「今ここに会社を立てて義塾を創(はじ)め、同志諸子、相ともに講究切磋(せっさ)し、もって洋学に従事するや……」。『福沢諭吉教育論集』(岩波文庫)の「慶応義塾の記」の一節だ。当時の年号を塾名に取り入れたとある。諭吉が、義塾の元の蘭学塾を江戸に開いてから、2008年で150年になる。
“今于此创办公司设立义塾,望同志诸君,相互切磋,致力西学……”这是《福沢諭吉教育论集》(岩波文库)中<应庆义塾记>中的一节。义塾以当时的年号为其名称。谕吉,在江户创办了现今义塾的前身兰学塾,至2008年就满150年了。
記念の年を前に改革を模索してきた慶応義塾大が、共立薬科大と合併するという。日本の私立大の草分けの一つと、昭和の初めに創立され、薬学分野で伝統のある私学との統合だ。より総合大学化することで、双方の学生が学びやすくなるのなら歓迎だ。
くさわけ【草分け】【草分】[0]
荒れ地を開拓し、村を起こ△すこと(した人)。〔ある事を最初に△すること(した人)の意にも用いられる〕
据悉一直在摸索改革道路的应庆义塾,将于150周年校庆之前与共立药科大学合并。此乃日本私立大学的先驱之一,与创办于昭和初、在药学领域有着悠久历史的私立大学的合并。如此次合并能使大学更具综合化,有利于学生的学习,那将深受欢迎。
大学を受験する年齢の人口が減ってきて、間もなく「大学全入」の時代になるという。数字の上ではそうだが、受験生が一部の大学に集中することも考えられる。生き残りをかけた合併や学内の改編は、繰り返されてゆくだろう。
据悉随着适龄参加高考人数的减少,不久就将进入“全部升学”时代。虽说数字上如此显示,但一般认为考生只集中在部分高校。因而为了生存下去而进行的高校合并或是校内改制,还将不断的上演吧。
大学の草創期には一文字が多く、二文字になり、四文字やカナ交じりになったのが学部の名称だ。法、理、医から経営、家政や国際が現れ、知的財産、危機管理、国際文化、マンガ、キャリアデザインも登場した。世の中の多様化を映しているのだろうが、扱う分野がすぐには分かりにくいものもある。
义塾创立初期,系部名称以单字居多,后发展为字、四字及片假名交汇的情况。如从单字的法、理、医到双字的经营、家政、国际,甚至后来的知识产权、危机管理、国际文化、漫画、职业规划。这或许是为了反映出世事的多样化吧。但其所涉及的领域有些亦难马上理解。
「慶応義塾の記」は、こう続く。「士民(しみん)を問わずいやしくも志あるものをして来学せしめんを欲するなり」。塾の精神を広く知らせるため印刷、配布された。
《应庆义塾记》接着写道“不论官民、不问贵贱,但凡有志者,均令学习之”。为推广义塾精神,还将其印成册子发放。
時は移り、各大学が「志あるものを来学せしめんと」知恵を絞る時代になった。せいいっぱい広げた大学の翼をしっかり見比べる力を、高校では養いたい。
斗转星移,如今已到了各大学绞尽脑汁“招募有志莘莘学子”的时代。笔者希望,高中时代便能够培养学生们明辨那些全力扩大规模高校的能力。
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