咲夜:武家の習いに従うならば、私は太郎を殺さねばならぬ。だが、あの時...私の腕の中で微笑む赤ん坊を如何して殺す事ができる?似烏、そなた...私が太郎を育てるのが間違いだといったな。殺さぬのならそだれずばばるまい!
似烏:おぬしでなくとも良い。
咲夜:太郎は河童だ!人に有らざる妖のものを誰が育ててくれる。あの浪人が言ったとおり、私と妖怪たちとは一番近いところにいるのだ。このおぞましいよう董村正人呪われし盟約を結んだ我ら榊家は、その命を夜に咲かせる妖のものなのだ。私しかいない、太郎を育てる者は。。。それでも太郎は私の事を怨む。
太郎:あなたは?
土蜘蛛:迎えに来たの、黄泉の国へ。咲夜はあなたの親を殺したのよ。
太郎:それは、尋常な勝負の上の事で...
土蜘蛛:可哀そうに。人間にたぶらかされているのね。太郎、あなたを見ていると、私の子供を思い出すの。
太郎:子供?
土蜘蛛:もうずうっと昔に、この草薙で神の剣を持つ人間に殺されてしまった...
太郎:人間は妖怪と人間は一緒に生きてはいけないのでしょうか...
土蜘蛛:あなたは、人間の世の中にいて幸せ?いじめられてはいない?私達は今戦っているの。この国を私たち、妖怪と呼ばれるものの手に取り戻す為にね。でも、あの女が邪魔をする...助けて、太郎!私に力を貸して、いい子ね。闘いが終わったら、一緒に暮らしましょうね。私の坊や...
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