )嫌な顔を(した→ )。 |