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一.顎
顎がおちそう (非常に味がいいと感じる様子)
例:このおかずは顎が落ちそうなほど美味しい。
顎が外れる (可笑しくて、笑いが止まらなくなるほど大笑いをする様子)
例:彼の滑稽なしぐさに、みんな顎が外れるほど笑いころげた。
顎が干上がる (生計が立たなくなる)
例:僕らの商売は、こう雨ばかり続いたのでは顎が干上がってしまう。
顎から先に生まれる(おしゃべりな人を嘲って言う言葉)
例:あの人は顎から先に生まれたみたいだ。実によくしゃべるよ。
顎であしらう (冷たく扱う)
例:抗議に行ったところ、顎であしらわれた。
顎で背中を掻くよう。(できないことの喩え、不可能なこと)
例:被災地域の人々を助けるのは、一人の力では、顎で背中を掻くようだ。
顎で使う (自分では何もせずに、高慢な態度で人をこき使う)
例:最近の子供は親を顎で使うような態度をとっている。
顎で蝿を追う (病人がてで蝿を追い払うこともできないほど衰弱しきった様子。また、精力の消耗した人を言う)
病床生活が長びいて顎が蝿を追うまでになった。
顎をしゃくる (何かを指示するのに、無言で顎をその方に向けて示す。多く、見下ろした態度で相手に何か指示する動作を表す
例:いくら部長でも、顎をしゃくって部下に用を言い付けるのはひどい。
顎を出す (疲れ果てて、歩き続ける気力を失う。また、仕事などがうまく進まず困り果てる。
例:頂上はおろか、三合目で早くも顎を出した。
顎を撫でる (どんなものだといわんばかりに、得意げに自分を誇示する動作を表す。
例:老人は孫を相手に、顎を撫でて自慢話をはじめだ。
顎を外す (大笑いして、おとがいを解く)
例:みんな彼の笑い話を聞いて顎を外して笑い出した。 |
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