アルミニウム合金は,比重が軟鋼の1/3と軽く,比強度が高いため,航空機の外板や構造部などに広く用いられている。1910年代以来,展伸用と鋳造用など各種の合金が開発され,最近の代表的なものとしては2024アルミ合金(アルミ以外の主な成分はCu4.5%,Mn0.6%,Mg1.5%),7075アルミ合金(Zn5.6%,Cu1.6%,Mg2.5%,Cr0.3%)があり,いずれも引っ張り強さに優れた高力アルミ合金である。前者を別名超ジュラルミン(super duralumin),後者を超々ジュラルミン(extra super duralumin)と呼ぶ。これらを外板として用いるときは,板材の両面に純アルミニウムの薄い層を熱間圧着して被覆し,耐食性を増している。これをアルクラッド材(alclad)という