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发表于 2004-4-6 23:00:00
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3)
□ 東京オペラシティ?表(昼)
天の車がやってきて、停まる。
天、疲れた様子でキーを抜いた。
□ 同?上位階?フロア
到着したエレベーターから天が降り立つ。
廊下を行き、ある会社のドアを開ける。
そのドアに、“AVA――オーディオ?ビジュアル?アーチスツ”の表示。
□ “AVA”?社内
――20畳ほどの広さ。
天、入ってくる。
「お早うございまーす」
と、笑顔で迎えたのは、みどり。この会社のデスクである。
電話中の英子、天に軽く手を上げる。
天、目で挨拶。
応接ソファにいた20ぐらいの男の子が緊張気味に立ち上がり、会釈する。
天、怪訝に見る。
英 子 「(電話に)今度はちゃんと声の出るコにしてよ。昨日のコは全然色気ない........」
天 「(受話器を受け取り)長谷川だけど。レコーディングに時間かかりすぎて腰痛めちゃったよ。お願いしますよォ、お互いの幸せのために........はい、じゃ、よろしく」
と、電話を切る。
英 子 「お疲れ」
天 「どうだった?」
英 子 「(キョトンと)何が?」
天 「送ったろ、○○(商品名〕用の曲」
英 子 「メールで?」
天 「ああ」
英 子 みどりちゃん、もう一回チェックしてみて」
みどり 「(パソコンを操作し)届いてません」
天 「(パソコンを見て)どうなってンだ?」
みどり 「もォ、初心者は困るなあ。ちゃんと教えた通りにやりました?」
天 「ああ」
みどり 「(パソコンを操作しながら)どうしてID、ハタ?アットマッークにしたんですか?」
パソコン画面――【hata@~】
天 「ハセガワ?タカシだから」
みどり 「フツーはタカシ?アットマークにしません?」
天 「(でもいい)単なる思いつき」
男の子 「(英子に)あのう........」
英 子 「ああ、天、紹介してなかったね」
天 「ン?」
男の子 「木下健太郎です」
天 「金太郎?」
健太郎 「健太郎です」
英 子 「学生アルバイト。便利に使ってやって」
天 「よろしく」
と、手を差し出す。
健太郎 「!(感激で)俺、“アッシュ”のファンでした。長谷川さんのリードギター、痺れました」
天、首を竦め、話を逸らすようにコーヒーを注ぎにいく。
健太郎 「俺、やりますから!」
天 「それより、これ、コピーして」
と、音源(音楽テープ)を渡す。
健太郎 「はい!」
□ □□(食品会社)?全景
□ 同?会議室
天が雨音に間違えて送った曲が流れる。
――音の厚みが増している。
英子、クライアント、代理店担当者(伊藤和宏)の打ち合わせ。(健太郎もいる)
曲が終わる。
みんな、クライアントの反応に注目。
クライアント、腕組みしている。
英 子 「私はイケてると思うんですが」
クライアント 「(伊藤に)代理店さんはどう思うの?」
伊 藤 (クライアントの顔色を窺いつつ)いやあ、いいですよ。長谷川さんらしい曲で........」
クライアント 「いい曲だよね」
天 「.......」
クライアント 「いい曲なんだけど、印象に残らない」
英子?伊藤 「........」
クライアント 「もっと判りやすく、バーンと来てほしいんだよな。メリハリが聞いてて、メロディアスで、曲を聞いたら○○(商品名)がすぐに頭に浮かぶような」
伊 藤 「(調子よく)そうですねえ、もう少しインパクトがほしいですね」
英 子 「........判りました。では明日までに........」
天 「10分下さい。いや、5分」
クライアント、え? となる。
英 子 「(健太郎に)ギター、持ってきて」
天、健太郎に車のキーを投げる。
健太郎、慌てて受け取る。
× ×
天、ギターを弾きながらメロディを口ずさむ。
注文通り、判りやすくインパクトのあるメロディだ。
終わった途端――
クライアント 「(ニコニコ顔で)いいねえ、これだよ」
伊 藤 「(ニコニコ)ですよね」
クライアント 「(感心しきりで)さすがだねえ、いやあ、一本取られたよ」
と、天に握手を求める。
天 「(無表情に)........どうも」
健太郎、納得いかない表情で見ていた。
□ 同?廊下
天、英子、健太郎が玄関へ向かう。
伊 藤 「(追いかけていて)長谷川ちゃん、これ(小指)、どうだった?」
天 「(無表情に)大丈夫だと思います」
伊 藤 「助かるよ。近々メシ奢るから」
と言い残して会議室に戻ってゆく。
英 子 「何の話?」
天 「別に」
健太郎 「(不満そうに)俺、前の曲の方がいいと思います」
天 「........」
英 子 「(無視)........」
健太郎 「いつもこんな感じなんですか?」
英 子 「こんな感じって?」
健太郎 「その場で作って........」
英 子 「クライアントが気に入らないと成立しないでしょ、CMは」
健太郎 「そんなんでいいんですか? 長谷川さん」
天 「(自嘲気味に)いいんだな、何故か」
歩いてゆく。
健太郎 「(違和感を感じて)........」
□ パソコン、立ち上がってゆく
それは――天の仕事部屋のパソコン。
六畳ほどの広さの部屋に、数台のパソコン、シンセサイザー、ギターなど音楽用機材が溢れている。
天、ネットワーク用(つまりメールをやりとりする)パソコンを操作、メールソフトを立ち上げる。
【送信済みメール】をチェック。
送信したメールの宛名と、手許のメモの英子のアドレスを照らし合わせる。
天 「........そうか」
(例えば)英数字の組み合わせのアドレスで、11211@~が正しいのだが、11121@~になっていた。
天、メールソフトのアドレス帳に英子のアドレスを入力する。
ターミナル?アダプタに、新規メールの到着を知らせる点滅。
天、プロバイダにアクセスする。
新着メールが読み込まれる様子が見える。
新着メールの題名は【\(^o^)/】
天 「なんだ、このマークは?
差出人は空欄になっている。
見ると、差出人は天が間違えてメールを送ったアドレスから送られている。
天、怪訝な表情でクリックする。
パソコンの画面にメールの文面が現れる。
天、何気なく文面に目を走らせる。
□ パソコン画面
hataさん
きっと、送信先を間違えられたんですね
素敵な曲
心が温まりました\(^o^)/
□ 仕事部屋
天、一瞬ドキッとなり――
天 「(呟く)........心が温まる........」
しかし、何事もなかったように、そのメールを“ゴミ箱”へ捨てる。
●WITH LOVE 第一回(4)
□ 雨音のアパート?室内
――遅い朝。
手ぬぐいかけに、天のハンカチ。
洗濯機が回っている。
× ×
雨音、パソコンに向かい、フランス語の勉強をしている。
――パソコンの教材を使って。
雨音、画面の指示に従い、発音してみる。
電話が鳴る。
雨 音 「(出て)はい、村上です」
電話の声 「吉田です」
雨 音 「――」
吉田の声 「(言いにくそうに)........この前はすいませんでした」
雨 音 「いえ........」
吉田の声 「あの........怒ってらっしゃいますよね」
雨 音 「........」
吉田の声 「村上さん?」
雨 音 「(フト、怪訝に)どうして家の電話番号........」
吉田の声 「めぐみさんに教えていただきました」
雨 音 「(ったく)どういったご用件ですか?」
吉田の声 「だからこの前のこと、ちゃんと謝りたくて........」
玄関のチャイムが鳴る。
雨 音 「........」
吉田の声 「雨音さん? チャイム鳴ってますよ」
雨 音 「判ってます。もう結構ですから........」
と、電話を切ってしまう。
雨音、玄関のドアを開けると――
智美がブランド品の袋などをたくさん抱えて立っている。
智 美 「あ、ほら、やっぱりいた」
雨 音 「――」
智 美 「この前はゴメンね。誕生日おめでとう」
と、ブランド品の袋ではなく、ケーキの箱を渡す。
雨 音 「........どうも」
智 美 「あー、疲れた。ちょっと休憩させて」
と、座り込む。
雨 音 「(買い物袋を見て)歩き回ったわね。大丈夫? お腹」
智 美 「五ヶ月目で安定期に入ってるから」
雨 音 「........そう」
智 美 「出来ちゃった結婚も大変よォ。段取り全部逆だから」
雨 音 「........でしょうね」
智 美 「あっちの親に気遣い、こっちの親に気遣い、問題山積み」
雨 音 「........」
智 美 「(ため息で)あー、結婚やめちゃおかな」
雨 音 「何言ってンの。ケーキ食べる?」
智 美 「食べる!」
雨音、お茶の用意をする
智 美 「(パソコンを覗いて)何、フランス語勉強してたの?」
雨 音 「ウン。やっぱり言葉が判った方が楽しいし」
智 美 「また行くの?」
雨 音 「(頷き)具体的な予定はないけど」
智 美 「卒業旅行、楽しかったね」
雨 音 「またみんなと一緒に行けたらいいけど........」
智 美 「あたしは無理だな(と、お腹を撫でる)」
――どうしても幸せそうに見える。
雨 音 「........」
× ×
二人、ケーキを食べながら――
智 美 「インターネット、やってるの?」
雨 音 「まあね」
智 美 「雨音、毎日銀行で端末打ってンでしょ? ヤにならない?」
雨 音 「仕事じゃないから」
智 美 「だけどさ、休日の昼下がり、いい女が独り部屋に护猡盲匹靴渐偿蟆¥胜螭埭筏い琛 |
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