207 ~という/~という~
名詞・句:× + という + 名詞 ・
名詞A :× + という + 名詞A ・
数詞 :× + という + 名詞 ・
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♪ 会話 ♪
李 :辛い方がいいという御希望だったから、台所にあった香辛料という香辛料を全部入れてみたよ。
小平:パパ、このカレーライス、変な味がするよ。
李 :わさびもついでに入れたけど、いけなかったかな?
良子:あなたは中華と名のつく料理は何でも上手だけど、レパートリーから一歩外れると、めちゃくちゃね。
♯ 解説 ♭
「~という」は例文1のように名詞を修飾し「~の名で呼ぶ」という意味や、会話中の「辛い方がいいという御希望」のように内容を説明する用法があります。
また、「AというA」と同じ名詞を繰り返すと、例文2、3のように「例外なく全てのA」という強調表現になります。例えば、「全ての家」と言うよりも「家という家」と言った方がはるかに強い表現です。もう一つは例文4、5のように、「(数詞)というA」の形で、数量を強調する強い「~も」に相当する用法があります。
§ 例文 §
1.あの田中という奴は、煮ても焼いても食えぬ奴だ。
2.今日という今日は、もう堪忍袋の緒が切れた。
3.激しい炎は、家という家をことごとく焼き尽くした。
4.香港返還の日、何千何万という群衆が、手に手に国旗をもって祝賀行進をした。
5.一千万円という大金を、ぽんと寄付する人がいるとは、驚いたなあ。
★ 例題 ★
1) その地方では十二月の末(ともなると/ともすると)、山(といい/という)山は一面の雪に(覆った/覆われた)。
2) 広島に(投下した→ )原爆は、何十万人という人命を一瞬のうち( )奪い去った。そして、黒い放射能の雨を(降った→ )。 |