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偽造パスポートを量産、荒稼ぎの中国人5人再逮捕へ
神奈川県警組織犯罪対策室と川崎署などが偽造有印公文書行使などの疑いで逮捕した中国・福建省出身の男女5人が、大量のパスポートや哕灻庠S証などを偽造していた疑いが強まり、県警は近く、この5人を有印公文書偽造の疑いで再逮捕する。
5人は全国に張り巡らせた販売ルートを通じ、偽造パスポートなどを中国やタイ、ベトナムなど約10か国に及ぶ不法滞在の外国人留学生ら約2000人に販売し、約1000万円を稼いでいたと見られる。
調べによると、5人は昨年以降、川崎市内のアパートを“偽造工場”とし、パソコンやカラープリンターを使ってパスポートやビザ、外国人登録証、自動車哕灻庠S証を偽造した疑い。
県警は既に、このアパートからパソコンや出納帳、版下などを押収、愛知県や茨城県、大阪府などの“中間業者”を通じて偽造証明書を販売していたことを突き止めている。中間業者は少なくとも10人は存在し、顧客から偽造証明書に記載する氏名や生年月日、出生地などの情報を聞き出し、川崎市の偽造工場に連絡。5人は偽造パスポートなどを5000円程度で卸し、中間業者はそれを数万円で販売していたとみられる。
偽造証明書は、各国のパスポートなどのひな型をCDに入力した専用のソフトウエアで作成され、氏名や写真などを入力するだけで簡単に量産できたという。色合いや手触りは本物そっくりで、5人は「東京の『師匠』に1か月ほど教わり技術を磨いた。同程度の技術を持つグループはほかにいくらでもいる」と供述しているという。5人は日本に不法入国後、同じ店で働くなどして知り合い、10月下旬までに自分たちが偽造した証明書を使用するなどして逮捕された。
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