(中国通信=東京)上海28日発新華社電によると、中国人のビジネス日本語のレベルと能力を検定する標準ビジネス日本語試験が今年6月、上海で実施されることになった。日本応用日本語協会は28日、上海でこの情報を発表した際、「このまったく新しい試験は主として、日本企業が職員採用時に日本語能力を検定するためのものであり、検定試験を通じて日本企業で働く中国人従業員の日本語能力を向上させるためのものでもある」と説明した。
標準ビジネス日本語試験は、日本国際教育協会の認定のもとに、日本応用日本語教育協会が実施するものである。これまでも日本語の能力試験はあったが、それは主として日本に留学する外国人学生を対象としたもので、文法、読解などに力点が置かれていた。標準ビジネス日本語試験には、日本企業の要請にもとづき、標準ビジネス・テストおよび標準ビジネス日本語研修課程が組み入れられている。この一新された標準ビジネス日本語試験は、中国人職員と日本人職員の交流・理解に役立つより実用的なものである。
標準ビジネス日本語試験の実施と研修課程は、日本応用日本語教育協会が指定する日本側のJOBAと中国側の上海人材ネットワーク情報技術有限公司が行うものである。JOBAは日本の帰国子女の教育を専門に行う機関。
上海市人材仲介業協会の朱慶陽秘書長は次のように述べた。中国には好ましい投資環境があり、大きな市場潜在力は日本企業の発展に有利な条件をもたらしている。ここ数年、上海では日系企業の数が急増している。現在、上海市内を含む長江デルタ地区の日系企業は計7000社余りを数え、現地で大量の人材を必要としている。標準ビジネス日本語試験は、関係者の就職に有利な条件を整えることになるだろう。
標準ビジネス試験はすでに試験問題データベースと研修課程が出来上がっており、近く初めて上海で実施され、その後中国の他の省や市でも実施される予定。
http://www.china-news.co.jp/culture/2007/03/cul07032903.htm |