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アハハハハ――。王さんははしが転げても楽しい22歳。その日は彼とのデートに、目一杯おしゃれして出掛けた。 2人で仲良くショッピングをし、羊の串焼きに舌鼓を打ち、気分は最高潮に盛り上がった。彼も王さんを楽しませようと、あらかじめ仕込んできたネタで王さんを笑わせた。笑いのツボにはまった王さんは涙を流しながら、笑い転げていた。 と、その時彼女の笑い声がぴたりと止まった。「しまった。何か余計なこと言っちゃったかな」と恐る恐る彼女の顔色をうかがった彼の目に映ったのは、笑い過ぎであごの外れた彼女の大きな口だった。
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