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【天声人語】2006年10月06日(金曜日)付
自分の名前にちなんで名付けられた米カリフォルニア州のジョージ・ブッシュ小学校を、ブッシュ大統領が訪れた。手に手に星条旗を持つ子どもたちに大統領が歩み寄り、手を触れ合う写真が本紙に載っていた。
布什总统造访了以他的名字命名的美国加州佐治・布什小学。本报刊登了总统走向手持星条旗的孩子们,跟他们握手的照片。
イラク問題で逆風を受ける中、中間選挙が来月に迫り、大統領は「逃げ切り」を図る戦略だという。ブッシュ小学校がある町では、こう演説した。「我々はイラクにとどまり、戦い、そしてイラクで勝つだろう」
布什总统正因伊拉克问题饱受非议,而下个月又将迎来中间选举,据说此举是他谋求“最终胜出”的策略。在布什小学所在的城市,布什作了如下的演讲:“我们将留在伊拉克,战斗,最终在伊拉克取得胜利。”
元気そうなブッシュ小学校の子らの写真を見ながら、大統領がイラク戦争を始めた03年3月に読んだ、米国の少女の文章を思い起こした。間もなく13歳になるシャーロット・アルデブロンさんが、開戦が迫るころにメーン州の町の教会でしたスピーチだった。
看着照片上布什小学的孩子们一个个精神奕奕的面孔,我想起了在2003年3月份布什发动伊拉克战争不久后所读到的由一个美国少女所写的文章。这是即将年满13岁的夏洛特・奥迪布朗于即将开战前在缅因州一个镇上的教堂所作的演讲。
イラクへの攻撃は、自分と同じような子どもたちを殺すことになると述べる。ネットを通じ、世界を駆け巡った。「私のことを見て下さい。よく見て下さいね……みんなが破壊しようとしているのは、私みたいな子どものことなんです」
文章讲述道,对伊拉克的攻击就是杀戮跟我自己一样的孩子们。文章通过互联网,传遍了整个世界。“请看着我,好好看看……大家正试图去摧毁的,就是像我这样的孩子们。”
それから約3年半、イラクでどれほど多くの命が失われてきたことか。子どもたちだけではなく、大人や米兵、派兵した国々の青年たち……。それぞれが胸に抱き、あり得たかも知れない数々の未来とともに、永遠に失われた。
如今开战已近3年半,在伊拉克,已经有多少人失去了生命啊!不单是孩子们,还有大人、美国士兵以及其他派兵国的青年们……。他们与他们心中怀抱着的,很可能实现的未来一起永远从这个世界上消失了。
攻撃で殺傷されるのが「自分たちの子どもたちだったらどうしますか。めいだったら? おいだったら? 近所の人だったら?」と、シャーロットさんは述べた。その問いは、戦争を始めた国や、それを支持した国に、今もなお向けられている。
“如果在攻击中被杀害的是我们自己的孩子,如果是我们的侄女、侄子或是邻居的话,我们会有什么感受?” 夏洛特这样问道。这个质问如今依然摆在发动这场战争以及支持这场战争的国家的面前。 |
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