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发表于 2006-8-12 03:09:16
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【天声人語】2006年08月11日(金曜日)付
街角で、店の夏休みを告げる張り紙を見かけた。地下鉄がすいている。旅に出る人がふくらむ時季になった。電車や車で旅をすると、意外なほど多くの川を渡ることに気づく。川の名は地名ともつながっている。旅するとは地名と出会うことでもある。
在街上,看到了贴在店门口夏日休息的公告。地铁空了。到了外出旅游的人开始多起来的季节了。乘电车或是开车旅行的话,发现穿过的河流比想象的多。河流的名称与地名联系在一起。提起旅行,也就是与地名相遇。
全国の地名や、それと縁の深い名字の研究に取り組んだ丹羽基二さんが86歳で亡くなった。子供のころから名字に関心があり、国学院大では民俗学者の柳田国男に学んだ。「苗字(みょうじ)を課題にしたい」と告げると、柳田は「憐(あわ)れむように見つめ」、「それでは食えないぞ」と言ったと丹羽さんは書いている(『日本人の苗字』光文社)。
致力于研究全国地名以及名字渊源的丹羽基二先生逝世了,享年86岁。从孩子时代起,就对名字感兴趣,向国学院的民俗学者柳田国难学习。将“想把研究名字作为课题”的想法告诉老师时,柳田说“怀着怜悯来关注”,“这是不能当成吃饭的家当啊”。丹羽写下了上述一段话。
名字の研究は、すぐに暮らしに役立つわけではないから、公的な後ろ盾は期待できない。丹羽さんは高校教師をしながら研究を続け、約29万件の名字を約半世紀かけて集めた「日本苗字大辞典」などを編んだ。
名字的研究,并不能马上对生活产生有效的作用,不能成为公正的后盾。丹羽变做老师,变继续研究,花了进半世纪的时间,收集了29万个名字,编写了《日本名字大辞典》等书。
81年、東京の植物学の研究者が、私費を投じて10年がかりで地名12万余を集めて分類し「日本地名索引」を刊行した。副産物もあり、例えば地名に使われている漢字は、山が一番多くて1万を超え、次は田で約9千、以下、川、大、野の順と分かった。
81年,东京的植物学研究家,私费投资花了10年时间收集的12万多的名字,分类编写了《日本地名索引》并发行。这也产生了副产品,例如在地名里广泛使用的汉字,“山”是最多的,超过1万,接下来是田约占9千,接下来是、川、大、野。
当時、丹羽さんは発刊をこう評価した。「小字(こあざ)まで入れると日本の地名は推定1千万にもなる……しかし実際にこのような裏づけのあるデータが得られたのは、初めてのこと。貴重な仕事です」。市井の人の努力への共感もあったのだろう。
当时,丹羽对发行期刊如此评价。“包括小镇在内,日本的地名估计有1千万左右……但是实际上能够得到这些地名的证据,是最初做的事,是重要的工作。”
这是市井百姓共同努力的结果啊
人生の旅で出会った地名を愛着をもって記し、それが、時の流れでいたずらに消されてゆくのを惜しんだ。
深爱着人生旅途中遇到的地名,并记住它,这是对时光流逝,甚至消逝的事物的珍惜。 |
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