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WITH LOVE 网络情人日文剧本 第4

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发表于 2004-4-6 23:00:00 | 显示全部楼层 |阅读模式
第四回(1)
 

□ 天のマンション?仕事部屋(夜)
 
 天、仕事用のパソコンに向かい、作曲している。
 

天 「(真剣な顔で)........」
 玄関のチャイムが鳴る。

天、苛立ち、ため息。
 

□ 同?玄関
 
 天がドアを開けると――

みどりと健太郎が立っている。
 

健太郎 「こんばんは」

みどり 「(たしなめて)“お早うございます”でしょ」

健太郎 「夜だよ」

みどり 「いいの。はい、センセ」
 と、スーパーの紙袋などを差し出す。
 

天 「ああ、サンキュー」
 と、受け取り、引っ込もうとする。
 

みどり 「お邪魔しまーす」
 と、入ろうとする。
 

天 「(止めて)仕事中」

みどり 「(覗き込んで)誰かいるんですか」

天 「いないよ。忙しいから買ってきてもらったんだろ」

みどり 「センセ、気分転換になんか美味しいもの食べに行こ」

天 「今度な」

健太郎 「こんなもんばっかり食べてちゃダメですよ」

天 「はいはい」

健太郎 「何かお手伝いすることありませんか?」

天 「(微笑で)一つだけある」

健太郎 「はい!」

天 「二人とも消えてくれ」
 と、ドアを閉める。
 

みどり 「センセェ........」
 二人、出口に向かいつつ――
 

健太郎 「何か食べに行く?」

みどり 「(顔を顰めて)金太郎とお?」

健太郎 「奢りで」

みどり 「仱盲浚 
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 楼主| 发表于 2004-4-6 23:00:00 | 显示全部楼层
□ あるレストラン?表
 
 中から出てきたのは、天、健太郎とみどり。
 

みどり 「センセ、ご馳走さま」

健太郎 「ありがとうございます」

天 「どういたしまして」

みどり 「じゃ、次、カラオケ」

健太郎 「えー、カラオケ?」

みどり 「金太郎はいいよ、帰っても」

健太郎 「(ムッと)いいよ、帰るよ」

天 「俺も帰るぞ」

みどり 「ダメ、センセ」
 と、天に腕を絡ませる。
 

□ カラオケボックス?入口フロア
 
 天、みどりに引っ張って来られる。

健太郎も当然ついて来ている。

みどり、あれ? となる。

めぐみが自販機で煙草を買っていたのだ。
 

めぐみ 「(気づいて)あら、“AVA”さん........(天に愛想よく)こんばんは」

天 「........今晩は」

みどり 「(笑顔)えーッ、ここよく来てるんですか?」

めぐみ 「そうなの。よかったら合流しません?」

みどり 「しましょうしましょう!」
 天と健太郎、顔を見合わせる。
 

□ 同?一室
 
 健太郎とめぐみが仲良くデュエットしている。

みどりと祐子が野次っている。

雨音は天を意識して歌本を見たり。
 

天 「(呆れ顔で)元気いいなァ」

雨 音 「(自分に話しかけられたと思い)え?」
 歌がウルサくて聞こえない。

天、雨音との距離を詰めて――
 

天 「ストレス解消はカラオケ!?」

雨 音 「ええ........」
 雨音、天から離れようと体をズラす。
 

天 「........(やれやれ)」
 健太郎たちの歌が終わる。

雨音たち、拍手する。
 

みどり 「センセ、歌って下さいよ!」

天 「一番発散したい人に歌わせてやれよ」
 と、雨音を見る。

雨音、!?
 

めぐみ 「そうよ、歌いなさいよ」

天 「みどり、俺、帰るから」
 と、財布を出そうとする。
 

みどり 「援助してくれるんですか?」

めぐみ 「あ、結構です。今日は彼女の奢りですから」

天 「........?」

祐 子 「昼間のこと、彼女が悪いんじゃないんです」

めぐみ 「課長が責任なすりつけたんですよ。それで、慰謝料もらったんです」

みどり 「へえ、そうなんだ」

雨 音 「........」

天 「(雨音を見て)........」

□ 天のマンション?全景
 
 ――昼間。
 

□ 同?玄関
 
 天がドアを開けると――

佳織が立っている。
 

佳 織 「こんにちは。仕事中?」

天 「まあね」

佳 織 「面白いミュージシャン見つけたの」
 と、持参のCDを見せる。

天、道を開ける。
 

□ 同?室内
 
 曲が流れている。

天と佳織、聞いている。

終わって――
 

佳 織 「どお?」

天 「........面白いね」
 佳織、立ち上がって――
 

佳 織 「天のラブソングも聞きたいな」

天 「........まだだよ」
 天、!? 佳織、仕事部屋を覗き込んでいる。
 

天 「悪いけど、仕事部屋には入らないでくれ」

佳 織 「何かヤバいものでもあるの?」

天 「機械をいじられたくないんだ」

佳 織 「(首を竦め)........」

天 「何だよ、この前言いかけたこと」

佳 織 「覚えてた?」

天 「気を揉ませる言い方したじゃないか」

佳 織 「リスナーからね、面白い情報が入ったの」

天 「(コーヒーを淹れながら)何」

佳 織 「リナさんを見かけたって........」
 天、ドキッと手が止まる。
 

佳 織 「詳しく知りたい?」

天 「........いや」

佳 織 「ホントにいいの?」

天 「何が?」

佳 織 「リナさんのこと」

天 「........」

佳 織 「“アッシュ”が解散したの、彼女がいなくなったからでしょ?」

天 「........」

佳 織 「天との恋愛が原因なの?」

天 「........どうしてそんなこと聞くの」

佳 織 「聞きたいから」

天 「(軽い調子で)嫉妬かよ」

佳 織 「まさか。過去のことに嫉妬したってしょうがないでしょ」

天 「だったら聞くなよ」

佳 織 「時々虐めたくなるのよね、天。私に弱みを見せないから。どんな時にも冷めてる。ほんの少し動揺するのはリナさんの話の時だけ」

天 「........」

佳 織 「(ニッと)その顔が見たかったんだ。じゃ........」
 と、玄関へ向かう。
 

天 「待てよ」

佳 織 「見かけた場所は羽田空港」

天 「――」

佳 織 「ただし二年ほど前。ごめんなさい、情報としては古すぎるわね」

天 「........」

□ フラッシュ
 
 都会の海。

沈む夕陽に、キスする天とリナのシルエット。
 

リナの声 「........地球のどこかにあるよね........私のいないとこ」
 二人の頭上を、轟音とともにかすめるように離陸してゆく飛行機

3)
 

□ 雨音のアパート?全景
 
 ――休日の朝。
 

□ 同?室内
 
 洗濯機が回っている。

    ×      ×

雨音、パソコン画面を見ている。

新規メールが読み込まれている。

画面を見る雨音、困惑の表情になる。
 

□ パソコン画面
 
 新規メール――題名と本文はなく、添付書類のみである。

添付書類、【so long】とタイトルがついている。
 

□ 室内
 

雨 音 「so long........さようなら?」
 雨音、音楽ファイルをクリックする。

リリカルなメロディとは別の、もの悲しいメロディが流れる。
 

雨 音 「(困惑して)........どうして?」

 
 □ 天のマンション?室内
 
 寝起きの天が電話に出ている。
 

電話の声 「私だけど........」

天 「ああ、社長........」

英子の声 「よかったよ、so long」

天 「........どうも」

英子の声 「いきなり恋の終わりの歌が出来てくるとは思わなかったけど」

天 「........」

□ 同?仕事部屋
 
 入ってくる天、ターミナルアダプタの点滅に気づく。
 

□ パソコン画面
 
 

hataさん



so long は、さようならという意味ですね

それに、胸が痛くなるほど切ない曲です

もうメールは書かないということですか?



               てるてる坊主


 

□ パソコン画面
 
 

てるてる坊主さん



違います

ただの曲の題名です



                  hata


 

□ 雨音のアパート?室内
 
 雨音、ホッとなってメールの文面を見ている。

雨音、【返信】をクリック。
 

□ パソコン画面
 
 

よかった



でも、誰に聞かせるために作ったんですか?

小学校で子供たちと一緒に歌う曲には思えないんですけど



                 てるてる坊主


 

□ 天のマンション?仕事部屋
 
 天、メールを見ている。
 

天 「(フト)小学校?(思い出し)ああ、hataは小学校の先生だったな」
 と、苦笑する。
 

□ 雨音のアパート?室内
 
 雨音、掃除機をかけている。

電話が鳴る。
 

雨 音 「(出て)はい、村上です」

電話の声 「吉田です」

雨 音 「――」

吉田の声 「もしもし?」

雨 音 「(困惑して)........はい」

吉田の声 「実は近くまで来てるんです。ちょっと出てきてもらえませんか?」

雨 音 「――」

□ 同?近くの公園
 
 吉田、ブランコに仱盲皮い搿

雨音がブ然とした表情でやって来る。
 

吉 田 「(笑顔で見迎えて)すいません、お休みなのに。取引先のホームパーティがこの近くで........」

雨 音 「........お返しします」
 と、履歴書と健康远蠒蚣铯送护訾埂
 

吉 田 「あ、見ていただけました?」

雨 音 「........何故、私なんですか」

吉 田 「え?」

雨 音 「........私より魅力的な人、たくさんいるじゃないですか。私なんか相手にしなくても、吉田さんを好きになる人、たくさんいるんじゃないですか」

吉 田 「........そうなんですけどね」

雨 音 「........」

吉 田 「雨音さんがいいんです」

雨 音 「――」

吉 田 「まず名前。僕は晴彦。雨と晴れできっと縁があります」

雨 音 「(ムッと)冗談はやめて下さい」

吉 田 「(首を振り)本当にそう思ったんです」

雨 音 「........」

吉 田 「それに、合コンの時に王様ゲームや猥談を嫌がりましたよね」

雨 音 「........」

吉 田 「お勘定の時にめぐみさんたちはトイレに行ったけど、雨音さんは割り勘にしましょう、と言って財布を出そうとした。ポーズじゃなくて本当に払おうとした。そういうところに惹かれました」

雨 音 「........」

吉 田 「僕も馬鹿じゃないですからね、こんなアプローチの仕方は嫌われる可能性があることぐらい判っています。本当はもっと時間をかけて雨音さんを知り、僕を知ってほしかった。でも、僕には時間がないんです」

雨 音 「(怪訝に)時間?」

吉 田 「ただ好きだ嫌いだで付き合いたいと言ってるんじゃないんです。雨音さんが嫌がるのでしたら指一本触れません。僕と結婚を前提に付き合って下さい」
 雨音、驚いて吉田を見る。
 

吉 田 「(真顔で)本気です。だからこれ(履歴書など)を見ていただいたんです」

雨 音 「........」

吉 田 「結婚はもちろん、付き合っていてお互いうまくいかないな、と思ったら別れましょう、恨みっこなしで」

雨 音 「........私、本当にいるんです」

吉 田 「はい?」

雨 音 「めぐみがいないって言ったそうですけど、いるんです、好きな人」

吉 田 「(微笑で)だったら会わせて下さい」

雨 音 「――」

吉 田 「........どうしてそんなに頑ななんですか。どうしてそんなに男を信用できなくなったんですか」

雨 音 「........」
 吉田、雨音を瞶めている。

雨音、困惑して――
 

□ 雨音のアパート?室内
 
 雨音、パソコンの前に座っている。

パソコンのデスクトップに、hataからの音楽ファイルが二つ。
 

雨 音 「(見て)........」
 雨音、新規メールを打ち始める。
 

□ パソコン画面
 
 

hataさん



本当はもっと早くこのメールを書くべきでした

私は逃げていました


 

□ 室内
 

雨 音 「(手を止めて)........」
 再びキーボードを打ち始める。
 

□ パソコン画面
 
 

私は同じ銀行の人と付き合っていました

生まれて初めて、これが恋愛なんだ、と実感できる付き合いでした

同じ時間を共有し、体を重ね

これほど深く自分以外の人間を理解したことはない

そう思っていました


 

□ 天のマンション?仕事部屋
 
 天、そのメールを読んでいる。
 

天 「........」

□ パソコン画面
 
 

でも、彼は私に横領の手伝いをさせようとしました

その時、私の中ですべてが崩れてゆきました

私は裏切られたのです

それが、誰にも話していない、彼と別れた理由です



>何ひとつわかりあえなかったのは

>体を重ねたせいかもしれない



hataさんのメールの言葉が胸を貫きました


 

□ 仕事部屋
 

天 「........」

□ 音楽スタジオ?ミキシングルーム
 
 CM音楽の録音作業。

天、ミュージシャンに指示を出している。

健太郎、見ている。

ドアが開いた気配に何気なく目をやる天。

みどりが差し入れを持ってきた。

みどり、天にニコッ。
 

天 「........?」

□ あるレストラン?全景(夜)
 

□ 同?店内
 
 雨音、めぐみ、祐子がお茶を飲んでいる。

めぐみたち、入口を気にしている。
 

雨 音 「(その様子に)誰か来るの?」

祐 子 「吉田さん」

雨 音 「――。どういうこと?」

めぐみ 「雨音、吉田さんに対する気持ちは変わってないわね」

雨 音 「え?」

めぐみ 「吉田さんに諦めてもらいたいんでしょ?」

雨 音 「(頷く)........」

めぐみ 「(ニッと)いい手を考えたのよ」
 雨音、!?
 

めぐみ 「(出入口を見て)あ、来た」
 雨音、ドキッと振り返ると――

天、みどり、健太郎が入ってきた。
 

雨 音 「(意外で)........?」

天 「(も、事情が飲み込めてなくて)........」

めぐみ 「(天に)そういうことなので、よろしくお願いします」

天 「何のこと?」

めぐみ 「(その様子に)みどりちゃん、まだ話してないの?」

みどり 「(頷き)センセ、彼女、しつこい男につきまとわれてるんです。撃退したいので恋人の振りをしてあげて欲しいんです」

めぐみ 「もうすぐその男が来るんですよ」

雨 音 「めぐみィ........」

天 「(呆れて)クダらないことやってるなあ」

雨 音 「........」
 そこへ、吉田がやって来る。
 

めぐみ 「(天に)あ、じゃ、お願いしますね」

雨 音 「(混乱して)........」

天 「........」

吉 田 「(いつもの調子で)なんだか大人数ですね」

めぐみ 「あの、ご紹介します。(天に)互洋物産の吉田さん。(吉田に)雨音が付き合ってる、長谷川さんです」

雨 音 「――」

吉 田 「初めまして。吉田です」

天 「長谷川です」

吉 田 「彼女とは、遊びですか」

天 「キミは?」

吉 田 「結婚を前提に付き合ってほしい、と申し込みました」

天 「(笑って)そりゃいい。(雨音に)この人と結婚した方がいい。キミは結婚に向いてるよ」
 と、言い捨てて出ていこうとする。
 

雨 音 「――」

吉 田 「雨音さん」

雨 音 「(吉田に)申し訳ありません、吉田さんとはお付き合いできません」

吉 田 「........」

天 「(雨音に)それでいいんだな」

雨 音 「........(頷く)」
 天、雨音に歩み寄る。

雨音、怪訝。

天、雨音を抱きすくめ、キスする。
 

雨 音 「――!」
 吉田、!

めぐみたちもア然となっている。

雨音、思いがけない出来事に呆然とキスを受ける。
 

天 「(唇を離し、吉田に)申し訳ない、ちょっと喧嘩しててね。キミのお陰で関係修復出来そうだ」
 と、呆然としている雨音を引っ張って店を出てゆく。

吉田たち、呆気に取られている。
 

□ 同?表
 
 天、雨音の腕を取って歩いてゆく。
 

雨 音 「(抵抗して)離して下さい」

天 「いいから」
 と、ズンズン行く。

吉田、ポカンと見送っている。

天と雨音、角を曲がってゆく。
 

□ 同?近くの道
 
 雨音、天の手を振りほどく。
 

雨 音 「何なんですか!?」

天 「(ムッと)こっちの台詞だよ。猿芝居なんてスグにバレるんだ。俺はキミの名前も知らないんだから」

雨 音 「........ヒドい(と、唇を押さえる)」

天 「人をクダらない恋愛ゲームに巻き込んどいてヒドいはないだろ」

雨 音 「巻き込んだのは私じゃありません」

天 「そう、悪いのはまわりの友だち、キミは優等生だもんな」

雨 音 「(見据えて)........」

天 「この前もそうだった。俺は会社勤めしたことないけど、上司に責任転嫁されて我慢しなきゃならないこともあるだろう。だけど、それを金に変えちゃうっていうのはどうなんだよ。あれで発散したことになンのか!?」

雨 音 「あれは........」

天 「(皮肉に)あれもお友だちがやったことですか」
 雨音、一瞬絶句するが――
 

雨 音 「あなたに言われたくありません! 私、知ってるんです。見たんです、この前ホテルで。仕事の立場を利用して女の人と........」

天 「(思い出し)ああ、この前の歌手ね」
 と、苦笑する。
 

雨 音 「(嫌悪して)不潔」
 天、ニッとなり、雨音にキスしようとする。

雨音、! 思わず天の頬をひっぱたいた。
 

天 「(ニヤッと笑い)冗談」

雨 音 「――」
 雨音、顔を歪め、走り去る。

天、その後ろ姿を見据えている。
 

□ 雨音のアパート?洗面所
 
 雨音、うがいをしている。

嫌悪の表情で何度も何度もうがいをする。
 

雨 音 「........サイテー」
 自分に言っている。
 

□ 天のマンション?室内
 
 天、ベッドに転がっている。
 

天 「(ため息で)........」

□ 雨音のアパート?室内
 
 雨音、パソコンに向かっている。
 

雨 音 「........」

□ パソコン画面
 
 

hataさん



毎日の暮らしの中で、近くにいる人たちとの関係が、表面的で希薄なものに感じられます

たわいもない会話、くだらない噂話、仕事上のトラブル.......自分の身に起こったイヤなこと、イヤな自分........そちらの方が現実なのに........

こうしてパソコンに向き合って、hataさんにメールを書いている時間だけが本当の現実のように思えます


 

□ 室内
 
 雨音、キーボードを打つ手を止める。
 

雨 音 「........」
 雨音、再びキーボードを打ち始める。
 

□ パソコン画面
 
 

hataさん



私は、被害者ではなく、加害者です

4)
 

□ 天のマンション?仕事部屋
 
 天、パソコンに向かっている。
 

天 「........」

□ パソコン画面
 
 

hataさん



私は、被害者ではなく、加害者です



自分では何も出来ないくせに、自分のことしか考えてなかった

いつも他人のせいにして、逃げてきた



昔の恋人が私を利用しようとした時、私は裏切られたと感じて別れました

でも、彼は本気で横領を考えたのではなかったかも知れない

一時の気の迷い、魔が差しただけなのかも知れない

それを判ろうともせず、私は自分の身を安全なところにおいたのです



>何ひとつわかりあえなかったのは

>体を重ねたせいかもしれない



私はhataさんの言葉に共感する資格などありません

私は、判ろうとしていなかったことに気づきました



               てるてる坊主


 

□ フラッシュ
 
 ――大都会のビルの屋上。

ベンチに横になり、微睡んでいる天。

リナもまた、天の胸にしなだれかかって微睡んでいる。

天、リナの髪を優しく撫でる。

リナ、天の心臓の音を子守歌にしている。

平和な時間が流れてゆく。
 

□ 仕事部屋
 

天 「........」

□ パソコン画面
 
 

てるてる坊主さん



私も、被害者ではなく加害者かもしれません



【so long】は、昔の恋人のことを想って作った曲です

彼女とは一緒にバンドをやり、一緒に生活し、お互いにわかりあっていた........つもりでした

でも、ある日彼女は私とバンドの仲間を放り出し、いなくなってしまった

彼女が残していったのは【so long】と書かれた、てるてる坊主


 

□ フラッシュ
 
 テーブルの上に、てるてる坊主。

天、怪訝に手にとって見る。

天、!

てるてる坊主に文字が書かれている。

“so long”
 

□ 仕事部屋
 

天 「........」

□ 雨音のアパート?室内
 
 雨音、愕然となっている。
 

雨 音 「........てるてる坊主」
 雨音、スクロールし、隠れている文面を呼び出す。
 

□ パソコン画面
 
 

彼女が突然いなくなった理由が判らないのは、鈍感なだけではないのか

あれだけ一緒にいて、どうして彼女の痛みや苦しみが判らなかったのか



彼女がいなくなって、私は変わった

もう誰にも、何も期待しない、されたくもない

誰も愛さないし、愛されたくもない

そんな自分がつくづくクダらない人間に思える

他人を非難する資格なんてない



てるてる坊主さんが、それを教えてくれた

だから........


 

□ 天、リナとの思い出の場所を彷徨う
 

天 「........」

□ 大都会の海
 
 天、携帯電話をかけている。

呼び出し音、途切れて――
 

電話の声 「はい、“AVA”の古川です」

□ 東京オペラシティ?“AVA”?社内
 
 英子、携帯電話で受けている。

――誰もいない社内で一人仕事を片づけていた。
 

英 子 「あの曲をボツにしたい?」

天の声 「ああ」

英 子 「どうして。いい曲じゃない」

天の声 「........色々と考えたいんだ」

英 子 「........」

天の声 「........」

英 子 「........判った。あなたのCDよ、好きにすれば?」

天の声 「........ありがとう」

英 子 「ただし、【so long】よりいい曲を書いてよ」

□ 大都会の海
 

天 「........ああ、書くさ。(自分に言い聞かせるように)書かなきゃいけないんだ」

英子の声 「(気持ち判っていて)私の言ういい曲って売れる曲って意味だからね」

天 「(微苦笑し)判ってる。恋の始まりから書きたいんだ」

□ 同?仕事部屋
 
 天、仕事用のパソコンに向かっている。

もう一台のパソコンのデスクトップには、てるてる坊主の絵。
 

□ パソコン画面
 
 文字が打ち込まれてゆく。





もっと、キミのことが知りたい
 
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 楼主| 发表于 2004-4-6 23:00:00 | 显示全部楼层
先发4级先```看看效果如何```明天一口气发完它``一共12级的`
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